あるきメデス

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県民の日に横瀬から西武秩父への散策(埼玉)

2013-11-15 15:21:30 | ウオーキング
 2013年11月14日(木)

 今日は「埼玉県民の日」、今年もJRを除く県内の鉄道会社から、県民の日記念の1日
フリー乗車券が発売されました。

     
 西武鉄道では、460円で県内全駅が自由に乗降できます。私の最寄り駅、西所沢から
西武秩父駅まで往復すると1,020円なので、フリー乗車券を利用すると半額以下の運賃
で済みます。そこで、西武秩父駅周辺まで往復してみることにしました。

 午前中は市内に用事があったので正午過ぎに出かけ、終点の西武秩父駅よりひとつ手前
の横瀬(よこぜ)駅に13時29分に下車しました。

 横瀬から西武秩父までは西へ直線では1.5㎞ほどですが、横瀬駅周辺の集落と中間に
ある姿の池、そしてその北側の台地にある羊山公園を越えて、秋の彩りと社寺などをちょ
っぴり訪ねてみようという計画です。

 横瀬駅の北側でガードをくぐって西に抜け、十番集落に入ります。横瀬町には大字(お
おあざ)横瀬の小字(こあざ)として、一番から十七番までの集落があるのです。


 十番集落の民家の屋敷林は、よい彩りに。

 その西側には、後で寄る予定の東林寺の大きな本堂が望まれます。


 里道を小さい流れのところまで進んで北側の車道に出ると、この集落の鎮守、八坂神社
があり、隣接してこの地域、宇根の山車蔵(だしぐら)が並んでいました。

 手前は公園の広場のようになっていて、樹木もほとんど無く、神社の境内という感じで
はありません。この辺りは八番集落になります。

 右側の建物が八坂神社の覆屋(おおいや)で、その中に小さい社殿がありますが、四面
に精巧な木彫が施されています。造られたのは弘化3年(1846)とのことです。
        

 彫られているのは、中国の寓話や三国志、鳥獣などを題材にしているようです。
     

 この社殿と隣の山車蔵に収納されている山車は、ともに町の文化財に指定されています。

 神社の前の車道を戻るように東方に少し進むと、秩父のシンボル武甲山(1,304m)
の北面が望まれます。中腹の崩れたようなところは、石灰岩の採掘によるものです。


 東南方に見えるの山の斜面は、紅葉がかなり進んでいるようです。


 先ほど南側から見えた東林寺の入口には、りっぱな地蔵堂があり、お地蔵さんのほかに
庚申塔などの石碑もあり、奉納された猿のような縫い物がたくさん下がっていました。
    

 本堂は少し先の高台にあるので、モミジの木の横を通って石段を上ります。


 まだ改築したばかりのようで、真新しい本堂。


 本堂の前からも、武甲山の全容が望まれます。


 南東には、二子山の独特の山容が。


 境内のあちこちに、羅漢像が並んでいました。
    

 車道に下って少し進むと、草地の隅の柿の木に実が鈴なりに。
    

 次の十字路を左折して西武秩父線のガードをくぐると、稲架(はさ)掛けの田んぼと、
刈り入れ前の田んぼが見られます。


 すぐ先は、横瀬町の水道の水源地になっている「姿の池」です。


 池の周辺の木々も、よい彩りを見せていました。




 池の東北端付近から、北側の羊山丘陵に上がる遊歩道があったので、林間の道を上がり
りました。
    

 途中の林の切れ目からの、横瀬町の中心部付近の眺め。


 こちらは東側の展望。


 羊山丘陵の上は羊山公園になっていて、眼下に姿の池も見下ろせます。


 公園の東端には、彫刻家・棟方志功の作品を展示する「やまとあーとみゅーじあむ」と
武甲山資料館の二つの博物館があります。武甲山資料館は、県民の日の今日は無料公開し
ていたので入館しました(ふだんの入館料は大人200円)。


 館内では、武甲山の地質や気象、石灰岩の分布と利用、武甲山の動植物などの常設展示
室があり、特別展示室では、「武甲山植物群(秋)」↓というテーマの写真展を開催中で
した。
    

 羊山公園の中心部には3つの記念碑がありますが、これはそのひとつ、秩父の山々や自
然、風俗、産業など数々の貴重な写真をとり続けた、地元の写真家・清水武甲氏の顕彰碑
です。
    
  
 近くのモミジがよい彩り。
    

 羊山公園からの武甲山。春はソメイヨシノに彩られます。


 いちばん中心部には、塔のように高い忠魂碑と、この石像が立っています。石造の人物
は、秩父鉄道の創業者で初代社長の柿原萬蔵翁とのこと。
        

 北側眼下には、秩父市の市街地が一望できます。


 その向こうの丘陵、秩父ミューズパークの上に見えるのが両神山(1723m)、日本
百名山のひとつです。

 デジカメのズームをかなり利かせたのですが、目で見るともっと小さく遠い感じ。

 15時を過ぎて風が冷たくなってきたので、羊山公園を去ることにしました。北に下り、
大正9年(1910)4月7日に秩父に来たという、若山牧水ゆかりの「牧水の滝」のそ
ばを下って市街地に入ります。
    
 滝といってもこれは人口の滝のようで、流れもわずかです。


 15時33分に西武秩父駅に着き、5分後の上り電車に乗りました。

 ちょうど2時間ほどの散策でしたが、秩父の秋色を結構楽しむことが出来ました。

(天気 晴、距離 3.6㎞ 地図(1/2.5万) 秩父、歩行地 横瀬町、秩父市、
 歩数 7,300) 





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