この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

最悪な体調の時に観た『フォードvsフェラーリ』。

2020-01-11 23:35:58 | 新作映画
 ジェームズ・マンゴールド監督、クリスチャン・ベイル主演、『フォードvsフェラーリ』、1/11、Tジョイ久留米にて鑑賞。2020年2本目。

 
 不眠症で悩まされているというわけではないのですが、たまに夜、眠れないことがあります。
 本当に不思議なんですよね。
 昼間に眠りすぎたとか、体が疲れていないとか、そういうわけではないのです。
 いつもと同じように布団に入って、いつもと同じように眠りに就こうとしているのに、なぜか眠れない。
 強いて言えば何かしらイベントごとのある前の日に眠れなくなることが多いかな、、、ってお前は遠足の前の日に眠れない小学生か!
 というか、イベントごとといっても映画を観に行く、ぐらいなんですけどね。
 この日は明け方の五時まで眠れなくて、睡眠時間が一時間半程度でした。
 
 相変わらず前置きが長くなりましたが、何が言いたいかというと、この日は必ずしも映画を観るに適した体調ではなかった、ということです。
 予定では映画を三本、演劇を一本鑑賞するつもりでしたが、すべてこなすのはさすがに無理だろうなと思っていました。

 そんな最悪に近い体調で観た『フォードvsフェラーリ』なのですが、いやぁ、面白かったですね。
 本当に面白い映画は体調が最悪の時に観ても面白いのだということを再認識しました。

 本作はル・マン耐久レースにおけるフェラーリとフォードの競争を題材にした映画です。
 ただ、そのタイトルから受けるイメージとは若干内容が異なります。
 本作の主人公はフォードからマシンの開発を依頼されたキャロル・シェルビーであり、そして彼が見出したドライバーであるケン・マイルズなのですが、二人の敵はフェラーリというよりむしろ、彼らの雇い主であるフォード(の上層部)であるといってもいいぐらいですから。
 そう、本作は無能な依頼主から無理難題を吹っ掛けられ、何度も挫折しかけるが、最後には結果を出す、1960年代を舞台にした、「プロフェッショナル」的なお話むなんですよ。
 依頼主が無能であるほど、依頼される仕事が無理なんだいであるほど、そして出した結果が最高であるほど、映画は面白いに決まってますよね。

 そして本作のもう一人(というか、もう一台?)の主人公であるフォード・GT40のカッコよさといったら!!
 これまで数え切れないぐらいスポーツカーが登場する映画を観てきましたが、本作のGT40のカッコよさはぶっちぎりでしたね。
 昨今は若者の車離れが叫ばれて久しいですが、車に興味のない若者にこそ本作は是非観て欲しいですね。
 そして車のカッコよさを再認識して欲しい、、、といってね自分もそこまでスポーツカーに興味はないのですが(おぃ)。

 それにしてもさすがはマンゴー監督(ジェイムズ・マンゴールド監督の勝手な愛称)、『フォードvsフェラーリ』は期待と信頼を裏切らぬ面白さでした。
 新年早々いい映画を観ました。
 2020年はいい年になりそうです(←一本目に観た映画のことは忘れた発言)。


 お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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