交通事故の後遺症として、いま1番気になるのが右手の甲
の傷です。3cm四方あるか無しですが、なかなかかさぶたが
つかず、入浴は止めていました。
1週間になるので、昨夜は薄いビニール手袋をして、患部を
濡らさないようにしながら入浴しました。
パソコン入力も、回復を遅らせるかと思いつつ、キーボードを
たたいてしまいます。
==========================
第14日 2007年3月3日(土) 曇後晴
75番善通寺
=満濃池と金刀比羅宮へ=
5時25分起床、6時から大師堂に当たる御影堂(みえどう)
にてお勤め。団体20数名、そして若いペアと私が参加。講話
では、「世界での争いには宗教間の対立が多いが、いろいろな
宗教も神も受け入れてくれれば、争いは無くなる」と言われた。
そのあと、11人ほどの坊さんが、見事なハーモニーで声明
(しょうみょう)を唱える。お勤めを終え、「南無大師遍照金剛」
を唱えながら、真っ暗な階下の戒壇巡り。お大師様誕生地の
下では、お大師様の声が聞こえる。朝食は、7時頃になった。
お勤めに参加した普段着の若いカップルは、東京北区の人。
昨日朝早く自宅を出て、JRの「青春18きっぷ」を使い、昨夜、
ここまで来たという。今日は、金刀比羅宮や高松を観光する
とのことで、お遍路ではなかった。
7時45分に宿坊を出て、まず宿坊のある75番善通寺に
参拝。本堂は、御影堂や宿坊のある一角とは、道路を隔て
た東側の境内にある。
広い境内には、五重塔や、巨大なクスノキ2本、新しい五百
羅漢などがあり、弘法大師生誕の霊地としての尊厳を感じる。
納経を終え、いったん宿坊に戻る。白衣を脱いで普段着と
なり、今日の予定地、満濃池と金刀比羅宮に向かうことにする。
市街地を1㎞余りのJR善通寺駅まで行き、8時52分発に
乗る。次の琴平駅で1両の阿波池田行きに乗り換え、もう1つ
先の塩入駅で降りた。
駅前のT字路を左へ、車の少ない車道を東に向かう。田園が
広がり、田んぼやナノハナ畑を眺めながら3㎞余りで満濃池に
着く。
まず、満濃池のほとりにある別格霊場17番、神野寺(かん
のじ)に入り、参拝し納経する。本堂のみで大師堂はない。
そばの池を見下ろすところに、弘法大師像と昭和25年
(1950)3月15日の昭和天皇行幸碑がある。
満濃池は、弘法大師空海が、弘仁12年(821)、3か月で
築いたという潅漑用の池。
現在の堤高は32m、堤長155.8m、貯水量15,400
立方mだという。
堤防上を神野寺とは反対方向まで行き、かなり水量の少ない
池を一望した。
帰路は、金刀比羅宮経由で善通寺まで歩くことにする。
北に向かって下り、県道200号を2㎞ほどで金倉川沿いの
車道へ。こちらも車は少ない。
3㎞ほどでJR土讃線の南に出て、琴平の町並みに入った。
土産店や旅館、うどん店などの並ぶ門前町から上り坂が始
まる。2つ並ぶうどん店の奥の店で、さぬきうどんの昼食を
した。
金刀比羅宮の大門を入り、寄進者名の刻まれた大きな石柱
の並ぶ石段を上がる。
江戸の昔、飼い主にかわって「こんぴら参り」をしたという
「こんぴら狗」の像が立っていた。
表書院、旭社前を通過し、御本宮まで進み参拝する。
傍らの見晴台からは、讃岐平野が見晴らせるが、今日は霞
んでいて、讃岐富士も下の方は見えない。
さらに石段を奥の院まで上がり、朱塗りの色鮮やかな社殿に
参拝した。
御本宮まで戻り、南側の絵馬殿へ。金刀比羅宮は海の神、
