あなた
大荒れの二日間…ただ吹き荒れていた。今は僅かながらお日様が雲を通して
「わたしは此処よ…」と弱い光をなげかけている。
風と雪だけでは、淋しすぎる。庭の雪が一段と高くなる。
そんな中、あなたがこよなく愛しんだ松の木が、誰にも諂わず”凛”とした姿で雪の中に立っている。
すごい!そんな姿を目の当たりにすると「わたしもシャッキ」っとしなければと勇気づけられる。
先日珍しくヒヨドリが番いで来ていたのでリンゴを刻み餌台に入れておいたけど、この雪でスッポリと
覆われ…折角きても食むことはできないでしょう…
あなた…1年9か月…これが遅いか早いか?
未だに…思い出にしがみ付き、蹌踉(よろけ)ながらも生きて居る。
あなた
今日の日も暮れていきます。
「あしたは晴れる!といいなぁ…」