久しぶりの平家物語です。
建礼門院徳子とは、平清盛の娘で17歳で高倉天皇の中宮となって安徳天皇を産む。
平家物語の中でも、人間の業のようなものを感じ、哀れさが一段とまします。
1185年壇ノ浦の戦いに負けた平家、徳子の母である二位尼は、
三種の神器を携え、安徳天皇とともに入水した。徳子も今はこれまでと、硯と石を懐に入れて海に身を投げるが、渡辺昵に熊手で髪を引っ掛けて引き上げられ、捕虜となってしまった。
徳子は京へ送還されるが武士ではないので罪に問われることなく、随分あちこちと転々としましたが、最後は、大原の奥の寂光院へ移って庵を結び先帝と一門の菩提を弔う日々をすごしました。
母と、吾が子を亡くし、自分だけが生き残ってしまった。それも敵の手に助けられて・・・
どんなにか、悲しかったことでしょう。この時彼女29歳。
それから、彼女が此処で亡くなるまで28年もの年月を静かに念仏三昧で過ごして、平家の人々の霊を弔います。
この時に居た侍女の一人があの、悲恋の横笛なのです。
こんなに、簡単に纏めてしまいましたが、書くと延々とながく、悲しみはどんどんと広がってしまうので、この辺で・・・
何れまた、書く機会が訪れることとおもいます。
とても、2月とは思えない春の陽気です。
陽気に誘われ平安の世界に足を伸ばしてみました。
華麗な世界です。表面上は・・・
「春はあけぼの やうやう白くなりゆく 山ぎわ少し明けて紫だちたる
雲の細くたなびきたる」
清少納言です。
彼女の本を読んでいると、決してきれいごとだけではない事がわかり、いくらか「ほっ」とします。
そして、夏・秋・冬と続きます。
「冬はつとめて。雪の降りたるはいうべきに あらず。
霜のいと白きも、またさらでの、いと寒きに火など熾して炭もて渡るもいとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし」
冬は雪あられがちに凍りし風激しくていみじう寒きよし。
冬の件は身につまされます。
現代では、考えられないですが、彼女が、宮中に上がっていた頃は、寒さが身に沁みたことでしょうね。
それは、色んな意味で・・・
彼女の優しさの中から
「うつきしきもの、何でも小さいものみな かわいい」
遠くて近きもの
「遠くて近きもの極楽くらまのつづらおり 十二月のつごもりと、正月の一日と宮のべのまつり」
彼女は、気性の激しい人のようですが、きっと優しさを隠していたように思います。
藤原定子には献身的に仕える。あの優しさ・・・
やっぱり素晴らしい人だったと思う。
運動不足が少しでも解消されるよう、歩いて買い物に行ってきました。
肌を刺す様な冷たい風。
久しぶりに私の産まれ育った道東の町を思い出しました。
こんな冷たい風の時の挨拶は決まって「氷がくるんだね・・・」でした。
あの「ギシギシ~~」って氷の近づいて来る足音・・・大嫌いだったけど、今は妙に懐かしい。
2月の呼び名は色々あります。如月・梅月・雪消月・、初花月と・・・
雪消月・初花月と言った呼び名とは裏腹に1年で最も寒さが厳しい時です。
小鳥達も餌がないのでしょう、日がな1日給餌台から離れようとしない。
何時もは、すずめ達の給餌場なのですが最近はヒヨドリが占領してしまいすずめを牽制して追い払ってしまうので、寂しさこの上ないです。
これも、力関係でしょうか?
やはり、自然のなかでは、計り知れない厳しさがあるのでしょう。
例年では、2月の寒さは特別で言葉では言い尽くすことが難しいのですが今年は本当に穏やかに思います。
雪消月・初花月・梅月と言ったきれいな響きの呼び方が、決して不思議でなくすんなりと、うけいれられます。
すごいですね~雪祭りが還暦ですって。年を重ねる毎に、元気になれるって羨ましいなぁ。
私も、斯くありたいと願いますが、そうにならないのが世の常。
市の生涯学習である「蒼樹大学」今年卒業です。始めはこの歳になって・・と些か躊躇い(ためらい)もありましたが2年間一度も休むことなく通えました。
昔の学生に戻りノートをとった事すごく新鮮でした。
なかでも、専攻学習の時間は、とっても楽しく10数人が和気藹々(わきあいあい)と勉強出来た事等など・・・
いざ、卒業となると一抹の寂しさは拭いきれません。
年齢を重ねてからの勉強はちょっぴり苦しいこともあったけど、それにもまして充実感が大きかったです。
卒業に備えて提出するものは、みんな仕上がり、心の底からホッとしてます。
「鬼は外福は内」の節分の行事が終わり今日は立春です。
立春の名に相応しく暖かくて穏やかな日和です。
相成るべくならば、この儘春になってほしいと願いますが・・・そうにはならないのが、ここ北国です。
立ち止まるとき
どちらを向いて歩いても
北風の身を刺す冷たさから
逃れることはできない
ならばせめて堂々と前を向いて
つらくとも
その冷たさを受け止めるしかない
少なくとも前を向いて立てば
道を踏み外すことはないだろう
後ろ向きに厳しさと向き合う姿勢は
時には命取りになる
回り道の唄から・・・
春の気配を感じながら、こんな冷たい唄が妙にひっかかりました。