2006年12月1日(金)朝、土佐清水市の西端から大月町
に入り、小才角の小さい湾を回り、次の月灘の湾沿いに国道
321号を進みます。
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湾の西側にあるへんろ小屋14号大月で小休止の後、番外
霊場月山神社に向かってへんろ道を上がります。
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上がり始めた坂の途中からは、通過してきた月灘の港が見
下ろせます。
番外霊場月山神社に参拝し、最近復元された大月へんろ道
を上がります。
途中、切り開かれた展望台からの、紺碧の海の眺めも、なか
なかのものです。
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その先を下った赤泊の浜辺はゴロゴロした石が並んでいます。
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ちょっと歩きにくい石の上を300mほど進んで、そばの車道
へ上がりました。
この日は、近くのNさん宅に伺い、江戸時代の遍路札を拝見、
大月町の中心街を抜け、北側の宿毛(すくも)市に入って間も
ない小筑紫(こづくし)の、海に面した大島屋旅館泊まりでした。
旅館の部屋から見た、日没直後の小築紫港。
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師走初日、16時33分でこんな感じです。
12月2日(土)、小筑紫から3kmほど、宿毛湾に面した国道
321号沿いに、道の駅すくもがあります。
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上と下の写真は、道の駅からの宿毛湾の眺めです。
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宿毛市街に入り、岡本旅館に荷を預け、39番延光寺に参拝
し、打ち戻っての岡本旅館泊まりでした。
12月3日(日)朝、宿毛市街を西に抜け、県境の松尾峠を目
指します。
最後の集落・小深浦を通過し、ミカン畑にある番外霊場子安
地蔵を過ぎると、峠への上りとなります。
展望が開け、ベンチのあるところからの南側の眺め。
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峠が近づき、さらに展望が広がりました。
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高知・愛媛県境の松尾峠には、9時40分に到着。長かった
けれども、きれいな海をたくさん見た、高知県ともお別れです。
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初回の遍路で、大変よい思い出を作ってもらった愛媛県
愛南町(旧御荘町)の民宿磯屋に泊まり、思い出話をおかみ
さんと交わし、12月4日(月)朝、磯屋を後にしました。
国道56号で愛南町の町並みを西に抜けると、緩やかな上
り坂へ。坂の途中から見下ろす御荘(みしょう)湾です。
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いったん海から離れ、内海(うちうみ)に向かって下ります。
再び現れた海には、真珠養殖のいかだが浮かんでいました。
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このあたりは、三重県の英虞湾などとともに、真珠養殖の盛ん
なところのようです。
愛南町内海の中心街から川沿いを入り、柏坂へんろ道に向か
います。
標高470mの柏坂に上がり、少し進んだ「つわな奥」と呼ぶ
好展望地からは、入り組んだ岬が見下ろせます。
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初回の遍路では、「トレッキング・ザ空海」という催しに参加し、
この地で昼食後、三味線奏者・月岡祐紀子さんの遍路小唄
などの演奏を聴いて感激したものでした。 (続く)