(学校で教えてくれない経済学)
日本株の相次ぐ値下がりを30日付けのWSJ紙電子版が珍しくトップで取り上げていた。2番目は中国食肉企業、双海国際によるアメリカの豚肉食品加工トップSmithfield買収の記事だった。日本株急落をアメリカ人が取り上げること自体珍しい。アメリカ人が今日本株投資に高い関心をもっていることを教えている。二番目の豚肉メーカー買収では、WSJ
紙のChuin-Wei Yap記者は、中国で食肉需要が急増していることを反映していると書いていた。ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演したWSJ紙日本版編集長、小野由美子氏は「豊かになると肉を食べたくなることが背景にある。アメリカ議会が今回の買収を承認するかどうか。従来、米議会は、安全保障上の理由からしばしば買収案件をブロックしてきた。肉の場合はどうか。」と言葉を濁していた。
ChrisDieterich記者は「30日、NY株式市場は、日本株急落を横目に見ながら、米FRBの金融緩和策に関心が強い。米経済統計もまちまちで、NYダウは前日比21ドル高、15,324ドルで取引を終えた。」と日本株急落に触れていた。日本株急落については、日本株は昨年11月から70%上げていた。余りに急激だった。安倍政権の具体的政策が依然不透明であることから利益確定に一斉に動いたと書いていた。同紙は麻生副総理が「投資家は過去の教訓を学んでいない。火傷してはじめて知る。」と話したと書いていた。30日、NY外国為替市場では、1ドル=100.84円、1ユーロ=131.54円で取引された。
為替市場では、1ドル=103円をつけた後、様子見気分が出で、円売りにブレーキがかかった。一時は1ドル=105円目前との見方で、ドル買い円売りを見込んでいた。その反動で株を売り、円を買う。株を売って円を買う。買われるから円は対ドルで高くなる。その結果円が上がり、株が下がる。流れが変わった。麻生さんではないが、日本株急騰に見惚れて慌てて買いに走った個人投資家は多いようだ。慌てる乞食はもらいが少ないはしばし名言であろう。一度流れが変わると元に戻るには時間がかかる。地力がつけば説明は要らない。評価は自ずから決る。下げ相場の時の妙薬は何もしないことだと大昔、大手合繊メーカーT社、当時課長で若くして亡くなったが、Yさんが話しておられたことをいつも思い出す。
31日朝放送のワ―ルドWaveMorningではフランスF2がフランスを訪れたドイツメルケル首相とオランドフランス大統領との記者会見の場で険悪な空気になった様子を生々しく写していた。フランスはやるべきことをきっちりやらないからダメだと言わんばかりのメルケル、あなたに指図されてまでフランスは落ちぶれてないぞと人目はばからずムキになって答えるオランドと解説、フランスF2もお手上げの様子だった。上海RTSが米豚肉会社買収のニュースを時間を割いて流していた。ロシアRTRがソチ冬季オリンピックのメダルがお披露目されたと紹介していた。韓国KBS、中国CCTVが共に脱北者全員が北へ送還された二ユースを紹介していた。日本人拉致被害者の子供が含まれていたとの怪情報もある。いずれにしろ魑魅魍魎の世界である。努めて巻き込まれぬことが得策だろう。(了)
日本株の相次ぐ値下がりを30日付けのWSJ紙電子版が珍しくトップで取り上げていた。2番目は中国食肉企業、双海国際によるアメリカの豚肉食品加工トップSmithfield買収の記事だった。日本株急落をアメリカ人が取り上げること自体珍しい。アメリカ人が今日本株投資に高い関心をもっていることを教えている。二番目の豚肉メーカー買収では、WSJ
紙のChuin-Wei Yap記者は、中国で食肉需要が急増していることを反映していると書いていた。ワ―ルドWaveMorning「経済情報」に出演したWSJ紙日本版編集長、小野由美子氏は「豊かになると肉を食べたくなることが背景にある。アメリカ議会が今回の買収を承認するかどうか。従来、米議会は、安全保障上の理由からしばしば買収案件をブロックしてきた。肉の場合はどうか。」と言葉を濁していた。
ChrisDieterich記者は「30日、NY株式市場は、日本株急落を横目に見ながら、米FRBの金融緩和策に関心が強い。米経済統計もまちまちで、NYダウは前日比21ドル高、15,324ドルで取引を終えた。」と日本株急落に触れていた。日本株急落については、日本株は昨年11月から70%上げていた。余りに急激だった。安倍政権の具体的政策が依然不透明であることから利益確定に一斉に動いたと書いていた。同紙は麻生副総理が「投資家は過去の教訓を学んでいない。火傷してはじめて知る。」と話したと書いていた。30日、NY外国為替市場では、1ドル=100.84円、1ユーロ=131.54円で取引された。
為替市場では、1ドル=103円をつけた後、様子見気分が出で、円売りにブレーキがかかった。一時は1ドル=105円目前との見方で、ドル買い円売りを見込んでいた。その反動で株を売り、円を買う。株を売って円を買う。買われるから円は対ドルで高くなる。その結果円が上がり、株が下がる。流れが変わった。麻生さんではないが、日本株急騰に見惚れて慌てて買いに走った個人投資家は多いようだ。慌てる乞食はもらいが少ないはしばし名言であろう。一度流れが変わると元に戻るには時間がかかる。地力がつけば説明は要らない。評価は自ずから決る。下げ相場の時の妙薬は何もしないことだと大昔、大手合繊メーカーT社、当時課長で若くして亡くなったが、Yさんが話しておられたことをいつも思い出す。
31日朝放送のワ―ルドWaveMorningではフランスF2がフランスを訪れたドイツメルケル首相とオランドフランス大統領との記者会見の場で険悪な空気になった様子を生々しく写していた。フランスはやるべきことをきっちりやらないからダメだと言わんばかりのメルケル、あなたに指図されてまでフランスは落ちぶれてないぞと人目はばからずムキになって答えるオランドと解説、フランスF2もお手上げの様子だった。上海RTSが米豚肉会社買収のニュースを時間を割いて流していた。ロシアRTRがソチ冬季オリンピックのメダルがお披露目されたと紹介していた。韓国KBS、中国CCTVが共に脱北者全員が北へ送還された二ユースを紹介していた。日本人拉致被害者の子供が含まれていたとの怪情報もある。いずれにしろ魑魅魍魎の世界である。努めて巻き込まれぬことが得策だろう。(了)