ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

原発抜きで日本経済は成り立たない、危険であるという前提で、ウソをつかないことが基本である

2011-03-31 09:15:01 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「安全だが避難しろ。」「健康被害はないが食べるな。」という矛盾した説明で、ひたすら安心をアッピールする戦略は国民のさい疑心をあおるだけだ、と東京女子大の広瀬弘忠教授{災害リスク・心理学}は話していると、今回の東北関東大震災を特集した近着のニユーズウイーク(NW)誌日本版が紹介している。

同誌は「公開されているのは末梢の情報ばかりだ。今本当に必要なのは、原発でどんな放射性物質がどの程度放出されているか、風向きはどうなのか等周辺住民の健康に直結する情報だ。」と放射線影響調査研究所の永瀧重信・元理事長の話も紹介していた。

31日の読売朝刊一面トップに「1~4号機「廃炉」、福島第一、東電会長が陳謝」と「冷却に数年」{原子力安全委員会}という文字が躍っていた。震災の翌日、東電がプラントを導入したGEが廃炉を前提に技術提供を申し入れたが東電は拒否したという情報が当時出ていた。3週間経過して5,6号を残して「廃炉」を決定した。

31日朝の「モーニングサテライト」は、「東電が午後3時に記者会見では原子炉は安定した状況と発表した。ところが3時間後の政府・安全保安室は、「依然厳しい状態が続いており、楽観できないと発表した」と紹介した。国民はどちらが正しいのかとなる。益々不安になる。東電のスタッフは、事前に筋書きを立てる。会長は筋書き通り記者会見に臨む。ところが、3時間後に、日本政府が「楽観出来ない状態だ」と発表する。日本人以上に理解できない外国人メディアは、分からないから余計に悲観的な観測を流す。まるで日本全体が放射能に汚染されているかのような報道が世界に氾濫する不幸な事態に現実直面しているのであろう。

一方、30日のNY株式市場は、民間雇用調査機関ADP統計が3月の非農業部門の雇用数が20万1,000人増加特に中小企業での増加が目立ったと発表したことを買い材料に、前日比71ドル高、12,350ドルで取引を終了した。30日付けのWSJ紙は投資家はリスク志向へ動き出したと解説していた。

NY外国為替市場では、ドルが引き続き買われ1ドル=82.88~92円、1ユーロ=117円台で取引された。為替は利回り格差で動く。「モーニングサテライト」に出演した新生銀行の政井貴子氏は「長短金利差を注目している。ドル買い・円売りの可能性が強まって来ている。」と話していた。豪州が政策金利引き上げの思惑から豪ドルが買われ、1豪ドル=85円台半ばで取引された。

NY原油{WTI}先物相場は、バレル104ドル台を維持した。「モーニングサテライト」に出演した大和キャピタルマネジメント、シュナイダ―恵子氏は「現在ガロン3ドル半ばのガソリン相場が4ドルを超えるかどうかを注目している。オバマ大統領は向こう10年間で原油輸入を1/3減らし国内で天燃ガスを増産すると発表した」と報告した。30日付けのWSJ紙はオバマ発言を受けて天ガス関連銘柄の株価がが大幅に値上がりしたと紹介していた。

現実問題として原発抜きで日本経済は成り立たない。それだからこそなおのこと、原発は危険であるという前提で、ウソをつかないことが基本である。今回の東北関東大震災ではなくなられた方と行方不明の方いれて現時点で4万人を超えたと伝えらえる。今回の不幸な災害に際して、いま命をいただいている我々一人ひとりのが、日本を少しでもより良い国に変えていく努力をしないと、犠牲者の魂は浮かばれないであろう。(了)

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原発問題解決が最優先課題、「日本品は安全、安心」の信頼回復が全てだ(学校で教えてくれない経済学)

2011-03-30 10:02:00 | 経済学
肖敏捷氏{ファネックス}が今朝3月30日の「モーニングサテライト」に出演して、日本の農産物に対する風評被害が香港、中国で広がっている。今は、原発問題解決に集中して、一刻も早く「おいしい、安全、安心」という日本ブランドの復活に全力を上げて欲しいと強調しておられた。

