ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

スペインが悪役、NYダウ160ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2012-05-31 10:42:04 | 経済学
英ロスチャルド財閥と米ロックフエラ―財閥が統合すると英フィナンシァルタイムズ紙が伝えた。友情とお金は相容れないと言われてきたが来るものが来たのかもしれないと31日放送のロシアRTRが伝えていた。またロシアRTRはテレビ画面に原油相場の推移を示し、WTIが、30日バレル90ドルを割り込んだ。欧州金融不安、ユーロ値下がりが影響したと紹介していた。このところロシアは原油相場上昇で財政にゆとりが出ていた。WTI90ドル割れは,プーチン政権にとっても無視できない二ユースだったと思われる。

近着のニューズウイーク誌日本版は「腹黒いね!フェイスブック」の見出しで、「巨額のIPOで浮上したインサイダー疑惑、ザッカ―バーグと世界最大SNSの低すぎるモラル」の小見出しで、言葉は悪いが、ザッカ―バーグをそこまで言うのかと思うほど、こきおろしていた。同誌は「グーグルは検索結果のページに商品広告を入れれば、関心を持っている人の目に触れる可能性が高い。ところがフェイスブックのユーザーが求めているのは情報よりも「友達」との交流。わざわざ商品広告を見る人は少ない。」とダニエル・ライオンズ、テクノロジー担当記者が書いていた。

30日、ナスダック市場で、フェイスブックの株価は下げ止まらず28ドルで取引された。IPO公開価格38ドルから数日の間に10ドル下げた計算になる。「公募価格でフェイスブック株を買ってしまった哀れな投資家の方々は、くれぐれもご用心を。」と先のダニエル・ライオンズキ記者が書いていた。

フランスF2は、イタリアで一昨日おこったM5.8地震報道のあと、EU委員会が30日発表したEU経済年次報告書の概要を伝え、フランスは国際競争力が低下ししてマ―ケットシェアを20%失った。ギリシャ、イギリスについで三番目に悪い惨状だ。フランスは一段の財政赤字削減が必要だ。フランスの労働市場は余りにも細分化されているなどと指摘されたと伝え、ただ、オランド大統領は、定年年齢を60歳へ戻すと公約していると付け加えていた。英BBCもEU報告書を紹介、スペイン国債が売られ、30日、一時、利回りが6.7%へ急騰した。英国も大きな影響を受けるだろうと心配していた。

30日、NY証券取引所は、ユーロ不安再燃から、株安、ユーロ安、原油安が進んだ。NYダウは前日の上げ分を吹き飛ばし、160ドル安、12,419ドルで取引された。「ワールドWaveMorning」のブルームバーグに出演したトレーダー、K・ブリス氏は「米国10年債の利回りが過去最低の年1.619% へ低下した。恐怖指数VIX指数は23.5とリーマンショック時の30,40より低い。しかし、この先大きく変動するでしょう。」と話していた。ブリス氏は一貫して株の先行きを厳しく展望している。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した米国野村証券、後藤祐二朗氏は「スペイン国債利回り6.7% に加えてこの日はイタリア国債利回りが一時6.0%を突破した。米中古住宅販売が予想以下にとどまった。ユーロ売りが進み、周辺国にユーロ不安が拡大した。ギリシャ支援にドイツメルケル首相は反対している。ユーロ買いに向けて動けない状況が続くだろう。金曜日発表の5月米雇用統計を注目している。米FRBが金融緩和を示唆すればドル売り円買いに傾く可能性が出て来る。」などと解説していた。

30日、NY外国為替市場では、1ドル=79.08~13円、1ユーロ=97.80~85円でユーロ安につれて対円では、ドル安も進んだ。NY原油(WTI)先物相場は、バレル2.94ドル安、87.82ドル、一方、NY金先物相場は、トロイオンス14.70ドル高、1,563.40ドルで取引された。米国債、ドイツ国債と共に、安全パイの一つとして金が買われた。

その他の「ワールドWaveMorning」では、シリア、ホムスでの民間人大量虐殺の動きを報道、これを受けて、トルコ、日本など10ケ国で、シリア外交官に国外退去を申し渡す動きが出て来た。アサド政権は子供50人、大人110人を殺害した。ロシアはシリアに新たな行動を取ること(軍事介入)はリスクだと語ったとカタール、アルジャジ―ラが報道していた。同テレビは玄葉外相が画面に現れ「事態を憂慮している。シリア大使に国外退去を求めた。しかし、シリアとの外交関係は継続する」と語る様子を写していた。

韓国KBSが、北朝鮮へGPS妨害電波技術供与に関係したとされるスパイ組織の一部を摘発、容疑者を逮捕した。衛星電波妨害により韓国機670、船舶110隻の航行に影響を与える。スパイ容疑者は現在服役中のレーザー・メ―カ―社長に接近していたと伝えていた。日本で最近表沙汰になったが、中国大使館員にスパイ容疑が発覚したが、お尋ね人は「任期終了」として既に本国中国に帰国していた。逃がしたのか、逃げられたのか、日本は文字通りスパイ天国と言われている。今回の中国外交官のケースは氷山の一角かもしれない。

「ワールドWaveMorning」朝6時台の「世界の天気」にはまっている。今朝は勝又幸恵さんが登場した。中国南部は梅雨入りした。長江、湖北は100ミリを超えた。平年の2倍の大雨。北は雨が少ない。北朝鮮のピョンヤンは過去平均では83.6ミリ、今年は2ミリ。中国、大連は、平年51.8ミリ、今年は雨ゼロだった。南半球は6月に入れば冬。今年は冬の訪れが早い。キャンベラの今朝の気温は3℃と話していた。日本の上空には寒気団が居座っている。空気の状態が不安定となり、大雨、突風、ひょうなどに注意と話していた。

