病葉が風に舞い散り道端を忙しげにカサコソと音をたてながら走り回っている。木枯らしと言うには一寸早い季節でしょうが風が妙に冷たく肌を刺します。
長い旅路のなかでこの季節が一番辛く、淋しさが常に纏わりつき、思考力までがマイナスになってしまう・・・
さてさて、これでは、いけないと自分を“叱咤激励”するものの、身体が付いて来ない。 春・夏と自分の好きな季節をハシャギ過ぎたのかも・・・。
たまたま、古い友人の便りを聞きました。
人間何に躓くか判らない。大きな石であれば、避けて通れば良いが、小石は案外避けられずに躓き転んでしまう。人一倍自尊心が強く、冷静で、物事をきちんと処理していた彼女でした。が、子供に、盲目になってしまい・・・あの、誇り高い彼女が自分を見失い『成れの果て』の身は、相当に惨めとの事。
そうか、音信不通になって何年になるだろう?年賀状が戻り「あれ、住所間違ったかな?」電話も通じず、何となくそれっきりになっていました。しかし、世の中それほど広くはない。友人の知り合いが彼女達を知っていて、教えてくれたようです。
子供は働きもせず、“寄生虫”のように親にくっついている・・・
何だか、すごく哀しいよ~~~
俄かには、信じられない話だけれど・・本当だとしたら、私は、彼女に
「ねぇ、Yちゃん、一日も早く眼を覚まして昔の貴女に戻って・・・幼稚園の子供じゃあるまいし、突き放さなければ、二人とも駄目になってしまう!もう充分に親の役目は果たしたはず・・・」 と心の底から伝えたい。