政務活動費(8) 醜態(しゅうたい)(3)
切手大量購入問題
原吉三県議の場合(当選6回、議長経験者)
テレビ朝日の取材から抜粋。
「…切手を貼ってね、『よろしくお願いします』と祈りを込めて発送するんです」。
大量の郵便物を出すときには、切手を貼らずに窓口で料金を一括で払う『料金別納郵便』を利用するのが常識です。
公表されている市民オンブズマンによる「住民監査請求に係る監査の結果について」から、関係部分を抽出してみました。
毎年160万円とか164万円の大量の切手を購入している。
原吉三議員は、切手を貼るのは日本の文化で、家族の手も借りながらすべて切手を貼っていたとのことだが、平成26年の8月28日に送付した郵便物は同議員の後援会の名称で料金別納で発送されており、発言とくいちがっている。
料金別納郵便を利用しているのであれば、大量に買った切手はいったいどこへ行ったか不明である。
80円の切手代を160万円購入すれば、20,500枚である。この枚数の切手を「祈りを込めて」発送するという。そんな暇があったら、もっと政務に励んでほしい。ばかばかしい切手購入の疑惑である。
岩谷英雄県議の場合(当選8回、副議長経験)
約121万円の切手購入。
80円切手に換算すると約15,000通の封書に該当する。発送の際には「一枚一枚張ったのか?」。質問に対して、
「そうそう、それが一番丁寧やしね。ほんで、日本人は切手がついてるほうがいいもんね」
原県議と同様、この感覚にはついていけません。
「丁寧やしね」。
丁寧とかいう問題とは違いますよ。
百万円以上の切手をまとめ買いしているのだが、余った切手はどうしているのでしょう。
政務活動費の会計は単年度会計だから、本当は返還しなければいけないのです。
政務活動費が前払いというところに、制度の欠陥があるのでしょう。
他に、大量の茶菓子代購入、領収書の使いまわし疑惑も浮上しています。
(つづく) 2015.3.6(記)