サルコジ仏大統領が急きょ来日、菅総理と会談することが決まった。上野動物園では明日4月1日からパンダ公開を決めたという二ユースも「モーニングサテライト」で紹介していた。このような動きも3月11日の地震、津波、原発といった不幸が重なり、特にその後の原発問題の処理に対する日本政府の手際の悪さが背景にある。

先の肖氏は、責任問題は当然ある。しかし、福島原発と直接関係ない「北海道牧場」という香港にあるレストランでさえ今ではガラガラの状態だ、と話した。「秋後算帳」という中国の言葉を紹介し、東電の国有化とか責任追及は、「秋の後」、秋の取り入れの後にやるべきで、今やるべきことは、原発問題解決以外にない、と力説しておられた。

一方、29日のNY株式市場は、週末に米雇用統計の発表を控えている、米個人消費指標のひとつコンフエレンスボード指数は低下した、米住宅価格は値下がりを続けている、リビア情勢の混迷など懸念材料は無視して、M&A(企業統合)ニュ-ス、エネルギー相場の堅調などを買い材料に値を上げ、前日比81ドル高、12,279ドルで取引を終了したと29日付けのWSJ紙に出ていた。

NY外国為替市場では、債券が売られ、10年物国債利回りが年3.489%台まで再び上昇した。これを受けてドル相場は対円で、前日の1ドル=81.72円から同82.47円まで値上がりした。ドルは対ユーロでも上げ、1ユーロ=1.4105ドル台まで回復した。NY原油{WTI}先物相場は、バレル105ドルを挟む狭いレンジの値動きだったが、同104.79ドルで取引を終了した、と29日のWSJ紙が伝えていた。

WSJ紙の株式および為替の記事には偶然か故意かは判然としないが、日本の地震の話も原発のコメントもなかった。WellsCapitalManagement,チ―フインベストメント、ストラテジスト、JamesPaulson氏は「週末の雇用統計で、新たに10万~20万の雇用が生まれれているかどうかが全てだ。それに代わる材料は全くない(NoAlternative)」と語ったとWSJ紙は紹介していた。

米国には「太陽が出ている間に取り入れをしよう」ということわざがある。いかにも農業国アメリカらしい。日本にも昔は旬という見事なことばがあった。いまはスーパーでも季節を無視した果物、野菜が氾濫している。旬の食べ物とそうでない食べ物の味比べをすればその差は歴然としている。

タイミングを外すと取り返しがつかない。原発問題解決が最優先だ。(了)

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あの戦争の二の舞だけは避けて欲しい、原発最優先で活路を開け、日本人の隠蔽体質にはうんざりだ

2011-03-29 08:59:29 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



今朝3月29日放送のCNBCのテレビをたまたま見ていたところ“BuyDollar,NotUSD”(ドルは買え、米ドルは買うな)というテロップを付けてGartmanという名前の為替ディーラーがの出てコメンテーターと対話していた。“Australia isGroceryforJapan,China”{豪ドルは、日本、中国の食料品店}と出ていた。

28日付けのWSJ紙に“AussieDollarTakesOffAmid Chaos”(豪ドル、混沌の中離陸)という短い記事が出ていた。「日本の災害に加えて産油国リビア問題混迷のなか、83年に一時投げ売り状態だった豪ドルが、1豪ドル=1.03米ドルを突破、過去最高値を記録。日本が災害対策に3,000億ドル(81円換算=約4.3兆円)需要が背景」とAlexFrangos記者、GeoffeyPogow記者が連名で書いていた。

一方、NY株式市場では、M&A(企業統合)がらみの携帯電話大手のAT&T株1.8% 高 、恩恵を受ける通信株Verizon1.2%高が相場をリードした。しかし、米住宅状況が依然冴えない。今週末に、最大の注目点、米雇用統計発表を控えて様子見気分が広がり、取引終了にかけて値を下げ、NYダウは前日比22ドル安、12,197ドルで終了したとWSJ紙にKristinaPeterson記者が書いていた。

29日朝の「モーニングサテライト」で出演したJPモルガン、菅野雅明氏は株価見通しについて「東北大震災の影響で世界のマ―ケットが冷えていた。日本の復興支援という新しいテーマが出て来たことで徐々に落ち着きを取り戻そう。」などと解説していた。