今朝の神戸は窓から入る風は、秋を思わすくらい肌寒い。神戸も6月になれば梅雨に入る。例の更地の百合はつぼみが赤らんで来たので開花が近い。ダリアが1輪開き始めた。一昨日の雨が余程嬉しかったのだろうニコニコしていた。世の中、ユーロ安、原油安と物情騒然として来たが、植物さんから日々元気をもらっている。(了)

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29日、なぜNYダウが125ドル上げたか理解できない:米ディ―ラ―、B.ウイルス氏:

2012-05-30 10:24:11 | 経済学
30日朝放送ブルームバーグ(学校で教えてくれない経済学)


中国人民元と日本円とをドルを介さず、東京と上海で、6月1日から交換出来ると日本、中国それぞれの政府が発表した。中国人民銀行は「両国の利益になる」と話した。あるアナリストが、両国は尖閣問題、北朝鮮などで対立しているが、通商関係強化になると話す様子を30日朝6時台の「ワールドWaveMorning」で香港ATVの放送を紹介していた。

一方、 中国CCTVは、日本の海上自衛隊の「鹿島」{排水量4,500トン}、「松雪」(同3,050トン)が、4日間、中国の領土、黄岩島海域に滞在した。南シナ海で中国に影響力を行使しようとする狙いであると伝える様子を紹介していた。上記二つ並んだ日本と中国に関係するニュ-スが現在、日中が直面している実態の一端を象徴している。

人民元と日本円交換については、29日付けのWSJ紙電子版は、多くのページを割いて、紹介した。安住財務相談話、換算レートは100円に対して7.9480元である。日本が保有する1.3兆ドルの外貨に人民元は1%以下に過ぎない。今年1~4月期の世界の中国向け投資は379億ドル(前年同期比マイナス2.4%)だが日本のそれは27億ドルで16% 増加した。日本の中国投資は2001年から11年の間、3,462億ドルへ倍増した。大部分がドル建てだった。HSBC,Bank of China,Standard Chartered,一部インターネット銀行、三菱UFJ,三井住友、みずほでの人民元の預金が可能になるなどと書いていた。

29日付けのWSJ紙電子版は、日本企業のM&A投資がこのところ活発化しており、丸紅、武田、日本たばこなどについて具体的に詳しく書いていた。2012年に入って直近まで日本全体で340億ドルに達した。ロックフェラーセンター買収含め、1980年代から90年代にかけて日本がM&Aを積極化していた時の額の2倍以上である。日本国内の景気が昨年のフクシマ以降低迷していることと1ドル=80円の為替レートが2年前と比べて20%安く買えることが背景にあるなどと解説していた。

一方、メモリアルデー祝祭日明けの29日、NY証券取引所は、NYダウは、先週末比125ドル高、12,580ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」が紹介したブルームバーグ出演のトレーダー、BenWills氏は「スペイン銀行格下げ、米消費者信頼感指数悪化、米住宅データ予想以下で、ダウ125ドル上げは理解できない。中国が刺激策を発表した。日本も回復しているとの好材料もある。しかし、125ドル下げになってもおかしくないと、普通は判断するところですよ。」と話していた。日本人なら、こうは口に出して言わない。自分の意見を率直に言う。自由に発言する機会を与える。甘いかもしれないが、そういうアメリカに爽快感さえ感じる。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「中国が投資案件の認可を早めると発表した。ギリシアが緊縮財政を受け容れる可能性があるとの情報が流れた。一時、スペイン銀行格下げニュ-スで下げる場面もあった。引けにかけて持ち直した。一方、為替市場ではユーロ安が進んだ。一時、1ユーロ=1.24ドル台までユーロが売られた。2010年7月来の安値である。欧州情勢から目を離せない。金曜日発表の5月の米雇用統計を注目している。4月は暖冬で雇用が伸びた。その反動が出るかもしれない。失業率は8.1%を予想している。結果次第では米FRBによる金融追加緩和に向けて政策が大きく変動するかもしれない」などと話していた。

29日、NY外国為替市場では、1ドル=79.50~52円、1ユーロ=99.30~34で取引された。NY原油(WTI)先物相場は、バレル10セント安、90.76ドル、NY金先物相場は、トロイオンス20.20ドル安、1,548.70ドルで取引された。29日付けのCNBCAsia電子版に金相場は年末にかけてトロイオンス1,800ドルを目指すとの専門家の見方を紹介していた。ユーロ不安が深刻化して、安全パイとして金に見直しが入ることを根拠にしていた。喜んでいい話しでない。状況は一段と悪化する。逃げ込み先の一つに考えているにすぎない。

その他の「ワールドWaveMorning」では、米ABCが、カリフォルニア沖で獲れた黒マグロにフクシマの放射能セシウムが検出された。9600キロ離れた場所である。しかも、450キロの巨体のため専門家も驚いた。レントゲンを一枚撮る時に受ける放射能より低いから人体には影響ない。ニンジンや青菜にもこの程度の放射能は含まれているなどとくどいほど心配ない、心配ないと繰り返していた米ABCのスタンスが印象に残った。