航海の安全を祈願した船会社などの奉納額が並び、その下に、
堀江謙一さんが平成8年(1996)の太平洋単独無寄港横断に
使った、2万枚のソーラーパネルを貼ったモルツマーメイド号が
奉納されていた。
大門を経て県道208号に戻り、北に向かう。JR土讃線の
線路際で県道を分けると、車は減って歩き易くなった。
サクランボのなる桜が満開の、線路沿いに3㎞近く進む。昨日
上がった捨身ヶ嶽禅定のある我拝師山が近づいてきた。
善通寺市街に入り、自衛隊駐屯地横を過ぎ、護国神社を少し
のぞき、15時57分、善通寺宿坊に戻った。
温泉の大浴場は、昨日同様私1人だけ。洗濯機、乾燥機も空い
ている。夕食は、17時35分頃食堂へ。
前の席は、山形県鶴岡市の男性で、NHK教育TVの「はじめて
のお遍路」を見て、それに合わせて明日から善通寺をスタートし、
交通機関も利用した通し打ちで歩き遍路をするとか。すでに全部
の宿を予約したという。
今日は早く宿に戻れたので時間の余裕があり、ホッとする。
(コースタイム〉75番善通寺宿坊8:20ーJR善通寺駅8:52=琴平
駅8:57~9:15=塩入駅9:20~25ー別格17番神野寺9:53~10:07
ー満濃池10:08~30ー水戸(すいど)交差点11:02ーJR土讃線踏
切11:40ーさぬきうどん(昼食)11:54~12:12ー大門12:33ー金刀比
羅宮御本宮12:40ー奥社厳魂神社13:05~12ー絵馬殿13:42ー
大門13:54ーJR線路際14:23ー線路離れる15:11ー護国神社15:35
~38ー75番善通寺宿坊15:57
(距離 22㎞、地図 丸亀、池田、歩行地 善通寺市、まんのう
町(旧満濃町、仲南町)、琴平町、歩数 39,500)
の傷です。3cm四方あるか無しですが、なかなかかさぶたが
つかず、入浴は止めていました。
1週間になるので、昨夜は薄いビニール手袋をして、患部を
濡らさないようにしながら入浴しました。
パソコン入力も、回復を遅らせるかと思いつつ、キーボードを
たたいてしまいます。
==========================
第14日 2007年3月3日(土) 曇後晴
75番善通寺
=満濃池と金刀比羅宮へ=
5時25分起床、6時から大師堂に当たる御影堂(みえどう)
にてお勤め。団体20数名、そして若いペアと私が参加。講話
では、「世界での争いには宗教間の対立が多いが、いろいろな
宗教も神も受け入れてくれれば、争いは無くなる」と言われた。
そのあと、11人ほどの坊さんが、見事なハーモニーで声明
(しょうみょう)を唱える。お勤めを終え、「南無大師遍照金剛」
を唱えながら、真っ暗な階下の戒壇巡り。お大師様誕生地の
下では、お大師様の声が聞こえる。朝食は、7時頃になった。
お勤めに参加した普段着の若いカップルは、東京北区の人。
昨日朝早く自宅を出て、JRの「青春18きっぷ」を使い、昨夜、
ここまで来たという。今日は、金刀比羅宮や高松を観光する
とのことで、お遍路ではなかった。
7時45分に宿坊を出て、まず宿坊のある75番善通寺に
参拝。本堂は、御影堂や宿坊のある一角とは、道路を隔て
た東側の境内にある。
広い境内には、五重塔や、巨大なクスノキ2本、新しい五百
羅漢などがあり、弘法大師生誕の霊地としての尊厳を感じる。
納経を終え、いったん宿坊に戻る。白衣を脱いで普段着と
なり、今日の予定地、満濃池と金刀比羅宮に向かうことにする。