同じく「モーニングサテライト」に出演したシティバンク、尾河眞樹氏は、為替見通しについて「目先は、明日発表予定の米住宅シラ―指数、消費者信頼感指数を注目している。4月以降は、米FRBが金融緩和の「出口」戦略として、6月で6,000億ドル債券買い上げを打ちきる可能性が出て来た。G7の協調介入最中にへッジファンドはドル売り・円買いを継続していたことがその後のデータでわかった。彼らはドル買い戻しを迫られる。徐々にドル高・円安の流れが強まる」と大胆予測していた。

28日NY市場で対豪ドルでは、円が売られ、1豪ドル=83円台まで円安が進んだ。豪ドルが米ドルを抜くゲーム展開をアメリカ人は面白くないようだ。今朝のCNBCのコメンテーターの口ぶりにくやしさがにじみ出ていた。

日本では、相変わらず原発の暗い二ユースばかりである。今朝は各局が福島原発3号機でプルトニュ―ムの放射能が検出されたと一斉に報じていた。専門家の見方ではプルト二ユーと聞くだけで背筋がぞっとすると聞く。被災者のみなさんには不謹慎な話であるが、近くの喫茶店では、原発をさかなにした話題が増えた。素人同士のレベルながら「今回のプルト二ユームもはじめから分かっていた。それを東電が隠していた。」とまるで見て来たような話をする客人がいる。

停電の対応にも不明朗限りないと今朝、知人からメールをいただいた。あるところは電気を停める。別のところになぜか停めない。肝心な説明には常に言葉を濁す。おまけにあとでル-ルを簡単に変える。

いつものことながら頭がいいだけで実行が伴わない人が考えそうな話である。第二次世界大戦の時も肝心なことは隠す。言い出せないままずるずると敗戦の道を日本は辿った。あの戦争の二の舞だけは何としても避けて欲しい。(了)

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春はセンバツ、甲子園初見参(スケッチ&コメント)

2011-03-28 07:42:15 | スケッチ



春はセンバツ、甲子園初見参

江嵜企画代表・Ken



地元兵庫代表、報徳学園が、第一試合に出場するということで、センバツ甲子園初見参となった。9時試合開始だが日曜日、かなりの人出を予想して、正8時阪神甲子園駅に着いて球場入口に向かった。入場券売り場にははなんと長蛇の列が出来ていた。

伝えられる東北関東大震災の被災者の状況を考えれば、甲子園へ元気に足を運べること自体に改めて感謝である。並んで15~6分で切符が買えたのはラッキーだった。報徳は一塁側だったが、ベンチがよく見える三塁側内野自由席を選んだ。

昨年夏の大会以来の久しぶりの甲子園である。開会式に行きそびれ、もう一校の地元代表、加古川北高出場のときも見送ったのでセンバツ甲子園初見参と相なった。一塁側の報徳応援席がまず満席になり、三塁側の内野席もあれよあれよと言う間にほぼ満席になった。

いつものように席に着くなり、試合前からスケッチを始めた。描き始めると集中する。「隣の席、よろしいでしょうか」と声がかかり、ふと我に返った。朝一番のフェリ―で徳島から来たと、その客人が、席に着くなり携帯電話で話す声が聞こえた。

試合の方は、城南が先に点を入れた。常に報徳が後を追いかける展開だった。とられた先取点も堅守を誇る報徳のエラーに、城南に付け込まれたものである。昨年夏の大会で一年生で大活躍した報徳の田村だったが、この日は、どうやら本調子ではなかったようだ。

2点差で迎えた9回表、ランナー二人置いて城南の4番、竹内に3ランを浴びて事実上勝負が付いた。その裏報徳も得意の粘りで2点を入れたが時既に遅し、8対5で報徳は早くも姿を消した。

甲子園は手がかじかむくらい寒かった。そのせいか、コートの襟を立てて観戦する姿が目立った。寒さものともせず、それにしても甲子園はよく入るものだとあらためて感心した。

実はこの日は猪熊佳子日本画教室が10時半から日本橋であった。前日、猪熊先生にお断りしていたが、教室に着いたのは11時40分を過ぎていた。教室は午後1時半まで2時間近くある。いま、絹布に朝顔を描き始めている。葉の描き方をご教授いただき大収穫だった。

