(学校で教えてくれない経済学)
「パウエルFRB議長発言を控えて29日、NY株は様子見した。投資家はワールドカップの米イラン戦中継に熱中した。アメリカはイランに1-0で勝利した。」と29日、ブルームバーグ電子版が伝えた。29日、WSJ紙電子版は「①米上院は29日、同性婚容認動議を賛成多数で可決した。大統領署名前に下院での審議が始まる。②抗議デモのあと中国保険当局は高齢者(80歳以上)へのワクチン接種を強化した。しかし、ゼロコロナ政策転換に至るかは未知数だ。ゼロコロナ政策は温暖化問題も棚上げにさせている。③ロシアではカラシニコフ銃の扱いを教育カリキュラムニに追加した。」と伝えた。NYタイムズ電子版は「①抗議デモのあと中国当局は脅迫(intimidation)と監視(surveillance)を強化した。習主席からの発言なし(silent)。ゼロコロナが経済に影響して来た。②ワールドカップで米国は1-0でイランに勝った。」と伝えた。
29日、NY市場でダウは 33.852ドル、3ドル、0.01%高、S&P500は3,957と6ポイント、0.16%安、ナスダックは10,983と65ポイント、0.59%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは21.89と1.44%低下、米10年債利回りは3.748%と1.24%上昇した。背景に一部タカ派発言を警戒する一方、パウエルFRB議長が29日にどのような発言をするかを金融市場は見極めようとしている。血圧検査の前に一時的に血圧が上がる現象に似ている。NY外為市場では1ドル=138.68 円、1ユーロ=143.23円、1英ポンド=165.74円で小幅値下がりした。NY原油(WTI)はバレル78.92ドル、2.18%高、北海ブレントは同84.91ドル、1.22%高で取引された。NY金はオンス1,748.00ドル、ビットコインは1万6,462ドルで終えた。
最近のNY原油相場を観察していると中国で問題が表面化すると下げる。落ち着くと値を戻す。専門家の目を見ていても自信なさそうだ。習近平さんが何を考え、これから先、どう動いてくるかにかかっているからだろう。’Xi Jinping is silent.’という今朝のNYタイムズのコメントは貴重な信号かもしれない。一方、NHK/BS「ワールドニュース」の今朝の中国CCTVは北京での「白紙革命」のニュースはゼロ。神舟15号打ち上げ成功報道で所定の時間を終了した。何を伝えるか。何を伝えないか。どこの国の放送局もそれは同じであろう。
30日、朝放送のNHK/BS[ワールドニュース]でドイツZDFは「①NATO外相会議が29日、ルーマニアで開かれ、ウクライナ支援で合意した。②月額49ユーロ(約7,000円)公共交通機関乗り放題チケット審議が連邦と地方議会間で難航している。ドイツはエネルギー問題を無視してきた付けに苦しめられている。③中国は北京抗議デモのあと高齢者ワクチン接種を強化する。④ワールドカップの会場でイランに協力した係員がサポーターを厳しく監視している。」と伝えた。英BBCは「今年七面鳥が鳥インフルエンザ大流行で品不足に直面している。」と伝えた。フランス2は「マクロン仏大統領とバイデン米大統領との会談が始まる。いまフランスはアメリカとの関係がぎくしゃくしている。」と伝えた。韓国KBSは「韓国に一気に冬が訪れ、マイナス21℃を記録する町も出て来た。」と伝えた。(了)