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餅つき 2019年師走の晦日

2019-12-30 22:44:22 | 食べ物たち
あいにくの雨模様、餅つきをした。
白餅6升分、たがね6升分だ。
「たがね」は、もち米6:うるち米4の割合で、今回我が家ではシソの実を塩漬けしたものや白ゴマなどを混ぜて作った。
田舎であっても、自宅で正月用の餅をつく家は、今ではかなり減ってきている。
いまだに餅をつく家というのは、80代が現役であったり、都市部に住む親戚に送るためなど、自家用以外の動機が強い場合だ。
自分が主になったなら、果たして餅をついてお供えを作ったりするのだろうか、なんとも心もとない。
かつて、餅つきは大事な行事、餅は特別な食べ物として、人の生活や心の中にしっかりとその位置を占めていた。
誰でも簡単に餅をつける餅つき機があっても、核家族化と少人数化、単身者の増加、日持ちのする市販の餅の登場、ライフスタイルが大きく様変わりして、餅の求心力は激減だ。
このようなことを書いている私自身、実は餅が苦手だ。
ちょっと食べただけでも、胸焼けてしまう。
ちなみに我が家での餅信者率は、5割。
そう考えてみると、餅への信仰心は薄らいで、価値の多様化が進んでいっているのか。
けれども、時は流れ人の好みも移ろい、しかたがないこと。
一ついいことがあった。
それは、遅まきながら成長した子供たちが、この餅つきの手伝いをわりとすすんでしてくれたこと。
親や祖母たちの老いを思いやってか、それとも割りきりができるようになったためか、半日作業に付き合ってくれた。
まだ、どうにか動くこの体があるうちは、家族そろって餅つきの年末イベントを楽しんでいこう。