教室の帰り、教室の仲間と大阪ミナミ、なんば界隈を歩いた。同じ日本列島に住みながらこのにぎわいは何だ、と正直思う。大阪のホテルはどこも震災後満室と聞く。16年前、神戸震災の3日後に大阪梅田に出た。まるで別世界だったことを昨日ことのように記憶している。

原発報道を日々見聞きしていると正直うんざりする。あれでは何を言っても被災者ならずとも誰も当局の発表を信用しないだろう。

不謹慎だとお叱りを受けるかもしれないが、甲子園球場での若者の活躍は日本国民の一服の清涼剤になってくれるだろうと思っている。(了)


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フリージア(スケッチ&コメント)

2011-03-27 05:11:51 | スケッチ



フリージア

江嵜企画代表・Ken



最近特に時間が過ぎるのが早く感じられる、と言えば、なにをとぼけたことを、と東北関東大震災の被災者の方々からお叱りを受けるかもしれない。

16年前、震災後3日目から仮住まいの大阪、大阪本町の職場、午後からは、神戸住吉の自宅と阪神青木駅前の親の家のパトロールである。そして深夜に大阪住の江の家内の里にたどり着く日々を過ごした。阪神電車は甲子園どまりだった。甲子園から親の家まで9キロ、自宅はそこからさらに西へ3キロ、自転車には重宝した。

その時、一日がこんにも長いのかと実感した次第である。東北の被災者のみなさんは神戸の比でないから、正直お見舞いの言葉もない。

ほぼ1週間前、神戸三宮にあるフラワーショップ「潤」でエ―ゼルワイズをひと鉢買ってスケッチした。花のスケッチは心がなごみますと嬉しいエ―ルを送っていただいた。

それで気を良くした、と言えば多少語弊があるが、ついふらふらと三宮行きの快速に乗っていた。心は?フラワーショップ「潤」である。金曜日夕方近かったがさすが人気スポット、店は賑わっていた。

棚には1週間前と全く違う花が並んでいた。鉢を置いた尻から売れていく感じである。値段がとにかく安い。安いだけではない。品物の回転が早いから鮮度がいい。今回のフリージアはひと鉢180円である。ひと鉢買ったあとなんだか花が淋しそうだから、もうひと鉢買った。

金曜、土曜と二日置いたが、ぐんぐんつぼみが膨らみ、買った日には花が2つだったがいつのまにか4つ、5つと瞬く間に開いた。つぼみが房のようについていて自分の出番をいまや遅しと待つ雰囲気がある。ころは良しと、一気にスケッチした。

フリージアの花言葉をヤフーで検索した。黄:無邪気、赤:純潔。春の終わりに咲く花と出ていた。花もつぼみも愛くるしいが、金木犀に似た甘い臭いが気持ちを和やかにしてくれる。(了)

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外国人の方が日本の将来を深刻に心配している?!(学校で教えてくれない経済学)

2011-03-26 10:55:41 | 経済学
「Wal-MartJapanがCrisisMode(危機モード)へシフトした」と題して、25日付けのWSJ紙にMarikoSanchnta記者が、今回の東北関東地震発生後、今日に至るまでの緊迫した様子を、日本で414店舗を持つToruNodaCEO{日本社経営最高責任者}の取材を中心にまとめた。野田氏は「日本は多くの人命を奪われた。日本人の結束が一段と強まった。」と語った。ここ数日の現象では、ウオルマート・チエ―ン、西友の東京荒川区店では、ペットボトルの水、ミルク、パン、米が瞬く間に店の棚から消えたと書いていた。

25日付けのWSJ紙日本版は,「揺らぐ世界のサプライチエ―ンー日本の大震災で」のタイトルで、AndrewDowell記者が「海外のさまざまな産業・企業は、この島国にどれだけ多くの物を頼っていたか、あらためて実感することになった」と書き、特に半導体の材料であるシリコンウエハーの60%が日本で生産されていたが、震災で世界生産の4分の1が止っている。プリント基板{PCB}製造に使われる「BTレジン」と呼ばれる材料の日本のシエアは90%にも及ぶと書いた。