市街地を1㎞余りのJR善通寺駅まで行き、8時52分発に
乗る。次の琴平駅で1両の阿波池田行きに乗り換え、もう1つ
先の塩入駅で降りた。
駅前のT字路を左へ、車の少ない車道を東に向かう。田園が
広がり、田んぼやナノハナ畑を眺めながら3㎞余りで満濃池に
着く。
まず、満濃池のほとりにある別格霊場17番、神野寺(かん
のじ)に入り、参拝し納経する。本堂のみで大師堂はない。
そばの池を見下ろすところに、弘法大師像と昭和25年
(1950)3月15日の昭和天皇行幸碑がある。
満濃池は、弘法大師空海が、弘仁12年(821)、3か月で
築いたという潅漑用の池。
現在の堤高は32m、堤長155.8m、貯水量15,400
立方mだという。
堤防上を神野寺とは反対方向まで行き、かなり水量の少ない
池を一望した。
帰路は、金刀比羅宮経由で善通寺まで歩くことにする。
北に向かって下り、県道200号を2㎞ほどで金倉川沿いの
車道へ。こちらも車は少ない。
3㎞ほどでJR土讃線の南に出て、琴平の町並みに入った。
土産店や旅館、うどん店などの並ぶ門前町から上り坂が始
まる。2つ並ぶうどん店の奥の店で、さぬきうどんの昼食を
した。
金刀比羅宮の大門を入り、寄進者名の刻まれた大きな石柱
の並ぶ石段を上がる。
江戸の昔、飼い主にかわって「こんぴら参り」をしたという
「こんぴら狗」の像が立っていた。
表書院、旭社前を通過し、御本宮まで進み参拝する。
傍らの見晴台からは、讃岐平野が見晴らせるが、今日は霞
んでいて、讃岐富士も下の方は見えない。
さらに石段を奥の院まで上がり、朱塗りの色鮮やかな社殿に
参拝した。
御本宮まで戻り、南側の絵馬殿へ。金刀比羅宮は海の神、
航海の安全を祈願した船会社などの奉納額が並び、その下に、
堀江謙一さんが平成8年(1996)の太平洋単独無寄港横断に
使った、2万枚のソーラーパネルを貼ったモルツマーメイド号が
奉納されていた。
大門を経て県道208号に戻り、北に向かう。JR土讃線の
線路際で県道を分けると、車は減って歩き易くなった。
サクランボのなる桜が満開の、線路沿いに3㎞近く進む。昨日
上がった捨身ヶ嶽禅定のある我拝師山が近づいてきた。
善通寺市街に入り、自衛隊駐屯地横を過ぎ、護国神社を少し
のぞき、15時57分、善通寺宿坊に戻った。
温泉の大浴場は、昨日同様私1人だけ。洗濯機、乾燥機も空い
ている。夕食は、17時35分頃食堂へ。
前の席は、山形県鶴岡市の男性で、NHK教育TVの「はじめて
のお遍路」を見て、それに合わせて明日から善通寺をスタートし、
交通機関も利用した通し打ちで歩き遍路をするとか。すでに全部
の宿を予約したという。
今日は早く宿に戻れたので時間の余裕があり、ホッとする。
(コースタイム〉75番善通寺宿坊8:20ーJR善通寺駅8:52=琴平
駅8:57~9:15=塩入駅9:20~25ー別格17番神野寺9:53~10:07
ー満濃池10:08~30ー水戸(すいど)交差点11:02ーJR土讃線踏
切11:40ーさぬきうどん(昼食)11:54~12:12ー大門12:33ー金刀比
羅宮御本宮12:40ー奥社厳魂神社13:05~12ー絵馬殿13:42ー
大門13:54ーJR線路際14:23ー線路離れる15:11ー護国神社15:35
~38ー75番善通寺宿坊15:57
(距離 22㎞、地図 丸亀、池田、歩行地 善通寺市、まんのう
町(旧満濃町、仲南町)、琴平町、歩数 39,500)