2019参院選 ③ 投票に行こう
前回参院選の投票率は54.7%です。
2人に一人が投票せず、20代では3人に2人が棄権しました。
国民の代表と呼ばれる議会制民所主義が成立しなくなります。
政治的無関心はやがてわが身に不利益をもたらします。
自分が一票を投じて社会がどう変わるんだという「諦観」が、
投票率を低くしているのでしょう。
昔は地元から国会議員を出すことによって、道路が開通したり橋ができたり、
トンネルができ新幹線の駅ができわかりやすい見返りがあった。
だから皆真剣になって応援した。
投票率も上がった。
前近代的村社会の政治形態の出来事でした。
国民が見返りという即効性を求める過ぎ、
政治がポピュリズムに陥ってしまえば国の将来を見通すことはできなくなります。
政治に関わる、投票するということは、
一票を投じた一人一人が力を合わせて自分たちを取り巻く状況を変えていくということです。
私たちは投票に行こうと、
棄権しようとこの国の政治環境から抜け出すことはできません。
だから、極論ですが、棄権するということは、
自分の将来に、子供たちの未来に責任を持たないということになってしまいます。
「自分はこんな人生を歩みたい」「こんな社会で生きたい」という希望は誰でも持っています。
だからその希望の実現の一歩として、政治家や政党に一票を投じて欲しいのです。
政治参加をせず、異議申し立てもしなければ、民主主義は成立しません。
「政治家に将来を託す」という代表制民主主義では、
政治家に自分の希望を丸投げするのではなく、
試行錯誤をしながらこの社会を作っていく姿勢が必要だと私は思います。
自分の投じた一票が当落を決定することはほとんどないでしょう。
それでも私は一票を投じ、
ささやかな、そして大切な一票を投じたい。
(昨日の風 今日の風№101) (2019.7.20記)