いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。
私は、高校時代「文系」だったので授業で習ったのは「化学Ⅰ」と「生物Ⅰ」で、「物理」は履修していません。なので、今となってはとても心残りに感じていました。
そういう背景があるので、「物理の入門書」と謳っている本書は一目で気になって手に取った次第です。
なのですが、読み終えてみるとどうにも当初の私の目的はまったく果たされなかったようですね。
高校物理が対象としている分野は一通りカバーしているとのことなのですが、それぞれの分野に関する各々の事象や法則、それらを著した数式(公式)が紹介されているだけとしか私には見えませんでした。
むしろ「物理」をきちんと理解している人ならこういった解説方法の良さが分かるのかもしれませんが、正直なところ、私のような“ど素人”にとっては、単元が相互の連関もなく訥々と並んでいるだけで「だからなに???」といった印象でした。
せいぜい私が興味を抱いたところを挙げるとすれば、「光の『二重性』(波・粒子)」についての解説ぐらいでしょうか。
(p235より引用) 光は「波動性」「粒子性」のどちらの性質も持っていることが現在では正しいとされています。
これら2つは、合わせて「2重性」と言います。・・・
光とは、私たちが「ある手段」で観測したときのみ現れるものであり、その「手段」によって「2重性」のいずれかの姿を見せてくれるものであると理解すべきなのです。
「『波』でもあるが『粒』でもある」というのは、普通、誰であってもすっと腹に落ちるものではないでしょうが、こういうふうに説明されると、何となく「そんなものなのか」と思ってしまいます。
まあ、とはいえ、実際はきちんと理解したわけではありませんから、やはり「物理」のさわりに触れるには、私の場合「高校の物理の教科書」か「参考書」でも読んだ方がよさそうです。
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