難波駅の近くに、千日前通りというアーケード街があります。この辺りを歩いていると、いたるところにたこ焼き屋があります。たこ焼きは大阪の名物なので、繁華街を歩いていると結構目にしますが、特にこの辺りは多いような気がします。やはり、よしもとなどの演芸場があるからでしょうか?
そんな中に、予定外のたい焼き屋を発見。一度は通り過ぎたものの、その存在感が気になり、数十メーター歩いた所から戻りました。ここ千日庵の立て看板には、「なにわほんまもんのたい焼」と書かれています?「ほんまもんの」という事は、あたり前ですが「本物の」という事ですよね?浪花にはニセ物のたい焼きが存在するのでしょうか?これはどういう事ことなのか、お店の方に聞いてみたところ、下の説明文のような答えが返ってきました。
要するに、小麦粉ではなく米粉を使ったたい焼きです。近頃あちらこちらで目にする白いたい焼きの材料は、タピオカの粉を使っているようですが、お店によっては米粉を使っています。こちらのお店でも米粉を使って、出来上がりが普通のたい焼きのよう焼きあがるそうです。つまり「ほんまもん」=「普通の」という事です。思わず「へ~」って感じです。でも食感は白いたい焼きのモチモチと同じでは?ともかく食べてみることにしました。
やはりこちらのお店でも、たい焼きの定番のつぶあん(150円)を購入。すぐにお店のお兄さんが手渡してくれました。すると手に持ったたい焼きは、やわらかく感触がクニャッとしてます。白いたい焼きにも似てはいますが、こちらは弾力が少ないかな?でも見た目は、普通のたい焼きです。尻尾のところなんか、パリッとしているように見えませんか。とりあえず頭から食べると、あれ・・たい焼きの香ばしさを感じます。(あつそっか、ほんまもんのたい焼きだからいいのか)食感はやわらかいけれど、白いたい焼きとは違う食感です。(そりゃそうだよ、ほんまもんのたい焼きだもの)近い表現をすると、ふわふわの普通の たい焼きを、袋に入れたまま少し経った時の感じに似ています。でも米粉を使っていると言わなければ、小麦粉のたい焼きとそれ程違いがないかも。丁度よい甘さのつぶあんとの相性のよく、作り手の努力が感じられる美味しさです。
他に豆乳カスタードが有りましたが、これもこのたい焼きの皮なら美味しいと思います。でも今回は我慢!我慢!
以前訪れた、福岡県大野城市の鯛吉家さんも、いろいろと試行錯誤し、白いたい焼きをパリッとした食感に焼き上げることに成功しました。こちらも米粉を使って、ほんまもんのたい焼を完成させました。みなさんオリジナルにこだわり、大変な努力をしています。
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