『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

”暑さ寒さも彼岸まで”と言います、今日のお陽さんが眩しい…

2015-03-18 15:54:05 | Weblog

                        
                                               タヌが現れました   

        
             雪つりの雪も消えました       

  あなた

 昨日、今日の暖かさで随分雪が消え、春です。

 待ちに待っていた、春が来ました。

 「タヌ」は雪を背にまだハッキリ目覚めていなのか些か戸惑った顔。

 去年の雪は殆ど消えて…もう、春の世界…

 小さな花芽がいっぱい芽吹いて来ました。

 タヌとのお喋りが楽しみ…

 寒い寒いって喚いていたわたしも、ストーブを消す時間が長くなりましたよ…

 ”暑さ寒さも彼岸まで”と言います。

 お彼岸がきますが、お墓参りはまだ無理みたい。

 五月にはお参りにいきます。

 あなた

 麗らかな春日和…

 倖せってこんな感じ…

 

 『はなさそふ あらしのにはの ゆきならで ふりゆくものは わがみなりけり

                             (入道前太政大臣) 

 『はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに

                              〈小野小町)

 季節は春…

 平安の時代は、このように優雅な和歌をスラスラと詠んだのですね。

 素晴らしいと思うけど…今の世でよかった…

 今日の、いち日に感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 冬と春との鬩ぎ合い…まだまだ風が冷たく…ともすれば風は冬…

2015-03-16 16:53:07 | Weblog

                    
                                    クロッカス  ようやく芽がが出ました 
            
                      違う場所の水仙 昔ながらの花

    あなた

 春早い「エゾエンゴサク」が芽を出しません。

 もしかしたら、今年は芽を出ないかも…?

 色々事情はあります…見ていなかったので…責任はわたし。

 あなたごめんね。

 花友達が「バッカダネ~」って言っていました。

 お陽さんも出てるので裏の花も見ようと覗いて驚き!まだまだここは冬…北側だから…仕方ないね。

 それでも、ちょっと雪を除けて、ようやくこの二枚を写しました。

 風が冷たい…

 冬と春との鬩ぎ合い…まだまだ風が冷たく…ともすれば風は冬…

 午後歯科の予約日。

 一日の最後、あなたの写真の前でブツブツと、ご託を並べ、際限なく喋っているわたし…

 そんな時でもあなたは、ただ何時もの様に笑ってて反応なし…

 そう思うと、ちょっと自分が可哀想とも思うけど…

 何事もなく終わった事への唯一の証…

 あなた、じゃ~また…

 

  

 

                   

 

 

 

 


春の香りは漂っているのに…風が冷たく…

2015-03-15 16:25:54 | Weblog

   あなた

 薄日が差しているけど、暖かくなり切れず… 

 春の香りは漂っているのに…風が冷たく…

 やっぱり春は遠いようです。

 

 「寒いね」と話かければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ     俵 万智 詩集より

 てがみには愛あふれたりその愛は消印の日のそのときの愛        俵 万智 詩集より

 うすべにに 葉はいちはやく萌えいでて 咲かんとすなり 山ざくらの花   若山 牧水

 

 素敵な詩ばかり…

 どっぷり浸ってます。

 あおによし奈良の都は咲く花のにおうがごとく今さかりなり       小野 老

 かすみ立つ 長き春日をこどもらと 手まりつきつつ きょうもくらしつ   良寛

 かめにさす 藤の花ぶさ みじかければ たたみの上に とどかざりけり    正岡 子規

 

 陽がささないので、庭も寒々としていて…気持ちも昏くなり…さみしい…

 ストーブを背に、ただボンヤリと…

 

 

 

 

 

 

 

                                    

 

    

 

 

 

 


 ただ、人の優しさが「ジュワッジュワッ」と心の奥の琴線に触れ…

2015-03-14 11:33:52 | Weblog

         あなた

 「蕗の薹」です。

 覚えているかな?

 まだあなたがわたしと一緒に暮らしていた頃、今どきだったように思います。

 山に行って雪を掻き分け見つけた「蕗の薹」…

 嬉しかった…

 宝物の様に優しく手の平にのせて帰ってきたこと…

 三杯酢、お味噌汁と余すことなく全部頂きました。

 もう再びあんな、贅沢はできません。

 今となっては、

 写真に残しておいて良かった…って…

 思い出と一緒に筥に終いました。

 淋しさなんて当たり前よね…

 結局はひとり暮らし…なのですもの…

 ただ、人の優しさが「ジュワッジュワッ」…と

 心の奥の琴線に触れ…

 生きてることの”倖せ”に感謝して…

 改めて守ってくれてる、あなたに

 「有難うね…」でございます…。

 

 

 

 

 

 

 


あなた、一人の寒さをしみじみ噛み締めています。

2015-03-13 15:25:25 | Weblog

   あなた

 冬囲いされていた庭木たち…

 一番日当たりが良い場所のせいでしょう!雪がずんと沈み、ご覧の通り

 「雲龍柳」[石楠花」「ツツジ」が、仲良く現れました。

 でも雪が融けてしまったのではないので、草花はまだ芽吹かず只今準備中なのでしょう…

 今日も寒々としていて、「うす雪」とでもいうのでしょうか…

 粉砂糖を振るっているように降ってます。

 風が殆どなく粉雪が舞うまでには至っていないようですが、かなりたくさん降ってます…。

 

