この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

長年の疑問は解けなかった『ゾンビ -日本初公開復元版-』。

2020-01-07 21:48:12 | 新作映画
 ジョージ・A・ロメロ監督、ケン・フォリー主演、『ゾンビ -日本初公開復元版-』、1/4、シアターシエマにて鑑賞。2020年1本目。


 去年は劇場で61本映画を観ました。
 ここ最近は毎年50本以上観ています。
 映画ファンとしてそこそこ観ている方だと言ってよいのではないでしょうか。

 ただ、昔からそんなに観ていたかというとそういうわけでもないのです。
 昔は月に一本か二本観ればいい方でした。

 それがなぜ年間50本以上観るようになったかというと理由は単純、ブログを始めたからです。
 要はブログのネタのために映画を観るようになったんですね。
 なので、ブログを始める前に公開された映画は映画ファンならば見ていて当然という作品であっても見ていないものも多いのです。

 相変わらず前置きが長くなりましたが、『ゾンビ』は未見でした。
 ホラー映画は好きだし、ゾンビ映画というジャンルも嫌いじゃないんですけどね。
 『ゾンビ』ってバージョンがいくつかあるのでどれから見ればいいのかわからなかったのです。

 いつか見たい、いつか見らねば!って思っていたところに《今後のソフト化・TV放送なし! 劇場でしか観られない!》なんてキャッチコピーで『ゾンビ -日本初公開復元版-』の公開ですよ。
 こりゃ観らねば!って思いました。

 で、実際観ての感想はというと、、、う~~~ん、観なきゃよかったかな?って感じでしょうか。
 まず予想外だったのは、ヘリコプターはバンバン飛んでるし、バイカーは集団で出てくるし、思っていたよりはるかにお金を掛けた作りだったことですね。
 ゾンビ映画なんていうマイナーなジャンルなのでもっとせこい作りなのかと思っていたのです。
 そしてもう一つ予想外だったこと、それは全体的に雑な作りだなぁということ。
 顔にゾンビの返り血を浴びた次のカットでは血は綺麗に拭き取られていて、また次のカットでは血がべっとり、、、よくそれで監督はオーケーを出したな!と思いました。 
 そのシーンだけでなく、全体的に雑だなと思いましたよ。

 まぁでも雑なのは本作に限ったことではなく、ゾンビ映画全体に言えることなのかもしれませんね。
 ゾンビって人肉が好物ですよね?
 ゾンビが集団で人間を襲うと腕や足や内臓やその他諸々の部位をムシャムシャ食べられてしまいます。
 腕や足や内臓をムシャムシャ食べられてしまった人間はゾンビとして蘇ることはありません(理論上は頭部と心臓さえ残っていればゾンビになりうるのですが、頭部と心臓だけのゾンビがいてもねぇ?)。
 しかし一対一で対するとゾンビって案外簡単に対応出来ます。
 だって動きは単純でスローモーだし、対応が難しいとは思えない。
 結局ゾンビが集団で襲ってこようが、一匹(?)で襲ってこようが、襲われた側はゾンビになりようがないのです。

 なのでゾンビ映画で地平線まで覆い尽くすほどゾンビがわらわらといるシーンを見ると、こいつらってどういうシチュエーションでゾンビになったの?って思っちゃうんですよね。
 その疑問に答えてくれたゾンビ映画はないですけど。

 だから、自分が『ゾンビ』を観て雑だな!と思ったのはお門違いの感想なのでしょう。
 とはいえ、お門違いであっても感想は感想なので自分では否定しませんが・・・。
 ネットで本作を悪く言っている人を見かけませんでした。
 でも残念ながら自分は本作を高く評価することは出来ません。
 申し訳ありません。


 お気に入り度★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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