始祖鳥は飛んだか
中国東北部、遼寧(りょうねい)省。
白亜紀。
このあたり一帯では、羽毛をまとった様々な姿の「羽毛恐竜」が、
所狭しと走り回っていた。
この地で続々と発見された彼らの化石によって、
恐竜と鳥の間のミッシングリンクに光が当たり、
鳥が恐竜から進化したことが明らかになった。
(朝日ビジュアルシリーズ 週刊地球46億年の旅 №26より引用)
約1億5千万年前のジュラ紀、私たち人類が生まれる前の遥か昔の話です。
ちなみに旧人類のネアンデルタールが出現したのが約50万~30万年前くらいです。
そして我々現代人と同じグループの現生人類が登場したのが、20万年前くらいと考えられています。
話しを始祖鳥に戻します。
嘴(くちばし)に歯を持ち、羽毛で覆われた形態は爬虫類には見られない形態だ。
果たして彼らは空を飛ぶことができたのだろうか。
というより私は小さい時から
「始祖鳥」という鳥の祖先なのだから当然空を飛んでいたと思い込んでいた。
しかし、学界では「飛べる」、「飛べない」はずっと長い間論争になっていた。
始祖鳥について
始祖鳥は、体長約50㌢でドイツで化石が見つかった。恐竜に似て歯を持っているが、
恐竜とは違い羽毛や翼があった。「最古の鳥=始祖鳥」といわれていたが、飛べたかどうかは
わかっておらず滑空程度しかできなかったのではないかという見方もある。
フランスチームの論文
始祖鳥の骨の特徴を現在の鳥の約70種類を比較検討した結果、骨の断面の多くを空洞が占め、
当時の小型恐竜などと比べると軽量化が進んでいたことが判明。
短い距離を羽ばたいて飛ぶグループに近いことが判明。
(下図は研究チームが発表した想像図)
(始祖鳥が羽ばたいて飛ぶ様子・想像図)
想像の翼
約1億5千万年前のジュラ紀という想像を超える長い時間の中で、
絶滅した恐竜の時代を経て、哺乳類の時代が訪れ、
20万年ぐらい前現生人類が出現した。
長い時間の中で、絶滅した種、
そして今、絶滅の危機にさらされている種。
永い地球の歴史からすれば、進化の頂点に立っている人間もまた
何時絶滅の危機にさらされるか誰にもわからない。
他の生物には及びもしない人間の知恵が
絶滅へのボタンを押してしまうかもしれない。
いやいや、きっと
人間の英知は今よりもさらに豊かな社会を創造するために
将来に向って「成熟」の階段を登っていくだろう。
始祖鳥のニュースを読みながらそんなことを考えた一日でした。
(2018.3.23記) (つれづれに……心もよう№77)
読者ご登録有難うございました。
ブログを少しだけ拝見させて頂きました。
追悼・船村徹(6) 高野公男との「男の友情」、つれづれに……心もよう№75「誰もいない」オリジナルな詩歌、歌壇のご紹介など幅広いジャンルに触れられており感心しました。
また、宮越由貴奈(小学4年)ちゃんの詩「命」にも、たいへん感銘を受けました。
とても読みやすく説得力のあるブログが多いように感じました。
読者登録させていただきましたので、またご訪問させてください。
今後ともよろしくお願いします。
とてもうれしくコメント読ませていただきました。
その時々に、心に触れたことを興味の赴くままに綴ることにしています。書くからには、下調べなどして、読んでくださる方がよく理解できるように心がけています。
時どき、饒舌になりすぎて筆が滑ってしまうことがあり、恥ずかしい思いをするときも多々あります。
私がブログの中で何を感じ、人生をどう歩んで行ったらいいのかという、生きていく上の道しるべなどを感じていただけたら嬉しく思います。
そんなわけで私の読書案内も、あらすじの紹介ではなく、登場人物の人生がどう反映されているかを感じたままに書いていくことを心がけています。
どうぞよろしくお願いします。