 すこ~し風もでてきて、いっぱいの粉雪の舞い踊りで回りが烟って、はっきりとは、

 見えなくなって…

 どこかボンヤリ…としたその中で面影が見えた様な…

 あなた、一人の寒さをしみじみ噛み締めています。

 

 

 

 

 

 

 

 

  


冬と春の狭間で…わたしの気持ちは、揺蕩うて…

2015-03-12 12:39:53 | Weblog

  あなた

 どうにか春の嵐も治まったようです。

 眩しいお陽さんは隠れたままですが…

 何となく明るくてチョッピリ春の匂いが漂って…。

 でも、微かに冷たい風は残っていて、肌に刺さる感じ…

 やっぱり、まだ春にはなり切れなくて…冬が名残惜し気に、行きつ戻りつ…の繰り返し。

 春を待つわたし…

 もっと冬を楽しみたい人…

 冬と春の狭間で…わたしの気持ちは、揺蕩うて…

 

 「あなた、きっと巡り逢えるね…」

 心の中の塞がらない「ポッカリ」穴…

 いっぱいいっぱい、良き頃の想い出で埋めておきます。

 淋しいとき、

 すこ~しづつ出して想い出に浸り再び逢える日を…

 偲び…

 自分の”倖せ”に感謝です。

 

  

   


 こんな日を繰り返しながら…優しい春が微笑むのでしょう…。

2015-03-11 12:51:13 | Weblog

         
         

   あなた

 これは昨日の庭の状態です。

 冷たい…雨、時どき忘れ雪に変わり、風も吹き…また雨になりと…

 終日荒れた一日でした。

 こんな日を繰り返しながら…優しい春が微笑むのでしょう…。

 今日もまだスッキリしません。

 積もったと思った雪ですが、長くは留まれず”バサッ”っと去年の雪の上に落ちて

 泡雪のように消えていく…

 風も忘れないで…っていう様に”ガタン”って大きな音を立てて暴れています…

 

 『かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけねる』

                           「大友家持」

 《かささぎが渡したという天上の橋のように見える宮中の階段であるが、

 その上に降りた真っ白い霜を見ると、夜も随分と更けたものだ。》と感慨一入…

 

 あなた

 今日も石楠花の葉っぱが、寒そうに小刻みに揺れて…

 タヌは、まだ雪の中…そろそろ目覚めの準備中でしょうか…

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             


春と言うのに…秋の雨の様に冷たく庭を烟らせて…

2015-03-10 14:28:59 | Weblog

              
                    真柏です上は雪焼けした様です



  
 あなた

 窓うつ雨音で目が覚めて…

 まだ、こんな時間!昨日と今日の交差点が過ぎたばかり…

 何時間も眠ってはいなかったようです。

 雨音がわたしを甚振る(いたぶる)かのように”バチャバチャ”と激しく戸を叩き…

 ますます、眼が冴える。

 

 昨夜來、ず~っと続いていた雨…

 雪に変わり~おおきなボタン雪… 

 やがて、また雨に変わり…

 目まぐるしく変わる寒い日…

 一気に春にはなれず…

 春と言うのに…秋の雨の様に冷たく庭を烟らせて…

 勇気を奮って顔をだした花木たち…

 只々寒そうに震えて…

 これも季節の移ろい…

 これを繰り返して、ようやく、「ホッコリ」した春の陽気…

 待ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あの重い雪を跳ね除けて芽を出した水仙がこんなにも大きくなりました…。

2015-03-09 16:46:12 | Weblog

      あなた

 そちらの世界も春でしょうか…

 あの重い雪を跳ね除けて芽を出した水仙です。

 大きくなりました。

 愛おしい…

 今日はお陽さんが眩しいと言う日ではない…

 薄雲がお陽さんを隠して…

 それ程冷たくはないけど、風があって庭の木の葉を揺らしています…

 

 礑と気がつくと、お向かいの90歳近い「おじいちゃま」我が家の庭が気になるとみえ、

 雪を除けている。

 急ぎ外へ出て「有り難うございます。もう、結構です」と言っても

 几帳面な方なので、ご自分の気のすむまで優しく優しく、木を傷めないよう手で除けて…

 本当に心より感謝です…。

 それにしても…寒いすごく…

 何も着ないで出たので寒さが一入身に沁みます。

 優しさと寒さの入り混じった…不思議な感覚。

 でも、寒さより”人の優しさ”が身に沁みました。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「再び廻ってきた春に出合える事に感謝です。」

2015-03-07 15:47:44 | Weblog

                          

   あなた

 帰ってきました。

 陽射しは春ですが、風が冷たい…

 石楠花の葉っぱも、細くなってはいませんが、冷たい風に靡かされ大きく揺れています。

 庭の雪も随分沈み、”真柏”の葉の深緑が嬉しい…。

 水仙の芽は思ったより大きくなっていないようです。

 これは風の冷たさのせいでしょうけど…。

 昨日は「啓蟄」虫がモコモコ這い出して来ましたよ…

 雪があっても、風が冷たくても「春」の季節は廻ってきました。

 ”暑さ寒さも彼岸まで”と言います。

 「再び廻ってきた春に出合える事に感謝です。」

 90歳まで生きていても、夫婦別々に病院と介護施設…

 これも一つの生き方…

 長く生きられる事は”倖せ”とは思います…。