近頃、高速バスに乗ることが増えました。この前、茨城県神栖市から高速バスに乗った時は、東京まで戻る交通手段がそれしか無かった為に利用しました。そしてまたもや今回、高速バスに乗ることになったのです。
その日僕がいた場所は、山梨県甲府駅。東京まで帰る交通手段として、僕はいつもスーパーあずさなどの特急電車を使います。甲府駅で今度の特急電車の時刻を見ると、結構時間があります。ふと頭を過ぎったのが、高速バスの文字。全く下調べをしていない僕は、高速バスが無いか甲府駅の表に出て見ました。そこはタクシーや路線バスが発着するロータリー。その停留所がある真ん中に小さな建物があり、中には何やら受け付けのような物が見えます。中に入ると、高速バスの受け付けのカウンターがあり、まさしく僕が求めていた物です。そのカウンターの上には、新宿行きの時刻表があり、見ると30分ごとに出発しています。一度表に出て、携帯電話の電車乗り換えナビを使い、どちらが便利か検討してみました。まず甲府駅を14時に出発するとします。14時8分発特急スーパーあずさに乗ると、新宿に15:37分に到着します。乗っている時間は、だいたい1時間30分。次に高速バスの場合、同じく14時に出発して新宿に着くのが16時10分予定。乗っている時間が道路状況にもよりますが、おおよそ2時間10分。こう見ると、高速バスより電車の方が早く尚且つ時間に正確に着きます。では高速バスのメリットは何かといえば、新宿までの料金です。スーバーあずさの場合、片道3,820円 ですが、高速バスを使うと、片道1950円です。例えば各駅停車の電車に乗ったとしも、片道2210円かかります。条件を変えて、甲府駅を14時30分に出発すると、電車の場合新宿に到着するのが16時36分にたいし、高速バスの乗ると16時40分(予定)に着きます。これは特急電車が1時間に2本しかないからです。
そんなことで、試しに高速バスで新宿を目指す事にしました。甲府駅~新宿駅の路線は、京王バスと山梨交通のバスが使われています。僕が乗った時間のバスは、山梨交通の新型バスでした。僕のバスに対するイメージというか、今まで乗ったバスも含め、あまりいい印象が有りません。座席の横幅が狭いし、前の席との間隔が狭く足が窮屈。そして乗り心地があまり良くなく、エンジン音や路面音が耳に付く。それを抱いてバスに乗り込むと、このバスは4列シートなので、一人分のシートは狭いけれど、驚いたのが前席との空間が広い事です。これちょっとした昔の特急電車並みの間隔です。なので足元もゆったりで、シートもリクライニングします。天井からの空調も個々に調整が出来ます。
ゆっくりとバスが甲府駅を出発しました。いきなり高速道路に乗るのではなく、山梨学院大学・石和温泉を通り、随所の停留所に立ち寄りながら、勝沼インターから中央道に入りました。さすが新型車輌のこのバス。エアサスペンションの乗り心地の良さと、エンジン音の心地よい静けさが眠りを誘い、あっというまに新宿駅に近づきました。外を見ると、高速バスがあちらこちらから集まって来ています。
電車との時間差約30分。これを我慢出来て1870円が財布に残るなら、高速バスの移動も満更悪くないですね。ちなみに山梨交通では、3月31日までのキャンペーンで、甲府~新宿学生特別割引100円を実施しております。詳しくは、山梨交通のページを見て下さい。
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