英BBCがシリアで民間人100人が虐殺された事件を受けて、在英シリア大使含め3人を1週間以内の国外退去を命じた。子供含め至近距離から撃たれていた。アサド大統領は、何の関係もないと言っている。アサドは国民の支持もない。あるのは圧倒的な軍事力のみだなどと解説していた。ロシアRTR、カタール、アルジャジ―ラともに詳しく報道、ロシアRTRは軍事行動の前触れかと解説していた。

フランスF2が、オランド大統領とのインタビューを流していた。就任翌日火曜日、メルケルドイツ首相、週金曜日にオバマ米大統領、翌日シカゴでNATO会議、翌週月曜はアフガニスタン電撃訪問と続いた。「ストレスを感じなかったですか?」とのアナ。「大統領としての心の準備は出来ていた。フランスは強国です。行動する大統領です。」と胸を張った。「気遅れしませんでしたか?ドイツとは距離を置いたのですか?」とアナ。「ドイツとの友情は必要です。ドイツだけを相手にして、他は後からついてこいとは言えません。メルケル首相とは合意点もあります。」などと答えていた。日本の首相だったらどう答える?国際感覚の彼我の差は歴然としている。(了)

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えっ?なんで?嘘でしょう。先日の臨床実践塾で不思議なことが起きました。

2012-05-30 10:12:04 | 診断即治療と虹彩学
寫法の話をして、実験で見せるためにモデルになる方に出てきてもらい、最初に大腸経の筋力テストをした、爪先で寫法を施し、再び大腸経の筋力テストをした。

あれ?
あれ?あれれ?あれ?
大腸経の筋力が上がっている。

なんだこれは?

実はこの方、むち打ちをしていまして、むち打ちをした時に、右肩から右手にかけて痺れが出ていたそうです。
そして、首が右にずれていました。
則ち頸椎が右に寄っていたのです。

しかし、これでは実験が失敗に終わってしまうと思い、モデルを替わってもらい、再度実験をしたら上手くいきました。

その後、実技の時間に、そのむち打ちの方の治療から行なうことにしました。
その方のむち打ちは、誰にでもわかる程度の歪みでしたので、一回で完治させるには巨鍼がいいと考えました。
巨鍼で右膈兪から大杼、右膈兪から大腸兪へ透刺して、頸椎にアジャストを加えて整えました。

その後、もう一度大腸経の筋力テストを行い、爪先で寫法を施してから再び筋力テストをしたら、見事に筋力が落ち、拍手をする人までいました。

考えました。
むち打ちで、頸椎が右にずれているときは、右肩部に緊張があるので、その緊張を大腸経に寫法をくわえて寫すれば、右肩部の緊張が取れてむち打ちが治るのだな、と。

そう言えば、肩凝りを瞬間的にとるのに、大腸経を使うと治療効果は長持ちしないが簡単に取れる。
そうか。

新しい治療法を見つけたような気分になった。

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LIHITLAB株主総会風景(スケッチ&コメント)

2012-05-28 19:32:02 | スケッチ


LIHITLAB株主総会風景

江嵜企画代表・Ken



大阪中央区農人橋に本社のある事務用品メ―カー、L社の本店会議室で
開かれた第64回株主総会に出席した。いつものように会場の
様子をスケッチした。

どこの会社にもこの手の御仁はおられる。議長にたしなめられるまで、
わが者顔で質問を延々続けた、議長から見て右手前方、オツムが白く
光って見えるおじさんには参った。

何を目的として株主総会に出ていくのか。社長さんが、出来るだけ
多くの出席株主に質問の機会を与える、その上で、質問にどのような
受け答えをされるかを確認するためである。

件のおじさんのような人がいると、株主総会そのものがぶち壊しになる。
来年、当社がどのように対応されるか、改めて注目したい。

当社の業績は、諸般の厳しい環境下では、売り上げ前年比ほぼ横ばい
0.6% 増、約88億円、営業利益は同43%増4億8,000万は大健闘である。
ベトナム生産子会社が生産性向上と経費節減に貢献したとの説明が
当社の将来のカギを握っていると実感した。 

売り上げ88億の37%がファイル、21%がクリア―ブック、
23%が収納整理用品、その他事務用品16% ,残りが不動産
賃貸の事務用品メーカーである。業績の足を引っ張ったのは、
法人需要の落ち込みだと指摘していた。

配当は年5円だが株価は190円前後で低迷している。せっかく新製品開発に
力を入れても、肝腎の景気が回復しないと目に見えた業績回復につながら
ないのかもしれない。一にもニにも景気回復が待たれてならない。(了)

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「天智天皇」:倉本一宏氏講演会風

2012-05-28 08:57:35 | スケッチ


「天智天皇」:倉本一宏氏講演会風

江嵜企画代表・Ken



NPO法人国際生涯学習文化センター主催、「歴史に学ぶ学問塾」
シリーズ第1回「天智天皇」の話しを、25日午後7時から約1時間半、
倉本一宏、国際日本文化研究 センター教授教から聞いた。

会場の様子をいつものようにスケッチした。後ろ姿のおつむだけで
判断出来ないが、圧倒的に同世代のお年寄りだったのは残念だった。
主催者センターも若者には無料招待の便宜を図っているが、余程の
人間でないと、時間を割いてまでこの手の話を聞きに来ないのであろう。

「天智天皇」と呼んでいるがご自身は、亡くなるまで、そう呼ばれて
いることはご存知なかった、という講演冒頭の倉本教授の言葉が
新鮮だった。葛城の王子と呼ばれ、中大兄王子そのひとである。
天智天皇と言えば即「大化改新」とくるが「乙巳(いっし)の変」
(西暦:646)のことである。「壬申(じんしん)の乱」(同672)
とくらべれば「乙巳の変」では知られていない。天皇という呼び名も
あとで付けられたという。教科書の「刷り込み」は怖ろしい。

