背部に12本の鍼をしています
駆け出しの頃は、背部兪穴へは「楽に刺鍼することができた」。
それは多分、背中が平面に近い状態だからだと思う。
しかし、背部兪穴の検証をして、「脊柱鍼」というのを考えてからはずいぶん違ってきた。
上の写真は、普段の刺鍼とはちょっと違い、12本も刺鍼していますが、普段は6本程度です。
その方法で何年もやっているのですが、それで十分な感じです。
そこで考えてみてください。
刺鍼には多少なりとも時間がかかります。
単純計算で、5本刺鍼するのと10本刺鍼するのとでは、倍の時間が必要です。
つまり、鍼灸治療は、取穴部位によって時間が変わるからです。
快適法というのは、特殊鍼法を多く使いますが、時短法も使っているわけです。
そうすると、多くの患者さんを治療することが出来ますよね。
同じ時間で、患者さんの人数が違うというのは、売り上げが違うということです。
そんな話は、患者さんには面白くない話かも知れませんが、「治る」という観点で考えると、一緒なので、「快適法(鍼)」を考えたのです。
もちろん、「快適法としてのテクニック」もあり、先日の臨床実践塾では、「あっ!」と言う間に、肩がグルグル回り、「あっ!」と言う間に、股関節の動きが良くなったのです。
快適法(鍼)は、そんな感じの方法ですので、快適法を取り入れてから、一人の治療時間が10分ほど短縮されてきました。