少し前になりますが、名都美術館さんの山元春挙展に伺いました。
1番驚いたのは、上の写真の通り、山元春挙ご自身ががかなりのイケメンであったということです。
写真だけでなく、ご趣味が色々とあったと言われるのもよくわかります。
そして、その作品の素晴らしさも、この画家のこの佇まいに代表されるものだろうと感じます。
春挙は画業50年のうち、40歳前後からの20年間全てを「山岳風景」だけにその画題をしぼったと言われています。
展覧会図録の名都美術館、学芸課長さんの解説にこんな記述をみつけましたので、ご紹介いたしますね。
一過的な奇抜さや作為にたよるのではなく、基礎をしっかり学んだ上に、渡米経験から得た近代性と写真術をとおして科学的な視野を深め、それを作画に盛り込んでいった春挙。
それゆえに彼の芸術はゆるぎないものとなり、高く評価される作品となったのである。
時代の流れの中で、不運にも竹内栖鳳の陰にかくれることの多かった春挙だが、本展を通して改めて彼の魅力に触れ、その素晴らしさを知るきっかけとしてもらえれば嬉しい限りである。
以上
いくら素晴らしい作品でも、その大作を飾るスペースが無ければ広げることさえできません。
春挙の作品の価値の下落はそういったことが一番の原因だと思えます。
せめて少しでも飾り易い、それでいながら見応えのあるよい作品をこれからも求め、皆様にご紹介してゆきたいと思います。
後期展は5月1日から26日まで開催されています。
私たちもまた伺いたいと思っています。
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