ヒリアードの妻
エリザベス1世
16世紀のイングランドで活躍した細密画家ニコラス・ヒリアード。
彼は優れた金細工師でもあったが、彼の描く細密画は工芸品の極致といえるだろう。
小さな画面に高密度で描いた作品のほとんどはイギリスに現存し、保存状態も良好だという。
そう、欲しい。
秘密の収集箱に丁寧に収めてルーペを取り出し、夜な夜な密かに楽しみたくなる。
繊細な筆使い、曇りのない色合い、生き生きとした細部、まさしくじっくりと愛でるに相応しい小宇宙だ。
たしか、ルーブルにも数点あったような覚えがあるけれど、あの膨大な展示品のうちから印象に残るのだから、作品から発せられるオーラは相当だったと言える。
「ニコラス・ヒリアードからのミニアチュール」とか銘打った展覧会、どこかで開催されないかしら。
丸の内あたりの大きすぎないところがいいと思うのだけれど。
もちろん、ルーペは必要。
縦4cmほどのペンダント型に描かれた細密画
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