先日井の頭公園に行ってから
頭の中は毎日井の頭の思い出が浮かんで消えません。
私は小学生のころ,近くの井の頭の動物園に行き、動物たちに餌をあげるのが楽しい子供でした。
今日5月26日は像のはな子の命日です。
1949年にタイと日本の友好のシンボルとして来日しはな子と命名されました。
1954年に上野動物園から井の頭自然文化園に移動し
2016年5月26日に69歳で永眠しました。
私は1960年代から子供たちを連れて井の頭自然文化園に行き
像のはな子に手を出して手にお鼻をつけてもらいました。
1956年早朝、はな子は像舎に侵入した男性を死亡させ、
4年後には飼育員を踏み殺す事故を起こしたため
殺人像の烙印をおされました。
鎖につながれてしまい、来客から石を投げられたりし、ストレスで痩せ細りました。
事故の2か月後に赴任した飼育係の山川晴蔵さんは
人間不信に陥ったはな子の4本の足の鎖を外し、
運動場に出し、俺が居なければいけないのだとお世話をし
退職までの30年はな子に寄り添い、後を継いだ息子の広治さんと
親子二代にわたる暖かな交流で幸せな生涯を送り
はな子は大往生したのです。
9月3日にお別れ会が開かれ、2800人が訪れ献花しました。
はな子と山川さん親子との心の交流は書籍となりドラマ化もされました。
「父の愛した像のはな子」山川広治 署 です。