冗長な映画のような光来て春はあなたが庭そのもので
春はあなたが庭そのもので冗長な映画のような光が来た、ということ。
冗長な映画のような…間延びして長閑な、それでいて普通ではない空気の幻惑。
春は、春のときめき、性の目覚め、性への高揚、それはあなたがわたしを包囲し優しく戸惑わせるもの。あなたはわたしにやってきて人生の無駄(有意義)を教えた。
いつまでも続いて欲しい、この眩暈を伴う光。あなたがわたしに忍び込んだ春、庭そのもののようにわたしを抱きしめている。
冗長な映画のような光来て春はあなたが庭そのもので
春はあなたが庭そのもので冗長な映画のような光が来た、ということ。
冗長な映画のような…間延びして長閑な、それでいて普通ではない空気の幻惑。
春は、春のときめき、性の目覚め、性への高揚、それはあなたがわたしを包囲し優しく戸惑わせるもの。あなたはわたしにやってきて人生の無駄(有意義)を教えた。
いつまでも続いて欲しい、この眩暈を伴う光。あなたがわたしに忍び込んだ春、庭そのもののようにわたしを抱きしめている。
卯の花の老いて久しき空のいろ
卯の花の老いて久しき空のいろ(卯花老久空色)はボウ・カ・ロウ・キュウ・クウ・シキと読んで、膨、貨、浪、窮、空、式。
☆膨(ふくらむ)貨(お金)の浪(むだ)で窮(行き詰まって身動きできない)のは空(虚しい)式(やり方)である。
卯の花の老いて久しき空のいろ(卯花老久空色)はボウ・カ・ロウ・キュウ・クウ・シキと読んで、防、禍、労、杞憂、食う、拭。
☆防(あらかじめ用心する)禍(災難)の労(ほねおり)。
杞憂(取り越し苦労)を食う(小ばかにする)ことを拭う。
卯の花の老いて久しき空のいろ(卯花老久空色)はボウ・カ・ロウ・キュウ・クウ・シキと読んで、暴、苛、老、朽、空、識。
☆暴(不当な)苛(惨さ)、老(年を取ると)朽(古くなって駄目になる)。
空(虚しさ)を識る。
樹はふかく川を隠せり源信忌
樹はふかく川を隠せり源信忌はジュ・シン・セン・イン・ゲン・シン・ヒと読んで、寿、心、宣、隠、厳、親、披。
☆寿(長命を祝う)心を宣(のべる)。
隠れた厳しさを親(身内)が披(打ち明ける)。
樹はふかく川を隠せり源信忌はジュ・シン・セン・イン・ゲン・シン・ヒと読んで、授、娠、詮、胤、厳、神、秘。
☆授(さずかる)娠(妊娠)を詮(明らかにする)。
胤(血筋)の厳(おごそか)、神(人智では計り知れない)秘である。
樹はふかく川を隠せり源信忌はジュ・シン・セン・イン・ゲン・シン・ヒと読んで、需、芯、選、引、言、信、批。
☆需(必要とする)芯(物の中心)を選び引(導く)言(言葉)を信じて批(是非を判定する)。
ここにいたら苛々すると子は去りぬ小さな池だった四人暮らしは
ここにいたら苛々すると子は去りぬ小さな池だった四人暮らしは(此処居苛苛子去小池四人暮)はシ・ショ・キョ・カ・カ・シ・キョ・ショウ・チ・シ・ジン・ボと読んで、詞、庶、挙、加、何、詞、許、章、致、詞、腎、簿。
☆詞(言葉)の庶(もろもろ)を挙(企て)加える何かの詞(言葉)を許(認める)章である。
致(行き着かせる)詞(言葉)の腎(かなめ)は簿(ノート)にある。
ここにいたら苛々すると子は去りぬ小さな池だった四人暮らしは(此処居苛苛子去小池四人暮)はシ・ショ・キョ・カ・カ・シ・キョ・ショウ・チ・シ・ジン・ボと読んで、死、処、嘘、禍、苛、死、拒、生、知、自、尽、墓。
☆死処(死んだ場所)を嘘(嘆く)。
禍(不幸)による苛(惨い)死を拒み、生きることを知(感じ取る)。
