2006年11月28日(火)、高知県黒潮町の民宿日の出を出発
し、四万十市(しまんとし)(旧中村市)に入ります。
清流四万十川の四万十大橋を渡り、全長1620mの新伊豆田
トンネルを抜けると、土佐清水市です。
下ノ加江川の川口近くの橋を渡って海沿いに出て、少しずつ上
がって行くと、海蝕景観と呼ぶ岩礁などが見下ろせます。
高みから見下ろす、波の寄せる岩礁。
この先少しで、この日の民宿久百々(くもも)です。
おかみさんの温かいもてなしと、たくさんのお接待をいただき、
翌11月29日は、いよいよ足摺岬を目指します。
久百々から3kmほどで、大岐の浜と呼ぶ砂浜が見えてきま
した。1km余り続くこの砂浜が昔からの遍路道なのです。
砂浜は、靴が砂にめり込むので、歩きよいとはいえませんが、
乾ききっていない波打ち際の方が、砂が閉まっていて、歩きや
すいですね。
ただ、あまり水辺だと、寄せ波を被ることになりかねません。
間もなく終わりというあたりで振り返る大岐の浜。
少し先、以布利港のある以布利から、次の集落窪津の間に
県道27号を短縮する以布利(いふり)遍路道があります。
その遍路道から見下ろす、通過してきた西側の展望です。
県道27号は次第に高みに上がり、暖帯林で海も見えなく
なりましたが、足摺岬まで1kmほどに近づいたあたりで、
ちょっとだけ見下ろせるところがありました。
正午過ぎ、足摺岬の先端近くにある38番金剛福寺に着きま
した。参拝を終え、展望台から見る足摺岬灯台。台風接近時
などに、TVでもよく放映されるところです。
この時間だと逆光になり、見栄えが余りよくなくて申し訳あり
ません。
旅館や民宿の並ぶ足摺の町並みを抜けると、高みの樹間から
行く手の複雑な海岸線が見えてきます。
金剛福寺から5kmほど進んだ、鵜ノ岬にある展望台から、
来た方を振り返る眺め。
四国遍路道で見た海の展望の中でも、私の最も気に入った
ところです。
すぐ近くの、民宿青岬がこの日の宿でした。
民宿青岬の屋上からの同じ方向の眺め。下の家並みは、いま
通過してきた松尾です。
海の幸がたっぷりの夕食と朝食をいただき、11月30日(木)
朝、民宿青岬を出て、ジョン万次郎こと中浜万次郎の生誕地、
中浜に向かいました。
民宿の近くから、林間の遍路道を進み、足摺岬の西海岸へ
回って来た県道27号に下ります。
県道に下ったあたりから見る、中浜の手前にある大浜の港。
中浜の先から、気持ちよい遍路道を抜けて土佐清水市街
に入り、中心街を抜けて、1日余計になりますが、今回初め
ての月山神社経由のルートに向かいます。
あしずり湾を回り、「道の駅」ならぬ「海の駅あしずり」の
近くから、土佐清水市街方面を振り返ったところ。
海の駅からさらに1km余り、松崎海岸と呼ばれるあたりです。
この日も好天で、気持ちよい海の眺望が楽しみでした。(続く)