昨日は半日京都へ行ってまいりました。
お目当ては京都国立博物館の池大雅展です。
池大雅の佳品を以前扱わせて頂く機会がありこの画家に大変興味もありましたし、
何といってもこの規模の展覧会はそうそう出会えないだろうと思っていました。
今回の展覧会で
幼いころから特に書に秀で、「神童」と云われた大雅が54年の短い生涯のうち、
30代頃より国内を多く旅し、自然のなかで実際の風景を描き、
その経験をもとに40代に入るとそれまでの修業が花開いたように
一挙に画境に深まりをみせたという事実を知ることができました。
変幻自在の筆さばきの見事さに驚き、またその研究と実験の幅の広さにも驚きました。
そして、この大雅という人の人柄、下手をすると作品から見逃しかねない人物の謙虚さ
に胸をうたれました。
この作品達の発する謙虚で、微かな振動=美しさに
時代を越えて共鳴できてきた日本人は、やはり素晴らしいなぁと心の底から思えました。
例年なら、「桜の季節」ですので、
京都は外国の方達も含め、どこも大変混雑していました。
お天気予報は、名古屋も京都も「真冬並みの寒さ」。
けれど、桜の咲いた後の季節に、なかなか真冬のコートやダウンジャケットまでは着る勇気もなく、「ちょっと用心」した格好ででかけた私達でしたが、博物館は作品保護のためか暖かくありませんでしたし、、何処へ行っても寒く、
展覧会後は名残りの桜を二条城に見に行こう!という当初の予定をあっさり変更し、
京都ホテルでお茶をしたり、今回は和紙のお店を中心に少し京都の町をぶらぶらと致しました。
池大雅展はそう混雑することなく、ゆったりと作品を鑑賞できました。
お近くの皆様は是非お出かけくださいませ。
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