自尽(自殺をした人)の墓。(の前で)
ここにいたら苛々すると子は去りぬ小さな池だった四人暮らしは(此処居苛苛子去小池四人暮)はシ・ショ・キョ・カ・カ・シ・キョ・ショウ・チ・シ・ジン・ボと読んで、資、署、過、貨、始、去、商、質、視、腎、模。
☆資(元手)の署(割り当て)の過(行き過ぎる)貨(お金)で始めると、去(失くしてしまう)。
商う質(内容)を視(気をつけて見ると)尽(すべて)模(手探り)だった。
おまえはまだ手紙を知らぬ切手のよう街の灯りに頬をさらして
おまえはまだ手紙を知らぬ切手のよう街の灯りに頬をさらして(前未手紙知切手様街灯頬晒)はゼン・ミ・シュ・シ・チ・セツ・シュ・ヨウ・ガイ・トウ・キョウ・サイと読んで、全、三、趣、詞、置、設、主、要、我意、問う、協、采。
☆全て三つの趣((狙い)があり、詞(言葉)を置(すえ)設(もうけてある)。
主(中心的な)要(かなめ)の我意を問うことであり、協(力を合わせて)采(選び取る)。
おまえはまだ手紙を知らぬ切手のよう街の灯りに頬をさらして(前未手紙知切手様街灯頬晒)はゼン・ビ・シュ・シ・チ・セツ・シュ・ヨウ・ガイ・トウ・キョウ・サイと読んで、然、備、須、試、質、接、趣、容、蓋、答、供、再。
☆然(状態)は備えてあり須(必要とする)試みの質(内容)を接(つなぐ)趣(狙い)である。
容(収めて)蓋(おおう)答えを供(述べ)再(重ねていく)。
おまえはまだ手紙を知らぬ切手のよう街の灯りに頬をさらして(前未手紙知切手様街灯頬晒)はゼン・ミ・シュ・シ・チ・セツ・シュ・ヨウ・ガイ・トウ・キョウ・サイと読んで、善、美、衆、視、恥、説、取、様、慨、蕩、胸、救。
☆善は美しい。
衆(大勢の人)を視(注意して見る)と、恥ずかしい説(考え)を取る様があり、慨(嘆く)。
蕩(すっかり失くす、払い除いたなら)胸(心の中)は救われる。
梅林を駆ければおまえ戦火とは濡れているあの日のことですか
梅林を駆ければおまえ戦火とは濡れているあの日のことですか(梅林駆前戦火濡日事)はバイ・リン・ク・ゼン・セン・カ・ジュ・キョ・ジツ・ジと読んで、倍、輪、句、然、宣、歌、需、拠、昵、字。
☆倍(同じ数を二度、または何度か加える)輪(順番に回る)句(言葉)の然(状態)があると宣(知らせる)歌がある。
需(必要な)拠(より所)は昵(慣れ親しむ)字にある。
梅林を駆ければおまえ戦火とは濡れているあの日のことですか(梅林駆前戦火濡日事)はバイ・リン・ク・ゼン・セン・カ・ジュ・キョ・ジツ・ジと読んで、媒、倫、倶、膳、加、挙、昵、事。
☆媒(なかだち)の倫(仲間)と倶(ともに)膳(料理)の加(仲間に入る)、挙(すべて)昵(近づく、慣れ親しむ)事である。
梅林を駆ければおまえ戦火とは濡れているあの日のことですか(梅林駆前戦火濡日事)はバイ・リン・ク・ゼン・セン・カ・ジュ・キョ・ジツ・ジと読んで、賠、吝、苦、漸、潜、苛、呪、拒、実、自。
☆賠(償う)悋(やきもち)は苦しい。
漸(ようやく)潜(心を落ち着かせ)苛(惨い)呪(のろい)を拒(拒む)実(まこと)の自(わたくし)になった。
梅林を駆ければ(梅林駆)はバイ・リン・クと読んで、賠、林、苦。
戦火はセン・カと読んで、戦禍。
☆賠(欠損を補う)林(集まり)の苦(苦境)、あなた戦禍とは泣いているあの日のことですか。
『旅の想い出』
旅とは何だろう、地球、人が生きた時代を旅と呼んでいるのではないか。
不明なほど遠い未来、すでに想い出は石化している。
石に残る歴史の存在証明。人の心(精神)の総まとめの一幕がここに在る。
