第12日 2007年3月1日(木) 快晴後晴
66番雲辺寺~69番観音寺
=四国霊場の最高地に上がり香川県へ=
5時50分起床、6時30分朝食、おにぎりのお接待をいただき、
「また来なさいよー」との岡田さんの声に送られ、7時9分に民宿
岡田を後にした。
雲ひとつ無い快晴で冷え込み、大霜で田んぼや草が白い。
徳島自動車道下をくぐり、遍路道へ。
広葉樹の落ち葉道で歩きやすい。同宿の高知県の若い女性
が追い抜いて行く。
ウグイスの美声が、上りの辛さを和らげてくれる。松の落ち葉
道となり、更に上がって送電線の走る稜線上の車道に出た。逆
打ちの男性遍路が、相次いで2人下ってきた。
雲辺寺(うんぺんじ)近くまで上がると、山並みに霞を被った
東側の山並みの展望がすばらしい。
2時間足らずで、66番雲辺寺に上がった。
標高910m、四国八十八ヶ所の中で最高所にある寺である。
境内からも東方の山並みの展望が得られる。
林立する太い杉木立の間に幾つかのお堂が立つ。参拝を終え、
東に回ると、新しい五百羅漢像が並んでいる。
稜線を進み、2基並ぶ電波塔のひとつ目の先から下り道へ。
香川県に入った。少し下がると、今回回る予定のロープウェイの
山ろく駅経由、萩原寺への分岐がある。
その道を下って行くと、枯れ枝の間から観音寺の町や瀬戸内
海が見えてきた。落ち葉がたっぷり積もっていて歩きやすい。
中間辺りは、少し傾斜がきつく石も増えたので、注意して下る。
長いロープウェイのケーブルを見上げ、塔の下で反対側に回る
と、再び歩きやすくなり、ロープウェイの山ろく駅に下った。
ここからも、観音寺市街の展望がよい。
あとは車道、緩やかな台地を下って行くと、雲辺寺ヶ原史蹟
広場があり、もと陸軍善通寺師団の演習地だったことが記され
ていた。振り返るとロープウェイのロープがよく見える。
かんきつ畑の間を下る道はのどかで、気温も上がり遍路日和
となる。潅漑用の大谷池近くまで下り、別格16番、萩原寺に東
から入る。
本堂は東側にあり、斜面を少し下ったところに大師堂がある。
境内は広く木々が豊富。参拝を終えたら正午近いので、茶店の
近くの椅子で昼食とし、民宿岡田お接待のおむすびをいただく。
ロープウェイ山ろくへの下りで、予想以上に時間を費やし、17
時までに68,69番の納経に間に合うか心配になってきたので、
午後はペースを上げることにする。
県道241号に出て、畑作地帯を北に急ぐ。粟井の交差点で右
折し、さらに東側の山すそ、岩鍋池近くまで進んで左折、67番
太興寺(だいこうじ)に着く。
東側の山門を入ると、樹齢1200年というカヤの大木と、県の
保存樹木の大クスが立つ。
正面の本堂は修理中で、右手の少し小さい天台大師堂が仮
本堂になっていた。
バスの団体が来たので、急いで納経所に行ったら、先に納経
印を押してくれた。納経所前の、サクランボが実るという桜が見
ごろ。
寺の西側に回って、観音寺の中心街に向かう。国道377号を
横断、すぐ横の道を豊田小そばの交差点まで進み、さらに西に
向かう。
田んぼや畑、点在する民家の間の車道だが、車は少ない。水
が満々とした仁池のそばの心光院は、前回、同行のIさんと休ん
だところだが通過する。
県道6号に入り、高松自動車道の近くに、「手打ちうどんおお
きた」がある。入りたかったが、やはり17時の納経時刻が気に
なり通過した。
国道17号との交差点際のスーパーマルヨシに入り、草餅と
牛乳を買い、昼食の補食とした。
JR予讃線の踏切を越え、観音寺の市街に入った。急いだお
陰で、今日の宿、若松屋別館に16時前に着く。ザックを預け、
