30年くらい前に岩合光昭さんから頂いたはがきです。
(出産後の母犬は被毛が抜け替わるので、やせて哀れな姿になります。しかし、美しい姿ではなく、母と子の雰囲気を見事に写し撮って見る者に感動を与えてくれるのです。)
今年3月に日本橋三越本店で岩合光昭写真展「ねこ」が開催されました。
写真家人生30年以上に及ぶ中で撮り続け続けてきた250点もの自然な姿の猫の写真は、幅広い年齢層の入場者に絶賛され大盛会だったそうです。(行きたかったなー)
30年くらい前に岩合さんから「子犬の写真を撮りたいので、ピレニーズの子犬を紹介してほしい」とお電話を頂き、私の繁殖犬の孫犬、2歳の母犬ルアールを紹介しました。
「子犬」の写真展のはがきに載せれれた「母犬ルアールと子犬」のこの一連の写真は、後に写真集「子犬」に載せられ、このほかのいろいろな本やカレンダーに使われ、ルアールが1991年1月に満12歳で亡くなったその年の、山と渓谷社のカレンダーに、母犬に寄り添う二頭の子犬との、ほのぼのとした写真が載せられていました。
岩合さんは、とてもピレニーズをお気に召され、マンションでなければ飼いたいとおっしゃいました。
あれから30年、地球上のあらゆる地域の野生動物を捕り続け、道ばたの猫にも暖かい眼差しを向けられ、本当に動物がお好きな写真家だといつも感動しています。
子犬の写真をお頼まれした後にも、何回かお頼まれして犬を紹介しましたが、撮影が終わって帰宅されると、必ずお電話でご報告とお礼の言葉を頂き、礼儀の正しい、律儀なお方と感心して恐縮したものです。