15.四日市あすなろう鉄道1day切符の購入と予定変更
スーパーホテル四日市・国道1号沿を出て、
そのまま近鉄四日市駅方面に歩き、道の反対側にある、
四日市あすなろう鉄道のあすなろう四日市に行く。
四日市あすなろう鉄道あすなろう四日市は、
島式1面2線の頭端式の地上ホームを有する内部線の駅である。
四日市あすなろう鉄道は近鉄グループホールディングスの傘下に属し、
また内部線及び八王子線はかつて近鉄の路線だった。
そのためあすなろう四日市は近鉄からの連番になっており、
基本的に9番線は内部線、10番線は日永から分岐する八王子線が発着する。
内部線は1911年に設立された三重軌道が敷設した路線で、
1912年10月6日に南浜田から日永の区間が分分開業、
1913年5月16日には南浜田から諏訪前まで延伸、
1915年12月25日には諏訪前から四日市市まで延伸された。
1916年7月に三重鉄道が設立され、三重軌道の路線を継承、
1922年1月10日には日永から小古曽まで延伸、
同年6月21日に小古曽から内部まで延伸、全通した。
三重鉄道は1944年2月11日に三重交通に合併、
三重交通は戦時中の交通統合で誕生した会社で、
現在の三岐鉄道北勢線を開業させた北勢電気鉄道、
現・近鉄志摩線を開業させた志摩電気鉄道のほか、
路線バスなどを運営していた三重県下のいくつかの会社が合併して誕生した。
戦後の1964年2月1日に鉄道部門を分社化し、
三重電気軌道が誕生、これを1965年4月1日に近鉄が合併した。
長らく近鉄の路線として活躍してきたが、
内部線と八王子線はナローゲージ路線で、
車両の更新時に他路線から流用出来ないなどの問題もあり、
近鉄はバス高速システムへの意向を打診、
四日市市と協議して結論として鉄道施設を四日市市が保有、
近鉄と四日市市の出資の新会社が運営することになった。
そして2014年に四日市あすなろう鉄道が設立、
近鉄の内部線と八王子線を2015年4月1日からをき継いだ。
今回は全て切符で移動することにしていて、
券売機で切符を購入しようとしたところ、
四日市あすなろう鉄道にも一日乗車券があることを知る。
そこで予定を変更して、この1dayフリーきっぷ550円を購入する。
あすなろう四日市の改札で検印してもらい、
停車していた四日市あすなろう鉄道の車両に乗り込む。
乗り込んだ車両が八王子線直通の西日野行きだったため、
まずは西日野に行くことにした。
四日市あすなろう鉄道西日野駅は単式1面1線の、
頭端式が採用された八王子線の駅である。
かつては途中駅であったために単式ホームのままで、
来た列車がそのまま折り返すだけの構造となっている。
八王子線は1911年に設立された三重軌道が敷設した路線で、
1912年8月14日に日永から四郷まで開業時に途中駅として開業した。
終着駅の四郷はのちに「八王子村」に改称され、のちの伊勢八王子に再改称された。
1916年7月に三重鉄道が設立され、三重軌道の路線を継承、
1944年2月11日に三重交通に合併、
三重交通は戦時中の交通統合で誕生した会社で、
戦後の1964年2月1日に鉄道部門を分社化し、
三重電気軌道が誕生、これを1965年4月1日に近鉄が合併した。
八王子線は1974年7月25日の天白川の集中豪雨により、
日永から伊勢八王子が不通となり、
1976年4我1日に日永から西日野までは営業を再開したものの、
西日野から伊勢八王子までは正式に廃止されることになった。
この時に西日野駅は現在位置に移設された。
2014年に設立された四日市あすなろう鉄道に、
内部線ともに2015年4月1日に継承された。
近鉄時代の八王子線西日野駅。
※撮影日時 2007/03/17 16:56:32