あなた
皐月です。ナオが小さい頃鯉のぼりが空高く舞い上がっていたね・・・あれからもう随分と年月が経っています。
昨夜夢をみました。その続きを追っかけてみますが、やはり駄目。友達と一緒にいたのに・・・
連休といっても私にはあまり関係なく・・・どっぷりと苦い思い出に浸っています。それが良い筈ないのに・・・
こんなに良い天気だと、車で何処かへ出かけていたな!と出来もしない現実に一寸苦笑い。
強がっていてもやっぱり淋しい。
清少納言 枕草子より
春は、あけぼのの頃がよい。だんだんに白くなっていく山際が、少し明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいているのが
よい。
夏は、夜がよい。満月の時期はなおさらだ。闇夜もなおよい。蛍が多く飛びかっているのがよい。一方、ただひとつふた
つなどと、かすかに光ながら蛍が飛んでいくのも面白い。雨など降るのも趣がある。
秋は、夕暮れの時刻がよい。夕日が差して、山の端がとても近く見えているところに、からすが寝どころへ帰ろうとして
三羽四羽、二羽三羽などと、飛び急ぐ様子さえしみじみとものを感じさせる。ましてや雁などが連なって飛んでいるのが
小さく見えている様は、とても趣深い。日が沈みきって、風の音、虫の音など、聞こえてくるさまは、完全にいいようがな
い。
冬は、朝早い頃がよい。雪が降った時はいうまでもない。霜がとても白いのも、またそうでなくても、とても寒い時に、火
を急いで熾して、炭をもって通っていくのも、とても似つかわしい。昼になって、寒さがゆるくなってくる頃には、火桶の火
も、白い灰が多くなってしまい、よい感じがしない。
あなた
こんな風にして時を過ごしています。
”から衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ”
伊勢物語 九段「東下り」より~
昔、ある男がいた。その男は、自分の身を都にあっても生きがいのないものを思いこんで、もう都にはいるまい、東の国
の方に住むのにふさわしい土地を見つけようと思って、出かけていった。以前から志しを同じくする友人の数人と一緒に
連れ立って行った。道を知っている人がいないので、道に迷いながら下って行った。そうこうするうちに、三河の国の八橋
という所に着いた。そこを八橋というのは、流れる河が蜘蛛の手のように八方に分かれていたので、それぞれ八つの橋を
架けてあるので八橋というのであった。そこにある沢の木陰に、馬から下りて、腰を下ろして、乾飯を食べた。ちょうどその
沢に、かきつばたがとても美しく咲いていた。それを見て、ある人が言った。「かきつばたという五つの文字を、それぞれ
句の上に置いて、折り句として、旅愁を詠め」と言ったので、次のように詠んだ。
普段着慣れた唐衣のように、慣れ親しんだ妻が都にいるので、はるばる遠くへやってきたこの旅が、しみじみと悲しく思
われると詠んだので、旅の一行は、食べかけた乾飯の上に涙を落としたので、ふやけてしまったのであった
あなた
風薫る5月と言いますね。今日はそんな感じのする日です。じゃまたね・・・