『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 清少納言の冬の章を繙きました。

2014-12-19 16:30:06 | Weblog

          

   あなた

 きょうはとっても穏やかで暖かい日でした。

 午後になっても弱い光は心の中まで”ホッコリ”と沁みてきます。

 歯の痛さもなくなり嬉しい日でした。 


 清少納言の冬の章を繙きました。

 《冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、

 またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし

 になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。 》

 現代語訳にすると

 『冬は早朝がいい。雪が降っているときは言うまでもない。

 霜がおりて白くなっているのも、またとても寒い時に、

 火を急いで熾こそうと炭をもってくるのも冬の朝に大変似つかわしい。

 しかし、昼になってだんだんと暖かくなったときに、火桶の火も白い灰になってしまって

 いるのは似つかわしくない。 』

 
 何度読んでも新鮮で強烈…大好きです。

 平安時代には暮らすことは出来ないでしょうけど…

 チョッピリ覗くのが好き。

 陽がトップリと沈み昏くなって来ました。

 あなた

 またね…

 

 


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