本を脇に抱え人智を表す着衣の人間。共同社会における経済の循環、組織の中の順列、強きものであるライオン、テーブルの上の果実、ロウソクの仄かな灯り、壁に掲げられた塔の廃屋、終末である。
すべては宇宙時間の中の旅に過ぎなかったのだろうか。地球という岩石に刻まれた幻、石化は幻想に過ぎない。
わたくし(マグリット)の答え(総決算)も、笑止、狭い陋屋に閉じ込められた一枚のスケッチと化している。存在の重みは、単に石に刻まれた元素が証明しうるとして、旅は移動であり、留まらぬゆえに旅なのである。
写真は『マグリット』展・図録より
うしろからいぼたのむしと教へらる
うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、午、睡、老、酎、況。
☆午睡(昼寝)の老(老人)酎(酒を飲んだ)況(様子)である。
うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、語、推、漏、衷、供。
☆語を推しはかると漏れる。衷(心のなか)を供(述べている)。
うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、更、炊、労、厨、協。
☆更(新しくした)炊(煮炊きをし)労(力を尽くして働く)厨(台所)、協(調子がまとまる、叶う)。
うしろからいぼたのむしと教へらる(後水蠟虫教)はゴ・スイ・ロウ・チュウ・キョウと読んで、恒、遂、労、知友、強。
☆恒に遂(物事をやりとげ)を労(力を尽くして働く)知友は強い(勢いがある、力がある)。
おまえはまだ手紙を知らぬ切手のよう街の灯りに頬をさらして
おまえは、相手を掌握しているような物言いである。
まだ・・・は現時点から先の未来を指す。
手紙を知らぬ切手のよう=おまえ。もちろん切手が手紙を知る由もないが、手紙に出会わない前ということか。
手紙には通達すべき内実があるが、切手は郵送のためのツールであって存在理由は希薄である。手渡しであれば不要でさえある。
街の灯りに頬をさらして…人工の光り、即ち社会の騒めきであり、おまえは衆目を集めてはいるが晒されているに過ぎず、本当の内なる輝きではないのではないか。あの孤立した切手の不明な用途のように。
闇の中にいるおまえ、おまえはわたくしである。まだ…この不確定な関係性の闇を脱することは出来ないが、まだ、未来の時間がある事を信じ、未来と対峙している。
卯月なり蔵いつぱいの白せんべい
卯月なり蔵いつぱいの白せんべい(卯月也蔵一杯白煎餅)はボウ・ガツ・ヤ・ゾウ・イチ・ハイ・ハク・セン・ヘイと読んで、望、月、也、象、一、拝、吐く、鮮、平。
☆望月(陰暦十五夜の月)也。
象(目に見える形)を一(もっぱら)拝むと吐く。
鮮やかで平(おだやか)である。
卯月なり蔵いつぱいの白せんべい(卯月也蔵一杯白煎餅)はボウ・ガツ・ヤ・ゾウ・イツ・ハイ・ハク・セン・ヘイと読んで、剖、合、也、造、佚、俳、吐く、遷、蔽。
☆剖(分けて)合(一つにあわせる)也。
造(作ること)を佚(楽しむ)俳(面白味)があると吐く。
遷(移り変わる事)を蔽(見えなくしている)。
卯月なり蔵いつぱいの白せんべい(卯月也蔵一杯白煎餅)は)はボウ・ガツ・ヤ・ゾウ・イツ・ハイ・ハク・セン・ヘイと読んで、昴、合、也、像、逸、肺、迫、閃、併。
☆昴は合(一つにあわせたもの)也。
像(すがた)は逸(優れており)肺(心の中)に迫る。
閃(きらりと光る)のは併(合わさっているから)である。