第11日 2007年2月28日(水) 晴
=別格霊場箸蔵寺へ=
6時20分起床、7時に朝食を依頼したが、6時50分には部屋
に運ばれ、ボリュームも十分。不要荷物は預けて、7時34分に
白地温泉小西旅館を出発した。
今日は、1日余計に日程をかけ、別格霊場箸蔵寺(はしくらじ)
への往復である。
昨夜の雨は上がったが風がやや冷たい。昨日の道を少し戻り、
吉野川左岸沿いの県道267号に入る。対岸の国道32号は車が
多いが、こちらはめったに来ない。
徳島自動車道が吉野川をまたぐ高いトンネル下を抜ける。
敷ノ上の小集落を 過ぎると、しばらく人家が途切れる。
次の西山浜集落に入り、吉野川をせき止めた池田ダムの堰堤
(えんてい)が近づく。
再び人家が途切れ、車も少なく歩きやすい道のり、背中の軽
いこともありピッチが上がる。
対岸が三好市池田町の中心街。だが、向こうは高台なので家
並みの規模はあまり分からない。
四国中央大橋から来る国道32号と合流すると、道も広がり
車も増えた。少し先でY字路を左に入り、箸蔵小の先から上りと
なる。
JR土讃線の線路を越えて少し戻り、箸蔵山ロープウェイ乗り場
の東側から、山間の遍路道へ。幅広い土道で、1丁ごとの町石
も立っている。
林道を3回横断し、更に上がってロープウェイの中間の塔下に
出た。
眼下に、箸蔵の町並みや吉野川の展望がよい。
大きな山門があり、すぐ先には鳥居も立ち、その先は幅広い砂
利道の参道になっている。
上り道で汗をかいたので、厚手のシャツを脱ぎ、全国各地の
寄進者名を刻んだ、石柱の並ぶ参道の間を進む。左にカーブす
ると石段となり、しばらく石段を上がる。
納経所の横に出て、更に急階段を何百段か上がり、標高540
mにある別格霊場15番、箸蔵寺本堂に着いた。
三層にわたる豪壮な建物は国重文である。
境内にはほかにも、珍しい形の鐘楼など、重文の建築物が
数棟、太い杉木立の中にたたずみ、別格はもとより、四国八十
八箇所の霊場と比べても、格式ある感じの寺である。
参拝、読経後、納経所で納経印をお願いしたら、「今日は来る
人が少なく、お客さんが3人目」とのこと。「念珠(ねんじゆ)は
いいですか?」とも聞かれる。「要りません」と言ったが、この日
の宿で、残念なことをしたと思うことになる。
もとの道を下る途中の山門付近で、今日の宿を民宿岡田に
予約した。
ロープウェイの下まで戻ったら正午近い。そばの「さぬきうど
んさぬきや」に入り昼食。定食を注文したらボリューム満点。
でも入口の看板は630円だったのに、レジでは680円取ら
れた。
往路の吉野川左岸沿いに、県道267号を休まずにひたすら
戻る。
14時過ぎ、白地温泉小西旅館に着いた。預けたザックを受け
取り、昨日の道、国道192号を境目峠の方向に向かって戻る。
午前中は背が軽かったので、ザックの重さが気になる。でも
歩くうちに慣れた。
16時11分、民宿岡田に入る。同宿の人は4人ほど着いてい
て、洗濯機、風呂とも空いていたので、洗濯機に投入して入浴
する。前回は同宿者中最後に着き、1階の狭い部屋だったが、
今日は2階左手で、西日が差し込み明るい。
夕食は18時から。車で回る神戸の男性と、一緒の神戸大卒
の若い男性。小柄だが焼山寺へ4時間で上ったという、通し打
ちの室戸市の女性、あと酒量の多い関東の2人の男性、もう
1人の男性と私の7人。
今回も、お元気な岡田の親父さんのお陰で、遍路道や宿の
こと、宿泊した人のことなど、豊富な話題で夕食の場が盛り
上がった。
1度泊まったら、また来たくなるのも、この岡田さんの人柄
によるもの。
神戸のSさんは、別格霊場の念珠を集めているという。一つ
3百円、霊場の名入りという実物を見せてもらう。箸蔵寺でも
勧められたのだから、入手してくればよかったと残念に思った。
暖房は石油ストーブだが暖かい。21時30分、就床した。
(コースタイム〉白地温泉小西旅館7:34ー徳島自動車道橋下
7:58ー池田ダム堰堤横8:33ー四国中央橋北詰9:04ーロープ
ウェイ赤鳥居駅横9:32ー箸蔵寺山門10:08ー別格15番箸蔵寺
10:25~11:00ーロープウェイ赤鳥居駅横11:42ー讃岐うどん店
(昼食)11:45~12:15ー池田ダム堰堤横13:05ー徳島自動車道
橋下13:42ー小西旅館14:04~09ー佐馬地バス停14:45~55ー
峰友バス停15:38ー民宿岡田16:11
(距離 28㎞、地図(1/5万) 池田、観音寺、伊予三島、
歩行地 徳島県三好市(旧池田町)、歩数 48,400)
