『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

   ”あなたへ・・・”

2012-02-22 16:40:19 | Weblog

 

                

 

         あなた

  お久し振りです。何となく元気がなく身体が「カッタルク」な~んにもしたくなかった。

  そんな私を気遣ってか?Yさんきてくれたよ・・・嬉しかった。昨夜は薬をのんで早々と寝てしまいました。後は其方であ

  なたが見ていてくれると・・・信じて

  

  今日は昨日と全く違って、春らしくピカピカとはいかないけれど、どこかに春の匂いが漂って~ゆったりとし天気。

 

    昨日、あなたをよく知ってらっしゃる方が、あなたが其方へ逝ったことの証明が必要とのことで、市役所まで車で送り迎

  えしていただきました。私は初めてお目にかかりましたが、あなたのこと、ポツリポツリと、話して下さった。

  逝った人への褒め言葉と判っても、胸の奥の方がキリキリと刺されるようで・・・つらかったです。

 

  年齢とともに涙腺が弱くなり、一寸したことでも泪が邪魔します・・・

 

  よもすがら 契りしことを 忘れずは 恋ひん涙の いろぞゆかしき 知る人も なき別れ路に 今はとて 心細くも 急

 ぎたつかな 煙とも 雲ともならぬ 身なりとも 草葉の露を それと眺めよ   (中宮定子)

 一条天皇皇后定子は、3人目の御子を懐妊、お産が近づくにつれ今までのお産とは、ちがう体の変調に気づいた。彼女

 の死後、帳の紐にこの歌が結び付けられているのが発見され宮中は、新たな悲しみにつつまれた  

 長保2年(1000)の暮れ、定子の棺をのせた牛車は、雪の降りしきる中、鳥辺野に静かに向かい始めた。

 伊周兄弟や叔父などたくさんの人が、定子の亡がらに供していたが、生前の定子の明るく朗らかな性格と藤原道隆家

 最後の希望であった定子が逝った今、側近の人々は皆、悲しみの境地に胸も張り裂けんばかりであった。この行幸の

 中には、涙をも凍りつかせるほど落胆し、顔面蒼白になった清少納言の弱々しい姿が尚いっそう、人々の涙と降雪をさ

 そっていた。

 定子を心から尊敬していた清少納言です。どれ程哀しかったことか・・・(気持ちわかります)

 

 あなた又ね・・・kei元気で頑張る・・・ 哀しいのは私だけではないもね・・・