「思いやりとは想像力だ」
瀬戸内寂聴さんのお言葉です。
自分の気持ちや思いを押しつけて、
それを相手に理解させようとするのはエゴになってしまいます。
相手の状況や状態をしっかりと想像して、
それらをまず理解してあげて、
それに沿った言動をしていく事が大切なのでしょうね。
自分がして欲しいと思った事を相手がしてくれないイコール思いやりがないのよ!
というのではなく、
まずは、自分から想像力を働かせていく事が「思いやり」の始まりという事ですね。
医療もそうだと思います。
そして、職場もそうだと思います。
エゴの押しつけではなく、
相手にとって何がベストなのか?を常に考えていきたいと思います。
本当の「思いやり」を持っている人からの注意は大切なものです。
ただ、受け取る側に想像力がないと、折角の「思いやり」が伝わらないのですね。
勿体ない話です。
「思いやり」とは、相手の事を常に考えていくことなのでしょう。
自分の思いが一番であり、それを優先していきたい気持ちは、
相手の立場や考えや思いを無視してしまう事にもなりますから、
「思いやり」のつもりが、
「重い槍」を相手に向けて飛ばしている事になってしまいます。
人間というものは、ついつい損得感情がつきまといます。
損得感情というと、お金の勘定?という思いになりそうですが、
そういうお話ではなく、
この相手は自分にとって心地良い人なのかどうかで動いてしまうというお話です。
そのような自分だけに都合が良いエゴ=利己は問題です。
自分が優遇されていないとか自分が大事にされていないと感じると、
頭にきたりがっかりしてみたり・・・。
人間はついついそのように動いてしまいがちです。
でも、その前に、自分の想像力をしっかり働かせてみて下さい。
それが「思いやり」という事なのだと思います。
「思いやり」のある人間のまわりには、「思いやり」ある人間が集まるそうです。
「思いやり」が足りない人間は、いつしか人が離れていってしまうそうです。
だとしたら、
前者でいられるよう、しっかりと心して生きていきたいものと思います。
また、瀬戸内寂聴さんのご本を読みたくなりました。
ーby事務長ー
とくおかレディースクリニック