少し間が空きましたが、昨年4月に歩いた関東山の辺の道のレポートです。
05年4月7日(木)
四国遍路の後半と、その記録整理などで昨秋以来中断していた、「関東山の
辺の道」歩きを、再開することにした。今回は、茨城県取手市に住む従姉妹の
連れあいとの2人旅である。
JR常磐線内原駅を9時50分に出発、駅北側の旧道を西に向かう。近くの
住宅のミツマタが花を開いていた。
三湯集落先の松林でウグイスがきれいな声で鳴く。雨が落ちてきたがすぐに
止んだ。友部町最初の集落・原の秋葉神社には、大きな甲子塔、二十三夜塔、
光明真言塔が並んでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/88/4193906f3f1c2f33725e568fa4db382b.jpg)
常磐線が近づいた辺りに一本松古墳がある。一辺20mほどの方墳で、墳丘
上に開花前の桜が10数本立っていた。三角点もあるはずだが見つからない。
こいのぼりの泳ぐ小原集落に入り、県道193号との交差点にある小原神社に
参拝。杉木立の境内に、大きな「小原神社敬神講碑」が立ち、根本にこぶのある
永徳元年(1381)からという友部町文化財の大ケヤキがあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/bd/91476c759cb74837dd163c275629472d.jpg)
県道を100mどで、お堂の横を右折して北へ。ナノハナの向こうに豊かな屋敷
林に囲まれた旧家が見えるのどかな道、突き当たりが廣慶寺である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/18/bc7697e652ea0c148ebbb4fdd487da94.jpg)
新秩父8番札所で、曹洞宗らしい落ち着いたたたずまい。門前に、6地蔵を
描いた手前に6本のローソクを立てた、L字形の板木が数枚立っていた。この
地域独特の信仰なのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/05/cbffdc45fd70ea8fe6af5589b3e80904.jpg)
車道を少し西に進むと、両側にかやぶきの家があった。集落はずれのY字路を
右に入る。槐山集落では太陽が出てきた。南側は田んぼで、土手にナノハナが
きれいな花を見せている。
涸沼前川を越え、バス道路を久保バス停で横切り、栗畑になっている段丘上に
上がる。宿集落に下ると小さな社があった。
南に向かう集落の中ほど、右側の深谷家に町文化財サルスベリがあった。集落
の南端にある吉祥院には、小さなお堂の横に、町天然記念物という高さ20mの
イロハモミジが、芽芽生え前の枝を広げていた。
田んぼ道を少し進んで左折、ブドウ畑沿いに南東に向かう。近くの畑でキジと
ウグイスが鳴く。
太田町の住宅地に入る。行く手にシダレ桜が見えてきた。台地のすそに完全寺、
光明寺、唯信寺の3寺が並び、それぞれ、ピンクのしだれ桜が5~7部咲きである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/60/31bbb3a418c2c6444c133deb2849b8a9.jpg)
まず手前の完全寺へ。創建は元亀元年(1570)という。本堂前の桜は一番
大きいだろうか。柵がしてあって境内には入れない。
隣の光明寺のシダレ桜は山門横にあり、5部咲きくらい。木の下に新しい石造
の観音菩薩像が立つ。本堂西側にももう1本のしだれ桜が、傘を開いたように
咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/d3/b9d34fb826dd1be2481cb453e53d8d57.jpg)
一番西は唯信寺。鎌倉時代、親鸞聖人に帰依した宍戸藩主宍戸義治の開基で、
800の歴史があるという。若木の白いシダレ桜が満開。明日ははなまつりなので、
本堂前には小さなおしゃかさまが用意されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/04/91a8388cd6bd145c8f30f025a64e7b45.jpg)
境内にはほかに友部町天然記念物のシイがあり、太い幹の上に大きく枝を広げ
ている。シダレ桜のそばのベンチで昼食をした。