倉本先生の話しの中には、いろいろな説があるという言葉が
何度も出て来た。さまざまな学説があるからだろう。馬子にしろ
入鹿にしろ、蘇我一族が全て悪者かというと、そうではない。
特に国際情勢に鋭敏な有能な人物群だった。中大兄王子の妃は遠智姫、
姪姫(共に馬子の孫:石川麻呂の娘)、常陸姫全て蘇我馬子直径の
一族であると話しておられた。

一時間半の講演は小文ではとても書ききれない。白水江の戦(663)で
大敗する。しかし、中大兄は、「自ら国内改革の好機と捉えていた」と
いうくだりは印象に残った。白水江の戦いの9年後に起こった
「壬申の乱」では白水江で戦った豪族の名はほとんどない。
次なる改革に邪魔になる豪族による障碍を戦争によって取り除く
事が出来たと解釈できると話しておられた。

ただ、自己の死後、地方豪族の勢力削減が、近江朝廷の勢力を
弱め、壬申の乱によって壊滅することまで、さすがの有能な
中大兄も見通せなかった。

日本では戦争という言葉に触れるだけで毛嫌いされる。
歴史というものは、すでに起こった結果から遡って、考えては
いけない。その時点その時点における知識と歴史条件の範囲で
考えなければならない。戦争というのは外交の一分野、外交の
一つのやりかたで、敢えていえば、外交は政治の一ジャンル、
政治は文化の一類型ではないかと倉本氏は指摘しておられた。

当講座は「天智天皇」のあと「平将門」、「足利義満」、
「豊臣秀吉」、「坂本竜馬」、「明治天皇」、「吉田茂」
七人のサムライたちシリーズである。国際生涯学習センター
学問塾(06-6764-1282)へご関心の向きはコンタクトいた
だければありがたい。(了)


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「株離れ(Out of Stock)進む」:英フィナンシアルタイムズ紙:5月24付け掲載

2012-05-26 12:39:03 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「ワールドWaveMorning」土曜日の朝7時台の放送にWSJ紙日本版編集、小野由美子さんが登場する。今朝は新規上場されたFacebookの話題を取り上げ、①上場直前に公開株数が急に増えた、②米大型株としては「最悪」のスタートとなった、③上場初日にシステム障害が発生したことを問題点として挙げていた。背後にフェイスブックCFOと親密な関係のアドバイザーが存在する。モルガンスタンレーが上場直後に同社の業績見通しの下方修正を一部の顧客にのみ流し、一般に公開されていなかった。これを受けて一部投資家が訴訟を起こす事態に発展しているなどと解説していた。

「ワールドWaveMorning」朝6時台放送トップバッターは恒例によりブルームバーグである。不覚にも名前を聞き洩らした当番組に出演技したさるトレーダーは「5億株という超薄商いだった。NYダウは74ドル下げ12,454ドルで取引を終えた。フエ―スブック爆弾という言葉さえ出ている。フェ―スフックの影響で、キャタピラーなど優良株がつれ安した。月曜休場で取引を手控えた。株離れが進んでいる。欧州不安が消えない。来週金曜日発表の雇用統計までマ―ケットを動かす材料がない。」と全く元気がなかった。

5月24日付け、英フィナンシアルタイムズ(FT)紙記事が、CNBC Asia電子版に紹介されていた。John Authers、Kate Burgess記者連名で「Out of Stock」(株離れ)というタイトルでA4サイズ6枚の詳細な分析記事を載せ、年金運用の世界でゲームのルールが変わった。株のウエートを減らし債券へシフトしている。1.7兆ユーロ(1ユーロ=99円換算:160兆円)運用のAllianzは、90%は債券、株式は6%にすぎない。この傾向は一時的でない。少なくともこの先10年は続くだろう。」と書いていた。日本の年金基金の運用成績も芳しくないと伝えられる。今回のFTの記事も、専門家の間では当り前の話しであろう。一般は知らない。今朝の英フィナンシャルタイムズ紙の記事は、あとで振り返れば、あの時の記事以降、株離れが一層鮮明になったと指摘されるかもしれない。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三菱東京UFJ銀行、岩岡聰樹氏は「ミシガン大学消費者信頼感指数が冴えず、スペインの銀行、バンキアにスペイン政府が190億ユーロ(約1.9兆円)公的資金投入を発表、欧州金融不安が強まった。株価は値下がりした。ユーロの対ドル相場が1ユーロ=1.2510ドルまで下げ、つれて対円でもユーロは99円台まで値下がりした。この先株価は上値を追いづらい。」などと解説していた。一方、25日のNY原油{WTI}先物相場は、小幅バレル20セント高、90.86ドル、NY金先物はトロイオンス11.50ドル高、1,568.80ドルで取引された。

経済関連ニュースではドイツZDFが、EU会議で討議されたユーロ債発行についてドイツ国内世論調査では、反対79%,賛成14% だった。ギリシャのユーロ圏離脱について意見を求めたところ60% 賛成だったと伝えていた。フランスF2はユーロ不安が進みユーロ相場は対ドルで、2010年来最低を記録した。10年物国債で見れば、ギリシャ国債の利回りは30%、スペイン、イタリアは6% 台である。ドイツ1.36% よりは高いがフランスの利回りは2.47% を維持しているなどと解説していた。ドイツ人からすればドイツ債がユーロ債に足を捉えられたらたまらない。素直な国民感情が世論調査に出たのであろう。ちなみに日本国債の利回りは0.9%弱をキープしている。株離れが進めば、株式投資はリスクが高まる。日本国債格下げの話しは絶えないが、中国が日本国債を買い増しした話しを聞くと、日本株買いの流れが続くかもしれない。

