『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

吾亦紅が「吾も紅なり」って言いながら 咲いてきました

2018-09-27 15:18:12 | Weblog

                
                                       2018-9-27-吾亦紅

    あなた 

 吾亦紅が「吾も紅なり」って言いながら

 咲いてきました

 ボンボリンの様な花が可愛い…

 

 お陽さんは出ていないけど

 穏やかな日です

 

 久しぶりに清少納言を繙きました

 秋は夕暮れ。

 夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、烏(からす)の、寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ

 つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。


 まいて、雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。


 日入りはてて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。

 ストンと落ちる秋の夕陽

 平安の時代も今も秋はかわらず

 清少納言も秋の侘しさが身に沁みた事でしょう

 

 わたしはガランとした二階でひとり

 あれやこれやと

 物思いに耽る

 

 あなたが使っていた部屋

 机代わりにしていたテーブルの前に座り

 ぐ~っと寂しさを噛みしめる

 

 あれもこれも処分

 何もない部屋の淋しさ

 でもこの部屋が好き

 独り言を言っても話かけても

 返事はないけど~~…

 それでも好き

 

 淋しいなぁ…