国道355号に入って南進、JR水戸線宍戸駅の横を通過する。旧陣屋集落の
小丘陵に神社があり、宍戸城址土塁の表示が立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/79/15530fee00e1605fc90b0dcd210477db.jpg)
友部町民俗資料館があったので、入館して見学する。建物は木造の洋風建築、
旧宍戸町と友部町役場として昭和33年(1958)まで使われたもので、昨年2月
に国の有形文化財に登録されている。
館内には、町内から出土した土器、古墳や民族資料、宍戸城、宍戸焼き、町内
にあった筑波海軍航空隊の資料などが展示されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/0e/338e0fea70ab20f35af2019d594406aa.jpg)
南に進んでT字路を左折、旧家も残る平町の町並みを200m余り進んで次の
T字路を右折する。南に向かって下加賀橋を渡り、東関東自動車道下をくぐる。
すぐ先で舗装が途切れ、落ち葉がいっぱいの山道となる。ぬかるみと倒木で
廃道同様だ。でもそのまま進んだら、国道355号に出た。
国道を斜めに横断し、南側にメタセコイヤの並ぶ池の横を進んで、宍戸国際
ゴルフ場沿いに上がる。
クラブハウスそばの三差路を左折し、ヒノキの下の草道へ。2~3百mで横断
する車道に出た。右折して東北に進んだら、先ほどのクラブハウスの西端付近に
戻ってしまった。
そのままゴルフ場沿いに西に進み、池の横の三差路を左に入る。滝尻からの
車道に出て、砂利採取場の手前から山道へ。堂山集落北端を東に向かうと滝尻に
出た。
古い道筋を南に進み、古山の鹿嶋神社境内にある古山地区公民館で休憩。この
先、予定した羽鳥駅まではまだ10㎞以上ありそう。少し早めだが、今日は岩間駅
をゴールとすることにした。
りっぱな長屋門の家が並ぶ古山から横関を抜け、桜川上流の2つの橋を渡って
国道355号に出た。国道を横断し、岩間小西側から線路沿いを進み、15時46分、
JR常磐線岩間駅に着いた。
(天気 曇後晴、地図(1/2万5千) 笠間、岩間、歩行地 水戸市(旧内原町)、
友部町、岩間町)
05年4月7日(木)
四国遍路の後半と、その記録整理などで昨秋以来中断していた、「関東山の
辺の道」歩きを、再開することにした。今回は、茨城県取手市に住む従姉妹の
連れあいとの2人旅である。
JR常磐線内原駅を9時50分に出発、駅北側の旧道を西に向かう。近くの
住宅のミツマタが花を開いていた。
三湯集落先の松林でウグイスがきれいな声で鳴く。雨が落ちてきたがすぐに
止んだ。友部町最初の集落・原の秋葉神社には、大きな甲子塔、二十三夜塔、
光明真言塔が並んでいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/88/4193906f3f1c2f33725e568fa4db382b.jpg)
常磐線が近づいた辺りに一本松古墳がある。一辺20mほどの方墳で、墳丘
上に開花前の桜が10数本立っていた。三角点もあるはずだが見つからない。
こいのぼりの泳ぐ小原集落に入り、県道193号との交差点にある小原神社に
参拝。杉木立の境内に、大きな「小原神社敬神講碑」が立ち、根本にこぶのある
永徳元年(1381)からという友部町文化財の大ケヤキがあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/bd/91476c759cb74837dd163c275629472d.jpg)
県道を100mどで、お堂の横を右折して北へ。ナノハナの向こうに豊かな屋敷
林に囲まれた旧家が見えるのどかな道、突き当たりが廣慶寺である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/18/bc7697e652ea0c148ebbb4fdd487da94.jpg)
新秩父8番札所で、曹洞宗らしい落ち着いたたたずまい。門前に、6地蔵を
描いた手前に6本のローソクを立てた、L字形の板木が数枚立っていた。この
地域独特の信仰なのだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/05/cbffdc45fd70ea8fe6af5589b3e80904.jpg)