その他の「ワールドWaveMorning」では中国CCTV,上海RTSがともに米国政府が発表した世界人権レポ-トに対して「内政干渉の道具にすべきだない。黒を白というようなものだ。人権問題ではベストはない。ベターだけだ。ウオール街のデモ隊に警官が暴力行為を働いた。アメリカは自由の国だと言うがそれは嘘だ。」と噛みついていた。

中国関連では、シンガポールCNAは「中国で若者の医者離れの傾向が出ている。長時間労働と月5万円という低収入。さらに最近は患者とのトラブルから暴力に付きまとわれている。若い女性が医師と結婚したがらない。交際相手の男性が被害を受けるのではないかと心配でならないからだという。中国の医療制度の将来にとっても新たな懸念となっている。」と紹介していた。

日本では、暴力ではないが、医者が患者から訴えられるケースを懸念して医者離れを助けているという話がある。そのせいか知らないが、病院の掲示板に患者様、患者様と言う言葉が目につく。必要以上に患者が医者にべたべたされるとむしろ患者は落ち着かない。人それぞれであろうが、医者と患者の間には良い意味の緊張感がないと、肝腎要の治療そのものがおかしくなる方がはるかに患者にとって好ましいことではない。

株離れは許せる。しかし、医者離れが進めば、ひとの生き死に関わる。中国に限らない。医者離れは、日本の将来にも禍根を残すだろうと、勝手に心配している次第である。(了)

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「イタリア、モンティ発言は悪い冗談だ」:米トレーダー・K・ブリス氏(学校で教えてくれない経済学)

2012-05-25 09:39:41 | 経済学
植物や動物の行動を観察していると、彼らは自分の命を守るという目的に極めて忠実だと分かる。「ワールドWaveMorning」を見ることから一日が始まるが、人間も動物である。自分の命を守るという一点では共通点が多い。それでも番組編集者が膨大な世界のニュ-スの中から大部分を捨てる作業は大変だろうなと想像しながらいつも見ている。

25日の朝6時から7時までの放送では、英BBC放送のシリアでの反体制派がアルカイーダと一緒に闘っていることを知った。アサドを倒すという共通の目的があるからだと解説していた。放送を見ていて面白かったのは、アサドは天気予報も嘘をつくと話す反体制派兵士の声をマイクで拾っていた。兵士のひとことを拾う。ジャーナリスト魂はまだイギリスでは生きているな、と感じるのは、まさにこういう時である。

香港ATVは、ビン・ラ―デン殺害で米国の作戦に協力したとされるパキスタン人医師が国家反逆罪で禁錮33年の刑を受けたと報じた。ホワイトハウス報道官は「理にかなっていない」と反論した。一方、パキスタン関係者の一人は、アメリカは盲目の活動家、陳光誠氏はアメリカは受け入れた。なぜアメリカは当の医師を受け入れないのか。おかしい、話す様子を写していた。昔「わたしは貝になりたい」というフランキ―堺演じる映画を見た。国益がからむと、どこの国も同じ穴のむじなだということを教えている。

フランスF2が、山東省に住んでいた陳光誠氏の兄(コ・フ―氏)(55)が北京への脱出に成功した。氏の息子(32)は殺人罪で身柄を当局に拘束されている。助けて欲しいと訴えたと流していた。陳光誠氏のケース同様に厳重な監視体制下に置かれているひとが結果として脱出している。遠くから見れば立派なお城。近くで見れば城の石垣がぼろぼろになり始めているのかもしれない。

フランスF2は、フランス企業が将来に備えて企業年金を積み立てている。どんな企業が選ばれるのか?社会や環境問題に力を入れている企業が多く選ばれている。ところが一部公害問題を起こしている石油企業も含まれている。運用成績を上げるためには理想的な考えだけでは成果が上がらないためだと解説していた。戦後ヤミ米を食べずに餓死した裁判官が日本におられたことをふと思い出した。

「ワールドWaveMorning」世界の天気コーナーにはまっている。日によって取り上げ方は違う。今朝はエベレストで今年すでに4人が命を落とした。温暖化の影響で気温が例年より高く、氷が解けて山肌がむき出しになっているところが目立つ。滑りやすくなっているため落石による事故である。今一つ中国雲南省などアジア南部で今年は4月から大雨の日が多い。ところが同じ雲南省でも洪水と渇水が背中合わせの場所で今年は起っている。しかもそれが極端だと解説していた。天気は西から東へ流れる。日本でも似たような現象が起こるかもしれない。

韓国KBSが戦後日本に連行された朝鮮人に三菱重工と新日鉄に賠償命令を韓国の裁判所が出したと放送していた。1965年結ばれた日韓請求協定は個人の賠償請求権は消滅していないと裁判所は判断した。韓国ではトップニュースで取り上げられたと高橋弘行キャスターが紹介していた。韓国は海一つ隔てただけの隣国であるが、「ワールドWaveMorning」で初めて知った。堤防の決壊と同じで、一か所崩れると取り返しがつかなくなる。ほころびがないか大事を取って一度、専門家に点検してもらう方がいい企業があるかもしれない。

