『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 “雪虫”

2009-10-06 15:21:36 | Weblog

 

                

 十五夜お月様は過ぎました。 がウサギが頑張ってついたお餅です。

 なんとも言えない神秘的なお月様・・・心の中まで見透かされてしまいそう。

 庭ですだいていた虫たちの合唱が、聞かれなくなったなぁ・・・と思っていたら、今日「雪虫」が飛んでいました。

 雪の妖精と言われるユキムシ!。

 可愛いいと言うより「季節が変わって雪がくるんだ」と、やりきれなく、たまらなく淋しくなってしまう。

 こうした事のなかで、生かされている私。

 自然のなかで、流れに逆らわず生きていけたら、どんなにか素晴らしいでしょう・・・

 秋の田の刈穂の 庵の笘をあらみ 我が衣手は 露にぬれつつ

    天智天皇 (百人一首より)

 田の脇の仮小屋(農機具・鍬、鋤・・の類)に宿っていると屋根の笘は目が粗いから 私の袖はしとしと落ちて来る夜露で、濡れてしまった・・・と言う意味のようです。