あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

新緑の秩父路を歩く

2007-04-30 23:19:59 | カントリーウオーク
 「昭和の日」の振り替え休日の今日も、好天に恵まれ、私が出
かけた埼玉県秩父市の最高気温は27.5℃になったとか。

 秩父路は、シバザクラが見ごろな羊山公園へ行く人で、電車も
車道も賑わいましたが、私はNさんと、秩父鉄道大野原駅~黒谷
駅間、東側山麓の里道を歩いてきました。



 10時過ぎ、大野原駅をスタートし、国道140号線の東に回り、
まず、近くの広見寺に行きました。

 新緑がみずみずしい境内、大きな本堂、りっぱな鐘楼や新しく
豪壮な山門などがあり、秩父曹洞宗発祥の寺とのことでした。

 新緑の林に沿って斜面を上がり、広々とした聖地公園横に出ます。
少し霞んではいますが、日本百名山・両神山がよく見えました。


 聖地公園の八重桜も見ごろです。


 谷間に下って行くと秩父札所3番常泉寺です。龍の彫刻を施した
本堂の彫刻がみごとでした。


 横瀬川の深い谷にかかる橋を渡ります。みずみずしい新緑
が流れを覆っていました。


 東側の山すそに4番札所金昌寺があります。山門に大きな
ワラジが奉納されていました。境内は石仏がたくさん並んで
います。


 境内はモミジの新緑に覆われ、ボタンなども咲いていました。


 山麓の山田集落を北に向かいます。古くから地元住民の頼り
にされていると思われる水野医院の、りっぱな建物が目につき
ました。


 無人の2番札所の納経所になっている光明寺本堂です。寺は
南面する武甲山と相対しているので、山号は向嶽山です。


 さらに北に進み、栃谷にある秩父札所1番四萬部寺(しま
ぶじ)で昼食にしました。朱塗りの本堂は、秩父きっての名匠
によるものだとのことです。


 新緑の木立の向こうに武甲山の北面が望まれます。石灰石の
採掘ですっかり削り取られた面ですが、逆光でその様子はよく
分かりません。


 大野原の文化体育センターを経て、横瀬川野東麓、黒谷集落に
進みます。気温が上がり、午後の日差しが暑く感じられます。

 民家の続く黒谷の里道に、こんな標識が幾つか立っていました。


 黒谷駅に近いかやぶき屋根の古民家、内田家住宅です。内田家
は代々庄屋を務めた名家ですが、現在は無人です。秩父市の文化
財として近く公開されるようです。


 黒谷から美の山へ上がる登山道の途中にある、日本最初の銅の
産出地、和銅遺跡に回りました。

 奈良時代、この地から産出された自然銅が朝廷に献上され、
年号も「和銅」に改められたことで知られています。

 この銅により鋳造されたわが国最初の貨銭が「和同開珎」(わ
どうかいちん)です。

 近くの聖神社境内には、そぼくな和銅博物館があり、和銅遺跡
から発掘された銅鉱のほか、国内各地の鉱山の産出物が展示
されていました。 

 黒谷駅に15時半頃着き、御花畑駅経由、西武秩父駅から16
時30分発の西武鉄道秩父線で帰途につきました。電車は、シバ
ザクラ見物帰りの乗客でいっぱい。飯能駅まで座れませんでした。
コメント (2)
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