あるきメデス

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夏の奈良近郊古社寺巡り③(室生寺と長谷寺)〈続き〉

2009-07-20 12:12:45 | 奈良を歩く
 8年前のレポート、3日目は写真が多いので前半、後半に分けました。
その後半、長谷寺のレポートです。

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 ◇◇◇ 室生寺と長谷寺へ ◇◇◇

 2001年7月18日(水)〈続き〉



 上本町行き急行に乗り長谷寺へ向かう。ところが停車駅を確認せずに
乗り、外の景色(下)を眺めていたら長谷寺を通過、桜井まで行ってしま
った(「シマッター」と思ったがもう遅い…)。


 間もなく来た下り電車で折り返し、長谷寺駅で下りた。

 階段を下りて国道と大和川を渡り、右折して長谷寺の門前町へ。古い
旅館、草もち、酒、三輪そうめんなどの店が並ぶ。


 天神橋の手前を左折し、狭い道の両側に並ぶ土産物店の間を上がる
と、正面に長谷寺の山門が見えてきた。


 長谷寺は、飛鳥川原寺の道明上人が朱鳥(あかみどり)元年(686)に
開山。真言宗豊山派の総本山で、西国三十三観音霊場第8番札所であ
る。

 重文の仁王門をくぐると登廊(とうろう)と呼ぶ屋根の着いた回廊式の石
段(下)が続く。


 登楼の最上部には、鐘楼が設けられている。


 登楼周辺には150種、7000株のボタンが植え込まれ、日本一のボタ
ン園だという。今は、咲き残ったアジサイが境内で見られる。

 スピーカーで寺の案内を聞きながら、399段の登廊を上がり本堂横に
出た。

 重文の本堂は慶安3年(1650)、徳川家光公寄進による再建。舞台
造りの建物は東大寺大仏殿に次ぐ大きな木造建造物。建物の中心を貫く
通路の北側に高さ10m、楠ので造られたわが国最大の木造仏、本尊十
一面観世音菩薩がある。

 観音・地蔵の御徳を併せ持つ長谷型観音と呼ばれる尊像は、金色に輝
き慈悲深いお姿で立つていた。

 外舞台からは眼下に広がる広い寺域や、緑あふれる周辺の山並みの展
望がすばらしい。



 東側の能満院(上)、西側の御供所、弘法大師御影堂などを回り五重塔
の下に出る。


 校倉造りの建物は、写経堂である。


 大きな建物の本坊(下)そばまで行き、西参道を下って1時間近い拝観を
終えた。


 緑に埋もれた境内は、桜、ボタン、アジサイ、モミジなどが多く、花の寺と
呼ばれるだけに、四季折々いつ来てもよいと思われた。

 長谷寺駅に戻り15時34分発上本町行き電車で帰途につく。

 梅雨明け直後で連日暑かったが、修学旅行生の姿は無く、観光客も極め
て少なく、数多い仏像などもゆっくり拝観できたのが何よりであった。

 (天気 晴、地図(1/2.5万) 大和大野、初瀬、距離 5.5㎞)
コメント
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