財田川の橋を渡り、68番神恵院(じんねいん)、69番観音寺
に入る。
同じ境内に2つの霊場があるのはここだけ。神恵院本堂は
コンクリートづくりの四角い建物。境内の真ん中に根の巨大な
クスノキが立つている。
納経を終え、観音寺側の本堂と大師堂の間の石段を上がり、
背後の車道に出て、展望台に上がる。
眼下の有明浜に、大きな寛永通宝を砂で描いた「銭形」が見
下ろせる。付近は、枝の曲がった老松が何本もある。
車道をぐるりと回ったが、前回も寄らずの琴弾八幡宮の下に
出てしまった。もう一度上がる気にもならず、そのまま戻ること
にした。
17時5分、若松屋別館に入った。この宿も、前回気に入り2
度目。「3階のどこでもいいですよ」とおかみさんに言われ、1番
奥の部屋へ。小さいトイレと洗面所付きだった。
入浴し、18時10分からの夕食は1階の食堂で。出張者4人
のほか、遍路も2人いるようだが、素泊まりとのことだった。
1人でおいしい料理をいただきながら、冬山にも行くという
おかみさんに、山の話を聞く。おかみさんは、ホームページも
開設しているので、私のブログも紹介する。洗濯は、出張者の
後になった。
(コースタイム〉民宿岡田7:09ー稜線の車道へ8:22ー66番雲辺
寺9:05~35ーロープウェイ山ろく駅10:48~53ー別格16番萩原寺
(昼食)11:53~12:10ー国道377号へ12:56ー67番大興寺13:35~
14:00ー豊田小際交差点14:45ーマルヨシセンタ15:03~13ー若松
屋別館15:51~54ー68神恵院・69番観音寺16:04~32ー琴弾公園
ー若松屋別館17:05
(距離 30㎞、地図(1/5万) 伊予三島、観音寺、歩行地 三好
市、香川県観音寺市(旧大野原町、観音寺市)、三豊市(旧山本
町)、 歩数 51,600)
66番雲辺寺~69番観音寺
=四国霊場の最高地に上がり香川県へ=
5時50分起床、6時30分朝食、おにぎりのお接待をいただき、
「また来なさいよー」との岡田さんの声に送られ、7時9分に民宿
岡田を後にした。
雲ひとつ無い快晴で冷え込み、大霜で田んぼや草が白い。
徳島自動車道下をくぐり、遍路道へ。
広葉樹の落ち葉道で歩きやすい。同宿の高知県の若い女性
が追い抜いて行く。
ウグイスの美声が、上りの辛さを和らげてくれる。松の落ち葉
道となり、更に上がって送電線の走る稜線上の車道に出た。逆
打ちの男性遍路が、相次いで2人下ってきた。
雲辺寺(うんぺんじ)近くまで上がると、山並みに霞を被った
東側の山並みの展望がすばらしい。
2時間足らずで、66番雲辺寺に上がった。
標高910m、四国八十八ヶ所の中で最高所にある寺である。
境内からも東方の山並みの展望が得られる。
林立する太い杉木立の間に幾つかのお堂が立つ。参拝を終え、
東に回ると、新しい五百羅漢像が並んでいる。
稜線を進み、2基並ぶ電波塔のひとつ目の先から下り道へ。
香川県に入った。少し下がると、今回回る予定のロープウェイの
山ろく駅経由、萩原寺への分岐がある。
その道を下って行くと、枯れ枝の間から観音寺の町や瀬戸内
海が見えてきた。落ち葉がたっぷり積もっていて歩きやすい。
中間辺りは、少し傾斜がきつく石も増えたので、注意して下る。
長いロープウェイのケーブルを見上げ、塔の下で反対側に回る
と、再び歩きやすくなり、ロープウェイの山ろく駅に下った。
ここからも、観音寺市街の展望がよい。
あとは車道、緩やかな台地を下って行くと、雲辺寺ヶ原史蹟
広場があり、もと陸軍善通寺師団の演習地だったことが記され
ていた。振り返るとロープウェイのロープがよく見える。
