とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

4月のラボ便り

2013年04月16日 | ラボ便り
4月のラボ便り


今月のラボ便りは、
体外受精へのステップアップについてです。

体外受精へ進む理由としては、以下のものがあります。
(1)女性の年齢が高い場合
(2)精子の数が少ない場合
(3)人工授精で結果が得られない場合

普段の診察でも、(1)に関しては何度も聞かれていると思いますし、
今までのラボ便りでもお話してきました。

年齢が高くなる=卵子の質の低下=妊娠しづらくなるという理由です。

では、
なぜ年齢が高いと体外受精にステップアップしたほうがいいのでしょうか。

年齢が高くなると卵子の質が低下するとお話しましたが、
これは卵巣に残っている卵子の質が均等に低下するわけではなく、
質の良くない卵子が多くなるという意味です。
ですので、排卵した卵子が良質である確率が低くなります。

例えば、良質の卵子が排卵する確率を1/10とします。
一年間、タイミング治療や人工授精を行えば一回は当たる確率です。

じゃあ、一年タイミングか人工授精をやってれば妊娠するんじゃないかと
思われるかもしれませんが、そううまくはいってくれません。
なぜなら、良質な卵子が排卵しても、その卵子が確実に卵管の中に入り、
精子と出会って受精するとは限らないからです。

せっかく良い卵子が排卵したのに、
卵管の中に入らなかったら、とてももったいないことです。
そうならないために、体外受精で卵子を採取する必要があります。

体外受精をしたからといって、卵子の質が良くなるわけではありません。
しかし、
良い卵子を取り逃すことはないので、
タイミングや人工授精よりも妊娠の可能性は高くなります。


とくおかLCラボスタッフより


とくおかレディースクリニック


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