雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

2019参院選 ② 誰がどんなことを言ってるのか

2019-07-20 06:00:00 | 昨日の風 今日の風

2019参院選 ② 誰がどんなことを言っているのか
   茨城選挙区(改選数2)候補者5人の13日から14日にかけての演説を選び、
       各候補の演説内容を調べ、主な訴えを参考に、
   だれに投票するのか考えてみた。(演説内容の記事は朝日新聞による)

   
    「 諸派」( NHKから国民を守る党)・〇中〇氏(新) 53歳
     党の名が示す通り主訴のほとんどがNHK批判に終わっている。
     NHK受信料批判 ………… 31%
     NHK集金人批判 ………… 30%
     NHK職員「高給」批判 … 16%
      なんと演説時間の77%をNHK批判で構成し、
      残り23%を党の紹介、放送法の改正、その他としている。
      あまりの政見の偏りにうんざりです。
      党として、国会議員候補として投票者に訴えるべきことはもっとあるはずと思います。

  「維新の会」・〇野〇氏(新) 70歳
     「三つのことを約束したい」。主訴となるべきことを公約として最初に打ち出している。
             東海大に再稼働反対   ………… 34%
      行財政改革の実績  ………… 27%
      消費税反対              …………   18% 
      行財政改革の中には、教育無償化を訴えています。これは、維新の会の公約でもあるが、
      大阪では私立高校の無償化を実現したとはいえ、全国規模で実施するための財政的裏付
      については触れていないので、いささか不安が残る。
      茨城県には、東海第二原発があり、再稼働について賛成派と反対派が議論を戦わせている。
      多くの候補者が原発問題を避けている現状では貴重な存在です。

  「立憲民主党」・〇沼〇(新) 33歳
      消費税反対  ………… 34%
      原発ゼロ施策 ………… 20% 
      安全保障   ………… 12%
       与党以外消費税反対を掲げている。だが本当に消費税を上げないでこの国の経済が
       成り立つのだろうか。上げないための財政的裏付ははどこにあるのだろう。
       基本的には原発ゼロに賛成ですが、「今すぐに」ということにいささか不安を感じます。
       エネルギー政策は、地球温暖化を抜きにして語ることはできない。
       他に「農業問題…9%」「年金問題…7%」など公約は盛りだくさんです。

 「共産党」・〇内〇久〇子氏(新) 69歳
       公約の3本柱は、東海第二原発の再稼働反対、消費増税反対、憲法改正反対反対です。
       共産党の公約を踏襲しています。
      消費税反対 ………… 29%
      年金問題  ………… 25%
      憲法改正反対………… 13%
       共産党の公約のベースにあるものは、「大企業への法人税の増税」
       「高額所得者への増税」などを挙げ、「財源確保はできる。大企業中心の政治から暮らし
       優先の政治に切り替えていく」を公約に挙げるが、説得力欠けるようである。

  「自民党」・〇月〇祐氏(現) 56歳
      唯一の現職候補です。
      演説内容についてはがっかりです。
      「働かないんだったら僕がいる意味なんてない」と大見えを切った割には内容は空っぽ。

     政治の在り方    ………… 23%
     政権実績・野党批判 ………… 21%
     意気込み      ………… 18%
      こんなことを聞くために聴衆が来たわけではない。
      自民党が掲げる憲法改正についても触れていない。
      「政治の在り方」や「野党批判」、「意気込み」など候補者だったら
      まして現役の議員経験者だったらもっというべきことがあるはず。
      56歳で現役議員の意気込みなんて聞いても、選ぶ基準にはなりません。
      いい歳して、「僕」という表現にも違和感を覚える。

  こうして各候補の演説内容を検討してみると、益々誰に一票を投じるか迷ってしまう。
  これというインパクトの強い演説内容が響いてこないのだ。
  私は自民党が好きだ。
  だがこの党には一票を投じない。
  この党のために野党に一票を投じたい。
  議席の多数をもって政権を獲得できるのだが、野党がその役割を十分に発揮できる
  議席を獲得しなければ、自民党の独裁的傾向は改められないからだ。

  この社会に生きている人間として、棄権はしない。
  それが社会の中で生きる人間の「政治参加」というささやかな意思表示なのだから。

  (昨日の風 今日の風№100)       ( 2019.7.19記)

 

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