=別格霊場箸蔵寺へ=
6時20分起床、7時に朝食を依頼したが、6時50分には部屋
に運ばれ、ボリュームも十分。不要荷物は預けて、7時34分に
白地温泉小西旅館を出発した。
今日は、1日余計に日程をかけ、別格霊場箸蔵寺(はしくらじ)
への往復である。
昨夜の雨は上がったが風がやや冷たい。昨日の道を少し戻り、
吉野川左岸沿いの県道267号に入る。対岸の国道32号は車が
多いが、こちらはめったに来ない。
徳島自動車道が吉野川をまたぐ高いトンネル下を抜ける。
敷ノ上の小集落を 過ぎると、しばらく人家が途切れる。
次の西山浜集落に入り、吉野川をせき止めた池田ダムの堰堤
(えんてい)が近づく。
再び人家が途切れ、車も少なく歩きやすい道のり、背中の軽
いこともありピッチが上がる。
対岸が三好市池田町の中心街。だが、向こうは高台なので家
並みの規模はあまり分からない。
四国中央大橋から来る国道32号と合流すると、道も広がり
車も増えた。少し先でY字路を左に入り、箸蔵小の先から上りと
なる。
JR土讃線の線路を越えて少し戻り、箸蔵山ロープウェイ乗り場
の東側から、山間の遍路道へ。幅広い土道で、1丁ごとの町石
も立っている。
林道を3回横断し、更に上がってロープウェイの中間の塔下に
出た。
眼下に、箸蔵の町並みや吉野川の展望がよい。
大きな山門があり、すぐ先には鳥居も立ち、その先は幅広い砂
利道の参道になっている。
上り道で汗をかいたので、厚手のシャツを脱ぎ、全国各地の
寄進者名を刻んだ、石柱の並ぶ参道の間を進む。左にカーブす
ると石段となり、しばらく石段を上がる。
納経所の横に出て、更に急階段を何百段か上がり、標高540
mにある別格霊場15番、箸蔵寺本堂に着いた。
三層にわたる豪壮な建物は国重文である。
境内にはほかにも、珍しい形の鐘楼など、重文の建築物が
数棟、太い杉木立の中にたたずみ、別格はもとより、四国八十
八箇所の霊場と比べても、格式ある感じの寺である。
参拝、読経後、納経所で納経印をお願いしたら、「今日は来る
人が少なく、お客さんが3人目」とのこと。「念珠(ねんじゆ)は
いいですか?」とも聞かれる。「要りません」と言ったが、この日
の宿で、残念なことをしたと思うことになる。
もとの道を下る途中の山門付近で、今日の宿を民宿岡田に
予約した。
ロープウェイの下まで戻ったら正午近い。そばの「さぬきうど
んさぬきや」に入り昼食。定食を注文したらボリューム満点。
でも入口の看板は630円だったのに、レジでは680円取ら
れた。
往路の吉野川左岸沿いに、県道267号を休まずにひたすら
戻る。
14時過ぎ、白地温泉小西旅館に着いた。預けたザックを受け
取り、昨日の道、国道192号を境目峠の方向に向かって戻る。
午前中は背が軽かったので、ザックの重さが気になる。でも
歩くうちに慣れた。
16時11分、民宿岡田に入る。同宿の人は4人ほど着いてい
て、洗濯機、風呂とも空いていたので、洗濯機に投入して入浴
する。前回は同宿者中最後に着き、1階の狭い部屋だったが、
今日は2階左手で、西日が差し込み明るい。
夕食は18時から。車で回る神戸の男性と、一緒の神戸大卒
の若い男性。小柄だが焼山寺へ4時間で上ったという、通し打
ちの室戸市の女性、あと酒量の多い関東の2人の男性、もう
1人の男性と私の7人。
今回も、お元気な岡田の親父さんのお陰で、遍路道や宿の
こと、宿泊した人のことなど、豊富な話題で夕食の場が盛り
上がった。
1度泊まったら、また来たくなるのも、この岡田さんの人柄
によるもの。
神戸のSさんは、別格霊場の念珠を集めているという。一つ
3百円、霊場の名入りという実物を見せてもらう。箸蔵寺でも
勧められたのだから、入手してくればよかったと残念に思った。
暖房は石油ストーブだが暖かい。21時30分、就床した。
(コースタイム〉白地温泉小西旅館7:34ー徳島自動車道橋下
7:58ー池田ダム堰堤横8:33ー四国中央橋北詰9:04ーロープ
ウェイ赤鳥居駅横9:32ー箸蔵寺山門10:08ー別格15番箸蔵寺
10:25~11:00ーロープウェイ赤鳥居駅横11:42ー讃岐うどん店
(昼食)11:45~12:15ー池田ダム堰堤横13:05ー徳島自動車道
橋下13:42ー小西旅館14:04~09ー佐馬地バス停14:45~55ー
峰友バス停15:38ー民宿岡田16:11
(距離 28㎞、地図(1/5万) 池田、観音寺、伊予三島、
歩行地 徳島県三好市(旧池田町)、歩数 48,400)