恒例により25日、NY証券取引所。NYダウは,前日比33ドル高、12,529ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「ギリシャ信用不安、中国新規貸出額低下のニュースを受けて株価は大幅値下がりしていた。ところがイタリア、モンティ首相が「EUの多くはユーロ共同債発行に賛成している。ギリシャがユーロ圏にとどまることを望んでいる」と語ったと伝えられたあと値を急速に戻した。EU首脳会議の結末が注目される。」などと話していた。

シュナイダ―恵子氏の今朝の話で面白かったのはティファニーが売り上げを2ケタ伸ばした。米国内では振るわない。ところが、日本での高級宝飾品増加が寄与した。ハワイ、グアムでも同様だった。円高が貢献した、と解説していた。お金がなければ円高と言われても買えない。電気代が値上げされると聞いても近くの喫茶店でもピンときていない。日本に住んでいると日本がいかに恵まれた国民だということがわからなくなるのだろう。

25日、NY外国為替市場で、1ドル=79.58~63円、1ユーロ=99.80~83円で取引された。25日付けのWSJ紙電子版によれば、ドルは、対ユーロで買われ1ユーロ=1.25ドル台で買われたが、対円では売られたと書いていた。格付け会社に日本国債が格下げされた。それでも円は買われ易い通貨となっている。25日のNY原油{WTI}先物相場はバレル76セント高、90.66ドル、NY金先物相場はトロイオンス9.20ドル高、1,557.30円で取引された。

「ワ―ルドWaveMorning」ブルームバーグに出演したトレーダ―、K・ブリス氏は「イタリア、モンティの話は、悪いジョ―クですよ。今の時点でEUがギリシャに留まることで合意が出来ているはずがない。なんども言っていますが、ギリシャは炭鉱の中のカナリアです。」との言葉が面白かった。アメリカ人と日本人との違いはこういうところにもよく表れる。笑い飛ばしておいて、肝腎なところははずしていない。

植物も動物も人に言われて生きていない。彼らから日々教えられることが実に多い。(了)

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ギリシャユーロ離脱懸念から一時、1ユーロ=99円台、原油バレル100ドル割れ(学校で教えてくれない経済学)

2012-05-24 09:23:49 | 経済学
「力以上のものは出せない。自分のパフォ―マンスをやっていくしかない。」と,ひいきのプロ野球チームの監督が語ったと、23日付けの読売朝刊に出ていた。監督の言葉で選手が開き直った結果かどうか知らないが、その日のナイトゲームで相手チームに8対2で勝ち、5連敗を脱して、「交流戦」で片目を開けた。ひいきチームは阪神、相手チームは元阪急である。現在では親会社が同じだから、兄弟同士の試合のようなものである。

「力以上のものは出せない。」この言葉は、今はやりのギリシャ症候群にそっくりそのまま当てはまる。近着ニユーズウイーク誌日本版に「ギリシャ発のドミノ倒しを心配しても始まらない。共産革命の連鎖というドミノ理論が、恐怖の種を撒いただけで現実化しなかった。核兵器でもそうだが、余程のことが起こらない限り連鎖反応は始まりそうにない。最も恐れるべきは、市場を支配する過度な恐迫観念だ。」とザガリー・カラベル(政治経済アナリスト)が書いていた。

「ワールドWaveMorning」で一日がはじまる。今朝6時台の放送では、お馴染の「世界の天気」コーナーで、アフリカ、赤道北、サハラ砂漠南にある砂漠化をまぬがれた地帯「サヘル」でほとんど雨が降らず、砂漠化が進み、深刻な干ばつで、300万の餓死者が出ることが懸念されていると勝又幸恵さんが解説していた。もう一つ、南半球では雲は時計回り、北半球は反・時計回り。これは地球の自転の影響ですと解説していた。こう言う話は小学校でも聞いた記憶がなく、新鮮だった。

「ワールドWaveMorning」冒頭、英BBCとフランスF2がともにEU首脳会議でブリッセル到着の様子を詳しく伝えた。英カメロン首相は「万一、ギリシャがユーロ圏離脱となればその準備が必要だ。」と語った。フランス、オランド大統領は「経済成長が大事だとはっきり示すべきだ」と話した。オランド氏は列車で現地に向かった。発車まで10分ありデッキから身を乗り出し、まるで楽しんでいるかのように見えたとフランスF2は車中でのインタビュ-を交え映像を流し、前大統領との違いを見せようとしていると解説していた。ドイツ、メルケル首相は「EUは労働市場の改善が必要と主張するつもりです。」と語った。

フランスF2は、ギリシャをダメにしたのは移民のせいだとアフガニスタン人、ホームレスが襲撃された事件を紹介、「ギリシャはギリシャ人のものだ」と叫ぶび「黄金の夜明け」という極右政党がギリシャ市民のなかで存在感を高めていると紹介していた。町でインタビューを受けたある市民は「移民取り締まりのお陰でやっと安心できる。今まではいやだったが、見て見ぬ振りをしていた。」と話していた。特にアテネ市内での極右政党への支持が高い。一方、ドイツZDFは「エジプト大統領選挙が始まった。エジプト国民にとって初めての経験だ。エジプト8000万人を導くのは誰か。多くが注目している」と紹介していた。

一方、23日,NY証券取引所では、ギリシャのユーロ圏離脱、再びヨーロッパ経済が混乱するとの懸念からNYダウは最大、191ドル値下がりした。4月の米新築住宅建設が3.3%増と予測を上回ったことやEU首脳会議ではユ-ろ離脱との最悪のケースは回避されるとの観測が流れ、前日比6ドル安、12,496ドルで取引を終了した。「ワールドWaveMorninng」(経済情報)に出演した米国野村証券、後藤祐二朗氏は「ギリシャ懸念からアジア株、欧州株共に下げた地合いを受けて大きく下げたが、EUが預金保護を強化するとの観測が流れて大きく値を戻した。対ユーロ、対ドルで円が買われた。ユーロは一時、1ユーロ=100円割れもあった。対ドルでは1ドル=78円でのドル買い・円売り介入の期待が出ている。」などと話していた。

