2009年7月12日(日)

埼玉県内を中心にカントリーウオークをしているグループの第165回目
の例会。雨が心配されたが、何とか持ちそう。集合地の西武池袋線と新
宿線の交差駅、所沢駅西口を10時10分にスタートした。
=八国山緑地から荒幡富士へ=
広い敷地に建物も残る旧西武鉄道の車両工場横を進み、国道463号
を横断する。西武池袋線の大カーブ点の線路下をくぐり、まず、久米の
長久寺へ。

関東では珍しい時宗の寺で、本堂前に一遍上人像がある。江戸中期
の廻国行者(かいこくぎようじや)が建てた廻国供養塔が薬師堂に祭られ、
市保存樹のケヤキや、古木の桜などが立つ。
境内の一角にある小さめの社は豊川稲荷で、短い参道に赤いのぼりが
たくさん並んでいた。
市道南側の住宅地に入ったが、柳瀬川を越える橋がない。西の方に回
って吾妻橋を渡り、松が丘一丁目の戸建て住宅地から狭山丘陵の都県
境を走る緑道に上がる。
緑いっぱいの広葉樹林下を少し戻って将軍塚へ。元弘3年(1333)、
鎌倉幕府を倒そうと挙兵した新田義貞が、ここで塚に旗を立てたことから
将軍塚と呼ばれるようになったという。

映画「剣岳 点の記」を最近見た人が多いというので、地図に記された
89.lmの三角点を探す。少し先まで行ったが見つからず、戻って塚の
すぐ近くの踏み跡を分け入ったら三等三角点があった。
狭山丘陵の東端に位置するこの稜線は、かつて8か国が望めたことか
ら八国山と呼ばれるが、いまは豊富な広葉樹林に覆われ見晴らしはない。
しかし稜線の土道は暑さを遮り気持ちよい緑陰が続く。
カーブの多い緑道を500m余りで、標識に従い再び松が丘一丁目の住
宅地に下る。北側に連なるもう一つの丘陵の緑陰を上がって、鳩宮八幡
神社に行く。

延喜21年(921)、京都の石清水(いわしみず)八幡宮を勧請(かんじょ
う)したという古社。新田義貞も鎌倉攻めの前、参拝して戦勝を祈願したと
伝えられているようだ。
南側にある久米水天宮は、正月にだるま市で賑わうところ。社殿に10
数個のだるまが奉納されていた。

屋根付きの休み処があったので休憩して、水分補給をする。
二つの神社に続く荒幡市民の森の緑陰を進むと、ナショナルトラストと
して獲得したトトロの森2号地がある。

水道タンクの先で県道に下り、大きな本堂の光蔵寺へ。境内右手の、
「聞くぞう地蔵尊」が、嬉しいこと、悲しいこと、ぐちなど何でも聞きますと、
座って待っていた。

光蔵寺の右側を入り、西武園ゴルフ場の北側ネット沿いに進む。最後は
だらだら坂を上がり、12時35分に荒幡富士に着いた↓。

荒幡富士は、明治17年(1884)から約15年かけて地元氏子がつくっ
た人口の富士山。ジグザグに上がった山頂の標高は119m。晴れた日は
本物の富士山や、丹沢、奥多摩などの山々が見えるのだが、今日は霞ん
でいる。

しかし狭山丘陵の豊富な緑やゴール地の西武ドーム、新宿副都心の
ビル群などが望まれる。山ろくの浅間神社そばの東屋(あずまや)が昼
食地。東屋や横の草の上で食事をした。
すぐ横の林間には、「狭山丘陵いきものふれあいの里センター」の建物
がある。

狭山丘陵の動植物などが展示されているので、昼食後、適宜館内を
観覧した。
=西武園ゴルフ場沿いを西武球場まで=

荒幡富士を背に記念撮影をして、13時55分、全員で午後のコースに
向かう。傍らの荒幡市民の森で私が撮った写真が、昨年幹書房から刊行
された「狭山丘陵見て歩き」の表紙に使われたので、その場所を確認して
もらう。
再び西武園ゴルフ場の北側沿いを進むと、そばの住宅の2戸の庭先に、
鉢植えと地植えの花がたくさん咲いている。

こんなに多くの花で彩られた民家は珍しい。花好きの方が丹念に育て
ておられるものと思われる。

その先は、林間のやや急な坂を上がる。
斜面上部には、ネムノキが花を開いていた。

西武多摩湖線の遊園地西駅近くに上がり、信号際のコンビニで小休止。
林間は涼しいが、陽の当たる場所に出ると蒸し暑い。
さらにゴルフ場沿いを下り、住宅地の先のトトロの森6号地横から林間の
急坂を上り下りする。

北側の住宅地をU字状に回り、木陰で水分補給のためにもう一度小休
止した。
再び林間に入り、うっそうとした広葉樹林下を上り下りして、菩提樹田ん
ぼと呼ぶ谷地の田んぼ際に下った。

谷地の間を上がり、狭山湖畔霊園に出て、最後の休憩をして、霊園の
西端に出る。
住宅地の横を下って西武狭山線のガードをくぐる。ゴールの西武球場
前駅には、15時56分に着いた。ちょうどデーゲームのライオンズーオリ
ックス戦が終わったところで、たくさんの人が駅に向かって出てきた。
駅前広場のパラソルの下でミーティングをしたが、まだ人並みは多い。
時間稼ぎをすることにして、近くのコンビニで飲物やつまみを買い、しば
らく歓談を続ける。
すっかり人気の無くなった18時過ぎに切り上げ、池袋行き直通電車で
帰路についた。
(参加 17人、天気 曇時々晴、距離 10㎞、地図 所沢、歩行地
所沢市、東村山市)
埼玉県内を中心にカントリーウオークをしているグループの第165回目
の例会。雨が心配されたが、何とか持ちそう。集合地の西武池袋線と新
宿線の交差駅、所沢駅西口を10時10分にスタートした。
=八国山緑地から荒幡富士へ=
広い敷地に建物も残る旧西武鉄道の車両工場横を進み、国道463号
を横断する。西武池袋線の大カーブ点の線路下をくぐり、まず、久米の
長久寺へ。

