「ベタ」なタイトルの本です。
たまたま会社の書庫にあったので、読んでみました。
まえがきには「マネジメントの基本を整理して提供することが本書の目的」とあり、目次をみると以下のとおり「現場/実業志向」です。
- 1章 仕事を円滑にすすめるマネジメント
- 2章 人を活かすマネジメント
- 3章 生き生きした職場をつくるマネジメント
- 4章 情報を活用し、コストを下げるマネジメント
- 5章 仕事の能率を向上させるマネジメント
- 6章 職場を改善するマネジメント
- 7章 組織を使いこなすマネジメント
内容は、10年以上前の中~大規模製造業をターゲットにしているようで、正直、刺激になるところは少なかったです。
むしろ、「その頃はそうだったのか」という思いと、「今も当時と同じような環境条件にある企業も多々あるのだろう」という再認識には役立ちました。
もちろん、本書でも指摘されている、それこそ「超基本的な事項」は当時でも現在でも(今の職場でも)等しく重要です。
たとえば、
(p82より引用) 数字を使って考え、数字をふまえて判断する
であるとか、
(p93より引用) 「これだけかかる原価」から「これでつくる原価」へ
等といった教えです。
もう1点、この本を読んでの「改めての気づき」です。
本書では、多くの具体的な手順を「フォローチャート」の形で示しています。
それらのフローチャートは、「はじめ」と「おわり」がキチンと明示されています。
そして、「おわり」の一つ前の判断ボックスは、必ず「反省・評価する」というチェックボックスになっていて、そこで「満足できない」となると、上流のボックスにもどるループが書かれています。
こういうベタな基本は、折に触れ意識し大事にしなくてはなりません。
図解 マネジメント―管理・遂行能力を身につけるには 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:1995-05 |