かんきつ畑の間を下る道はのどかで、気温も上がり遍路日和
となる。潅漑用の大谷池近くまで下り、別格16番、萩原寺に東
から入る。
本堂は東側にあり、斜面を少し下ったところに大師堂がある。
境内は広く木々が豊富。参拝を終えたら正午近いので、茶店の
近くの椅子で昼食とし、民宿岡田お接待のおむすびをいただく。
ロープウェイ山ろくへの下りで、予想以上に時間を費やし、17
時までに68,69番の納経に間に合うか心配になってきたので、
午後はペースを上げることにする。
県道241号に出て、畑作地帯を北に急ぐ。粟井の交差点で右
折し、さらに東側の山すそ、岩鍋池近くまで進んで左折、67番
太興寺(だいこうじ)に着く。
東側の山門を入ると、樹齢1200年というカヤの大木と、県の
保存樹木の大クスが立つ。
正面の本堂は修理中で、右手の少し小さい天台大師堂が仮
本堂になっていた。
バスの団体が来たので、急いで納経所に行ったら、先に納経
印を押してくれた。納経所前の、サクランボが実るという桜が見
ごろ。
寺の西側に回って、観音寺の中心街に向かう。国道377号を
横断、すぐ横の道を豊田小そばの交差点まで進み、さらに西に
向かう。
田んぼや畑、点在する民家の間の車道だが、車は少ない。水
が満々とした仁池のそばの心光院は、前回、同行のIさんと休ん
だところだが通過する。
県道6号に入り、高松自動車道の近くに、「手打ちうどんおお
きた」がある。入りたかったが、やはり17時の納経時刻が気に
なり通過した。
国道17号との交差点際のスーパーマルヨシに入り、草餅と
牛乳を買い、昼食の補食とした。
JR予讃線の踏切を越え、観音寺の市街に入った。急いだお
陰で、今日の宿、若松屋別館に16時前に着く。ザックを預け、
財田川の橋を渡り、68番神恵院(じんねいん)、69番観音寺
に入る。
同じ境内に2つの霊場があるのはここだけ。神恵院本堂は
コンクリートづくりの四角い建物。境内の真ん中に根の巨大な
クスノキが立つている。
納経を終え、観音寺側の本堂と大師堂の間の石段を上がり、
背後の車道に出て、展望台に上がる。
眼下の有明浜に、大きな寛永通宝を砂で描いた「銭形」が見
下ろせる。付近は、枝の曲がった老松が何本もある。
車道をぐるりと回ったが、前回も寄らずの琴弾八幡宮の下に
出てしまった。もう一度上がる気にもならず、そのまま戻ること
にした。
17時5分、若松屋別館に入った。この宿も、前回気に入り2
度目。「3階のどこでもいいですよ」とおかみさんに言われ、1番
奥の部屋へ。小さいトイレと洗面所付きだった。
入浴し、18時10分からの夕食は1階の食堂で。出張者4人
のほか、遍路も2人いるようだが、素泊まりとのことだった。
1人でおいしい料理をいただきながら、冬山にも行くという
おかみさんに、山の話を聞く。おかみさんは、ホームページも
開設しているので、私のブログも紹介する。洗濯は、出張者の
後になった。
(コースタイム〉民宿岡田7:09ー稜線の車道へ8:22ー66番雲辺
寺9:05~35ーロープウェイ山ろく駅10:48~53ー別格16番萩原寺
(昼食)11:53~12:10ー国道377号へ12:56ー67番大興寺13:35~
14:00ー豊田小際交差点14:45ーマルヨシセンタ15:03~13ー若松
屋別館15:51~54ー68神恵院・69番観音寺16:04~32ー琴弾公園
ー若松屋別館17:05
(距離 30㎞、地図(1/5万) 伊予三島、観音寺、歩行地 三好
市、香川県観音寺市(旧大野原町、観音寺市)、三豊市(旧山本
町)、 歩数 51,600)