関東では珍しい時宗の寺で、本堂前に一遍上人像がある。江戸中期
の廻国行者(かいこくぎようじや)が建てた廻国供養塔が薬師堂に祭られ、
市保存樹のケヤキや、古木の桜などが立つ。
境内の一角にある小さめの社は豊川稲荷で、短い参道に赤いのぼりが
たくさん並んでいた。
市道南側の住宅地に入ったが、柳瀬川を越える橋がない。西の方に回
って吾妻橋を渡り、松が丘一丁目の戸建て住宅地から狭山丘陵の都県
境を走る緑道に上がる。
緑いっぱいの広葉樹林下を少し戻って将軍塚へ。元弘3年(1333)、
鎌倉幕府を倒そうと挙兵した新田義貞が、ここで塚に旗を立てたことから
将軍塚と呼ばれるようになったという。

映画「剣岳 点の記」を最近見た人が多いというので、地図に記された
89.lmの三角点を探す。少し先まで行ったが見つからず、戻って塚の
すぐ近くの踏み跡を分け入ったら三等三角点があった。
狭山丘陵の東端に位置するこの稜線は、かつて8か国が望めたことか
ら八国山と呼ばれるが、いまは豊富な広葉樹林に覆われ見晴らしはない。
しかし稜線の土道は暑さを遮り気持ちよい緑陰が続く。
カーブの多い緑道を500m余りで、標識に従い再び松が丘一丁目の住
宅地に下る。北側に連なるもう一つの丘陵の緑陰を上がって、鳩宮八幡
神社に行く。

延喜21年(921)、京都の石清水(いわしみず)八幡宮を勧請(かんじょ
う)したという古社。新田義貞も鎌倉攻めの前、参拝して戦勝を祈願したと
伝えられているようだ。
南側にある久米水天宮は、正月にだるま市で賑わうところ。社殿に10
数個のだるまが奉納されていた。

屋根付きの休み処があったので休憩して、水分補給をする。
二つの神社に続く荒幡市民の森の緑陰を進むと、ナショナルトラストと
して獲得したトトロの森2号地がある。

水道タンクの先で県道に下り、大きな本堂の光蔵寺へ。境内右手の、
「聞くぞう地蔵尊」が、嬉しいこと、悲しいこと、ぐちなど何でも聞きますと、
座って待っていた。

光蔵寺の右側を入り、西武園ゴルフ場の北側ネット沿いに進む。最後は
だらだら坂を上がり、12時35分に荒幡富士に着いた↓。

荒幡富士は、明治17年(1884)から約15年かけて地元氏子がつくっ
た人口の富士山。ジグザグに上がった山頂の標高は119m。晴れた日は
本物の富士山や、丹沢、奥多摩などの山々が見えるのだが、今日は霞ん
でいる。

しかし狭山丘陵の豊富な緑やゴール地の西武ドーム、新宿副都心の
ビル群などが望まれる。山ろくの浅間神社そばの東屋(あずまや)が昼
食地。東屋や横の草の上で食事をした。
すぐ横の林間には、「狭山丘陵いきものふれあいの里センター」の建物
がある。

狭山丘陵の動植物などが展示されているので、昼食後、適宜館内を
観覧した。
=西武園ゴルフ場沿いを西武球場まで=

荒幡富士を背に記念撮影をして、13時55分、全員で午後のコースに
向かう。傍らの荒幡市民の森で私が撮った写真が、昨年幹書房から刊行
された「狭山丘陵見て歩き」の表紙に使われたので、その場所を確認して
もらう。
再び西武園ゴルフ場の北側沿いを進むと、そばの住宅の2戸の庭先に、
鉢植えと地植えの花がたくさん咲いている。

こんなに多くの花で彩られた民家は珍しい。花好きの方が丹念に育て
ておられるものと思われる。

その先は、林間のやや急な坂を上がる。

斜面上部には、ネムノキが花を開いていた。

西武多摩湖線の遊園地西駅近くに上がり、信号際のコンビニで小休止。
林間は涼しいが、陽の当たる場所に出ると蒸し暑い。
さらにゴルフ場沿いを下り、住宅地の先のトトロの森6号地横から林間の
急坂を上り下りする。

北側の住宅地をU字状に回り、木陰で水分補給のためにもう一度小休
止した。
再び林間に入り、うっそうとした広葉樹林下を上り下りして、菩提樹田ん
ぼと呼ぶ谷地の田んぼ際に下った。

谷地の間を上がり、狭山湖畔霊園に出て、最後の休憩をして、霊園の
西端に出る。
住宅地の横を下って西武狭山線のガードをくぐる。ゴールの西武球場
前駅には、15時56分に着いた。ちょうどデーゲームのライオンズーオリ
ックス戦が終わったところで、たくさんの人が駅に向かって出てきた。
駅前広場のパラソルの下でミーティングをしたが、まだ人並みは多い。
時間稼ぎをすることにして、近くのコンビニで飲物やつまみを買い、しば
らく歓談を続ける。
すっかり人気の無くなった18時過ぎに切り上げ、池袋行き直通電車で
帰路についた。
(参加 17人、天気 曇時々晴、距離 10㎞、地図 所沢、歩行地
所沢市、東村山市)