車道を少し西に進むと、両側にかやぶきの家があった。集落はずれのY字路を
右に入る。槐山集落では太陽が出てきた。南側は田んぼで、土手にナノハナが
きれいな花を見せている。
涸沼前川を越え、バス道路を久保バス停で横切り、栗畑になっている段丘上に
上がる。宿集落に下ると小さな社があった。
南に向かう集落の中ほど、右側の深谷家に町文化財サルスベリがあった。集落
の南端にある吉祥院には、小さなお堂の横に、町天然記念物という高さ20mの
イロハモミジが、芽芽生え前の枝を広げていた。
田んぼ道を少し進んで左折、ブドウ畑沿いに南東に向かう。近くの畑でキジと
ウグイスが鳴く。
太田町の住宅地に入る。行く手にシダレ桜が見えてきた。台地のすそに完全寺、
光明寺、唯信寺の3寺が並び、それぞれ、ピンクのしだれ桜が5~7部咲きである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/60/31bbb3a418c2c6444c133deb2849b8a9.jpg)
まず手前の完全寺へ。創建は元亀元年(1570)という。本堂前の桜は一番
大きいだろうか。柵がしてあって境内には入れない。
隣の光明寺のシダレ桜は山門横にあり、5部咲きくらい。木の下に新しい石造
の観音菩薩像が立つ。本堂西側にももう1本のしだれ桜が、傘を開いたように
咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/d3/b9d34fb826dd1be2481cb453e53d8d57.jpg)
一番西は唯信寺。鎌倉時代、親鸞聖人に帰依した宍戸藩主宍戸義治の開基で、
800の歴史があるという。若木の白いシダレ桜が満開。明日ははなまつりなので、
本堂前には小さなおしゃかさまが用意されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/04/91a8388cd6bd145c8f30f025a64e7b45.jpg)
境内にはほかに友部町天然記念物のシイがあり、太い幹の上に大きく枝を広げ
ている。シダレ桜のそばのベンチで昼食をした。
国道355号に入って南進、JR水戸線宍戸駅の横を通過する。旧陣屋集落の
小丘陵に神社があり、宍戸城址土塁の表示が立っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/79/15530fee00e1605fc90b0dcd210477db.jpg)
友部町民俗資料館があったので、入館して見学する。建物は木造の洋風建築、
旧宍戸町と友部町役場として昭和33年(1958)まで使われたもので、昨年2月
に国の有形文化財に登録されている。
館内には、町内から出土した土器、古墳や民族資料、宍戸城、宍戸焼き、町内
にあった筑波海軍航空隊の資料などが展示されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/0e/338e0fea70ab20f35af2019d594406aa.jpg)
南に進んでT字路を左折、旧家も残る平町の町並みを200m余り進んで次の
T字路を右折する。南に向かって下加賀橋を渡り、東関東自動車道下をくぐる。
すぐ先で舗装が途切れ、落ち葉がいっぱいの山道となる。ぬかるみと倒木で
廃道同様だ。でもそのまま進んだら、国道355号に出た。
国道を斜めに横断し、南側にメタセコイヤの並ぶ池の横を進んで、宍戸国際
ゴルフ場沿いに上がる。
クラブハウスそばの三差路を左折し、ヒノキの下の草道へ。2~3百mで横断
する車道に出た。右折して東北に進んだら、先ほどのクラブハウスの西端付近に
戻ってしまった。
そのままゴルフ場沿いに西に進み、池の横の三差路を左に入る。滝尻からの
車道に出て、砂利採取場の手前から山道へ。堂山集落北端を東に向かうと滝尻に
出た。
古い道筋を南に進み、古山の鹿嶋神社境内にある古山地区公民館で休憩。この
先、予定した羽鳥駅まではまだ10㎞以上ありそう。少し早めだが、今日は岩間駅
をゴールとすることにした。
りっぱな長屋門の家が並ぶ古山から横関を抜け、桜川上流の2つの橋を渡って
国道355号に出た。国道を横断し、岩間小西側から線路沿いを進み、15時46分、
JR常磐線岩間駅に着いた。
(天気 曇後晴、地図(1/2万5千) 笠間、岩間、歩行地 水戸市(旧内原町)、
友部町、岩間町)