rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

愛嬌たっぷり、でも化け猫

2015-09-20 22:52:40 | アート

河鍋暁斎 ”惺々”

午後になって、やっと青空が広がり空気も軽くなった。
なのに、きれいな空・・・と思って横になった途端、夢の世界へテレポート。
野焼きの煙たさで目が覚めると、あらら夕方の気配。
もったいない気分と、午後の甘い眠りで満ち足りたのと相まって、割り切れなさが私を襲った。
でも、そんな日が時にはあってもいいのだ。
有効かつ効率的に時間を使おうなんて、いつまでも緊張が続くはずも無いのだし。
とまあこのへんにして、河鍋暁斎のお茶目な化け猫の図。
ぬおっと草の茂みから巨大な猫の顔が現れて、近くにいた農夫はびっくり仰天の様。
けれど、驚きはしてもちっとも怖くはないかわいらしい猫の顔だから、農夫も落ち着けばなんのこった驚いて損をしたと思い直すに違いない。
河鍋暁斎の絵は、かなり個性的で幽霊や妖怪も多く描いている。
けれど、特に動物の妖怪は、愛嬌たっぷりでなかなかによろしい。
河鍋暁斎の愛が感じられる。
妖怪よりも幽霊よりも本当に怖いのは、生きている人間だと知っていたからなのだろうか。
ふふふふふふ、ほんとそうですよね?