大橋むつおのブログ

思いつくままに、日々の思いを。出来た作品のテスト配信などをやっています。

高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評・97『キックアス2』

2016-11-18 06:23:47 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評・97
『キックアス2』


この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ


これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が、個人的に身内に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです。




あ……アホや……あまりにもアホや。

 ようまあこんな映画、恥ずかしげも無く堂々とつくるなぁ、恐れ入りました もう勘弁して下さい。なんですかぁ~~? 原作はもう一本あるってぇ?? しかも原作はさらにゲロゲロ内容だすってぇ!? いや本間にご勘弁、参った参った もう降参だす。

 前作は「もし本当にヒーローを名乗る者が出現したら?」ってのがテーマで、本作程ではないものの相当狂った世界設定だったが、まだ納得できた。世界観はどんどんズレて行くが、グルッと一回転して、ラストはマニアックかつカルトな味わいがあり ちゃんとカタルシスを感じられた。
 それが……本作はちょっと(どころか大々的に)ぶっ飛び過ぎですわ。一回転し終わらないうちから別な回転が始まり しかも全く違う起点から その回転も中途半端なまま さらにまた回転し始める。収集がまるっきり付いていない。アクションはマジで ほかにもリアルを意識したシーンがあるからさらに混乱する。  
 まぁこの辺りがパチモンモックバスターと一味違う所で金もしっかりかけてます。故に混乱するわけで「マチェーテ」みたいに笑い飛ばして「オシマイ」にはならない。
 ジム・キャリーは本作が余りに暴力的だってんで一切のキャンペーンに参加しなかったそうですが、このジムの使い方が全く意味不明、名だたる百面相役者を使いながら わざわざ仮面のようなメイクを施し表情無しです、目さえ動きません……まるで出演オファーを後悔して わざとそうしているのかと思える程。

 まぁ、あんまりマジに語る作品じゃありませんが、アメリカでも前作ほどには受け入れられておらず、世相を覗く窓にもなりませんわい。
 そう言えばタランティーノが絶賛しています。タランティーノファンなら何か感じるかも(?) ファンならずとも怖いモノ見たさ(珍奇なモノ見たさ)って方、どうぞ お止めはいたしません(犠牲者増やしてやるガハハハハ)
 クロエ・グレースは相変わらずキュートですが、そろそろ怪演以外の演技が見たいと思いますね。

コメント
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