今回はスポーツワゴンの名を世間に浸透させた スバルレガシィGT-B です。
三代目となるこのレガシィは、かなりの熟成度が感じられます。基本的なエンジンは変わっていませんが、それに付随するコンピューターなど時代に合った作りになって来ていると思います。確か初代のレガシィターボはかなり燃費が悪く、古くなるとオイル洩れの車が多くて、エンジンをかけて走りだすとオイル臭さが漂って来ました。しかし二代目の後期辺りから、随分と燃費も向上して来て、富士重工の技術に感謝したいです。
この日本で唯一の水平対向4気搭エンジン、世の中の車は随分と静かになったのに、このエンジン特有のドロドロ音が何処か心地よく感じます。その上ツインターボが装着されていて、各メーカーの280馬力競争時代を思い出させてくれます。 乗った感じは、結構室内の作りは重厚感を感じさせます。何故だろうと思いながら運転をしていると、ダッシュボードやドアの内張りにレザー?(ビニールレザーかも)がふんだんに使われていて、それが高級感を出している事に気が付きました。このところの車は、高級車は別格として、内装にレザー模様のプラスチックを使っていて、豪華さが無くなって来ています。まあ時代の流れがそうなのか、販売価格からして致し方ないのかも知れません。確かに最新のレガシィの20RスペックBでも267万円します。
やはりこのエンジンには5速マニュアルがいいです。意外に扱いやすく、下からのトルクとそれに重なるようにツインタービンが回りだします。そうなると水平対向エンジンのあのドロドロ音がスピードにかき消され、心地良い室内空間が僕を包んでくれます。何か詩人のような言い回しですが、この感覚は知っている人にはたまらないと思います。昔のシングルターボのレガシィは加速時に、ひと息置いてから加速することが見受けられました。しかしツインターボになってそれが無くなり、自然な加速が得られるようになりました。
最近富士重工の経営難で、トヨタ自動車の支援を受けることになりましたが、このレガシィの水平対向のEJ20エンジンは、永遠に受け継いでいって欲しいです。余談ですが、新型インプレッサのテールの形状が、ハリアーのテールに似ているような?
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