23日、NY外国為替市場では、1ドル=79.45~51円、1ユーロ=100.02~04円で取引された。NY原油(WTI)先物はこの日から7月限月取引となり、バレル1.95ドル安、89.90ドルと6ケ月半ぶりの安値を記録した。NY金先物相場は、トロイオンス28.20ドル安、1,548.10ドルで取引された。CNBCテレビではプラチナ相場は44ドル下げ、トロイオンス1414ドルで取引された。プラチナが金より100ドル安い状況が続いている。

その他の「ワールドWaveMorning」では、シンガポールCANとカタール、アルジャジ―ラが、共に、テヘランでのイラン核開発疑惑を会議めぐる6ケ国協議を取り上げた。シンガポールCANは「ロシア、ラブロフ外相は、イランが高濃縮ウランを医療用のアイソトープ利用に向けることを検討している。イランは6ケ国提案を受け入れる用意がある」と伝えた。一方、アルジャジ―ラは「具体的には何らの進展も見られない。」と伝手た。いずれにしろ協議は2日目に持ち越された。NHKイラン特派員報告ではイランは新たに5項目を提案して来た。一日目は具体的成果はなかったと紹介していた。

韓国KBSは「北」朝鮮による地下核実験の準備が着実に進んでいると米側の情報が伝えていると衛星からの映像を流していた。「北朝鮮は何を考えているかさっぱりわからない」との米高官の談話を紹介していた。英BBCは、イスラエルがイランとの戦争を水面下で進めている。英国も巻き込まれる怖れがあると報道していた。世界では、イランにしろ北朝鮮にしろ核開発疑惑への関心が極めて高い。しかし、なぜか日本では、ほとんど関心がない。

ひいきチームの監督の話しに戻す。「今日はボール玉を見極めて、後ろに繋ぐ姿勢が見えた。やっと以前のペースで野球ができた。」と24日付けの読売朝刊に出ていた。ギリシャ問題も同じで、今後、解決に向けて「繋ぐ野球」が出来るかどうかが決め手となりそうだ。(了)

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ギリシャ問題は「心の病」の象徴か?、欧州不安再燃でNYダウ冴えず(学校で教えてくれない経済学)

2012-05-23 10:07:40 | 経済学
「病が語る日本史」(酒井シヅ著・講談社学術文庫・2008年8月刊)が面白い。「糖尿病と藤原一族」という項がある。「糖尿病は古くから洋の東西に存在した。古くは王侯貴族や富豪の病気であった。」というくだりが一番面白かった。糖尿病は典型的な現代病と言われる。文明が発達して、皮肉にも多くの日本人にごく当り前の病気になったところが憎らしい。

「糖尿病はむかし『飲水病』と呼ばれた。やたら喉が渇く病気だから『口渇病』とか『消渇』といった。糖尿病の特徴は多飲、多食、と、大量の尿が出る。」と来て、「糖尿病は食生活と関係があるが、遺伝的な素因も関係する。藤原家の系図をみると糖尿病になった人が何人も登場する。」「道長には、糖尿病の遺伝的素因、過飲過食、運動不足、ストレス、肥満と、発症因子がすべてそろっていた。」と書いていた。

「ワールドWaveMorning」に、今、はまっている。「はまる」を「広辞苑」で引いた。①落ち込む、②関わって身動きできなくなる。③計略に陥る。④女色に溺れる。⑤ぴったりと合うと出ていた。物事にはまるということは、正に「病気」だなと、改めて実感した。ある種「病気」の人間のレポートであるから、軽く読み流していただければありがたい。

22日朝6時からの「ワールドWaveMorning」では、冒頭、香港ATVが、米軍用機に中国産の偽造電子部品用が使われていたことが、米上院外交委員会の調査で分かった。ハンドバッグなどの偽造とは違う。軍用機など間違えば兵士の命にかかわる。中国政府は積極的監視を避けている。一方、米国のサプライチエ―ンも偽造品の規模含め実態を認識していなかったことは重大だと上記委員会が発表したと伝えた。

ドイツZDFは、米宇宙局NASAが民間会社に委託した物資運搬ロケット「ドラゴン」が打ち上げに成功した。失敗すれば支払いなし。成功しても述べ払いである。NASAは23トン搭載可能である。今回は500キロ、しかも物資運搬用に限られると解説していた。当の民間会社も浮かれていない。「成功してホッとしている。ラッキーだった。」と語っていた。一口に民間委託といっても先の道のりは厳しいことを素直に教えている。

カタ―ル、アルジャジ―ラは、IAEA天野事務局長が、イラン核開発疑惑をめぐり、軍事施設立ち入り含め、新たな枠組みを決める6ケ国協議をイランが合意したと発表したと伝えた。シンガポールCNAは、イスラエルはイランとの協議に懐疑的であると解説していた。CNAは米軍用機に100万個の中国製偽造部品が使われていると米上院が報告したと紹介、関心の高さを裏付けた。

韓国KBSは、北朝鮮による中国人漁船拿事件後、中国人の対「北」感情が悪化していると伝えた。「中国は一方的に北朝鮮を援助している。許されない。」などと語る様子を写していた。韓国KBSは東京スカイツリ―がオープンした。2,750万人が上ると6千億ウォンの経済効果があるなどと詳しく伝えていた。ロシアRTRもスカイツリ―のニュ-スを紹介、ツナミ・フクシマからの復興のシンボルとなっていると紹介していた。

一方、22日のNY証券取引所では、米住宅市況改善を好感、100ドル以上上げていたが、取引終了にかけて、欧州情勢が予断許さずとの空気が強まり、前日比ほぼ横ばいの1ドル安、12,502ドルで取引を終了したと米ブルームバーグが解説していた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「欧州、中国経済減速懸念と、ギリシャ前首相が、ユーロ離脱を検討していると伝えられたあと株価は急落した。大手格付け会社が日本国債格下げと伝えられ対ドルで、円が売られた。23日開催臨時EU首脳会議を注目している」などと話していた。

22日付けのWSJ紙電子版は「ギリシャ、パパデモス前首相は、ユーロ離脱が検討される予定だ。EUからの支援は極めて限定的(very limited)だろう。」と語ったと書いていた。こう言う記事を読んでいると、耳をダンボにして、欧州からの情報に神経質に反応していることが良く分かる。

22日,NY外国為替市場で、1ドル=79.97~00円、1ユーロ=101.37~40円で取引された。NY原油(WTI)相場は、バレル91セント安、91.66ドルで取引された。イランで6ケ国協議再開のニュースは売り材料にされ易い。NY金先物相はトロイオンス12.10ドル安、1,576.30ドルと売られた。ユーロ不安が強まると金相場が売られる傾向が続いている。

「病が語る日本史」に戻す。作者の酒井シヅ氏は、「これまでの病気の歴史は病気を克服してきた方に目を向けきた。しかし、ヒトだけ追求していては治らぬ病が多くある。“こころと人間”を癒す医療が大切である。」と序文に書いた。さらに「あとがき」で、「栄華を極めた道長も清盛も家康も、最後は病苦に傷めつけられた。病気は体の中に起こった異常の表れである。しかし、医学は、こころをからだに置き去りにして来た。行く先はまだ遠い。」と書いておられる。

23日朝6時台放送のドイツZDFは「ドイツでは週45時間働く人は会社トップと低所得者に多い。給与所得者の平均手取り時間当り52ユーロが低所得者は11ユーロに過ぎない。低賃金の上に、特に運転手、運搬、倉庫、飲食店、トイレの掃除などでは常に残業を強いられている。」などと紹介していた。

日本はどうなのだろうかといつも考える。日本では心の病の象徴である自殺者が年3万人を切らない。ギリシャ問題も心の病の象徴かもしれない。(了)

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フェイスブック株続落もNYダウ135ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2012-05-22 17:23:55 | 経済学
フェイスブックの株価は、週明けの21日のナスダック市場で、失望売りから11%安、34.03ドルで取引を終えた。21日付けのWSJ紙電子版は、同業のグーグルの株価と比べて4倍高い。多くの投資家が損失覚悟の大量の売りを出した。一方、同じナスダックアップル株は上げ、ナスダック指数全体を68ポイント上げに貢献したと書いていた。

週末ワシントン郊外、キャンプデービッドで開かれたG8会合で、ギリシアのユーロ圏残留で一応コンセンサスを得たこと7日連続で下げていた反動も手伝い、買い戻しが入り、NYダウは、先週末比135ドル高、12,504ドルで取引を終了した。この日のNY株反発には、中国の温家宝首相の中国経済について楽観見通しを語ったことも相場を支えたと今朝5時45分から放送の「モーニングサテライト」のキャスターが解説していた。

「ワールドWaveMorning」ブルームバーグに出演したトレーダー、Keith Bliss氏は「フェイスブック株値下がりは高値を見越して用意したカリ株を処分した結果起こった。長期に同株を保有したくない空気が強まった。私もそうだ。」と話していた。走ると思って乗った馬が走らない。直ちに乗り捨てて別の馬に乗り換える。この日のフェイスブック株の動きは、狩猟民族ならではの早技を見せ付けた格好だ。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「ギリシャがG8に留まる方が望ましいとのコンセンサスが得られ、やや進展がみられた。外国為替市場では、1ユーロ=1.28ドル台、1ユーロ=101円台までユーロが戻した。23日開催予定のEU首脳会議待ちだが、方向は見定めがたい。」などと話していた。「モーニングサテライト」に出演したシィティバンク、尾河眞樹氏は「あくまでポジション調整の結果ユーロに買い戻しが入った。ユーロ買いが一巡すればユーロは再び下落に転じる」と話していた。

21日のNY外国為替市場で、1ドル=79.28~30円、1ユーロ=101.58~62円で取引された。対ドルでのユーロ買い戻しの流れを受けて、NY原油(WTI)先物相場はバレル1.09ドル92.57ドルで取引された。リスクを取って十分腰をいれて取り組んでいる様子は見られない。

その他の「ワールドWaveMorning」では、英BBCがイエ―メン軍事パレード中爆弾テロが発生し、兵士中心に96名が死亡したと伝えていた。フランスF2がNATO会議に初めて出席した仏オランド大統領の動静を伝え、公約のアフガニスタンからのフランス軍撤退の表現を「修正」、特殊部隊は残すと含みを残したと伝えた。NATO会議では、米イージス艦を地中海に配備するなどミサイル防衛システム具体的適用について議論された。ロシアは反発していると解説していた。

会議は踊る。政治、経済、軍事全てが一枚岩でないことを世界が露呈した週明けとなった。(了)

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