一番深刻な問題は、エアーフローセンサーで世界の60% シエア持つ日立オートモ―ティブシステムズの被災で、米ジェネラルモーターズ(GM)が一部生産を停止、仏PSAプジョ―・シトロエンは欧州内のほぼ全ての工場で生産を鈍化せざるを得なかったと書いていた。被災地の復興本格化に伴い、建設機械への需要は増加する。先のウオルマート日本をレポ-トした記者は、「日本政府は今回の災害を契機に、誤りを正し、日本という国を良い方向にかじ取りするひとつの機会にして欲しい」と語る、日本で住み、日本人の奥さんを持つアメリカ人社員、プライス氏の話を紹介して記事を結んでいた。

25日付けのWSJ紙日本版は、「日本が直面する本当の試練とは」と題して、ジョン・バッシーWSJ紙エディターは、「日本は、和を重んじ、民族的にほぼ単一で社会的結束の強い国だが、その一方で、移民をほぼ締め出している。会社員は夜遅くまでオフイスで残業、そのため最近の女性は仕事を選んでいる。出生率が死亡率をカバーできない。」と書いた。「結束」は「島国根性」や「公的立場を利用した自己取引で、官僚トップは、退職後に民間セクターで有利なポストを期待出来る。福島原発には事故の歴史、東電は安全性のデータ改ざんの過去を持つ。東電とその監督当局は、今回の危機への対応の遅れを批判されている、と書いた。

元米貿易交渉担当者、クライド・プライスウッド氏は「日本にのしかかる2つ問題点、①人口減少で長期的にはゆっくりと自殺に向かっている。②機能不全な官僚システムのために、政治家には大きな権力がない。監督当局は、国民のためではなく、自らの引退後のために規制を行っている。」と話したと、バッシー氏は紹介していた。

一方、25日のNYダウは、薄商いの中、前日比50ドル高、12,220ドルで取引を終えた。昨年10~12月期の米GDPが当初の2.8%増が3.1%へ上方修正された。好決算を材料にIBM,オラクル株が上げた。一方、業績悪化企業も多い。ミシガン大消費者信頼感指数の悪化、リビア情勢の混迷、ポルトガル国債格下げ、日本の災害の深刻さなど悪材料を株式市場は無視した。NY外国為替市場で、1ドル=81.36円、1ユーロ=1.4080ドルとドルが買われた。NY原油{WTI}相場は、バレル105ドル台を維持したとWSJ紙は伝えた。特に株式市場の薄商いは投資家の気迷い感を示している。

今回の東北関東大震災を契機にWSJ紙に限らず、外国メディアの報道に日本関連の記事が連日大きな紙面を占めている。日本人よりも外国人の方が、今回の日本の大災害を自分自身の問題として真剣に受け止め日本の将来を深刻に心配している証だろう。(了)

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田中和人作陶展:阪急うめだ本店11階画廊(スケッチ&コメント)

2011-03-25 07:36:19 | スケッチ


田中和人作陶展:阪急うめだ本店11階画廊

江嵜企画代表・Ken



陶芸家の田中和人作陶展が阪急うめだ本店11階の画廊IIで3月29日まで開かれるとの案内を田中和人さんからいただき、楽しみにして出かけた。

田中さんとはじめて会ったのは母校のさる会合だった。震災前だから20年近くになる。彼の作品を一口でいえばぬくもりという言葉ピッタリである。この日も思わず手に取って触れてみたくなるような衝動にかられる多くの作品が並んでいた。

スケッチさせていただいていいですかと声をかけたら、彼は親切にも、椅子を画廊の表に用意しましょうかとわざわざ声をかけてくれた。中から美術品売り場を遠望する構図が面白そうだったので、テーブルについた椅子に座って、会場の様子をスケッチした。

田中和人さんに一昨年の暮れ、孫と一緒に木器窯を尋ねる機会があった。その時の様子は筆者の「スケッチ&コメント」に紹介させていただいた。その時孫が現場で粘土をこねて作ったコップを田中さんはわざわざ仕上げて孫に届けて下さった。

田中和人さんから自分の作品を受けとった時のはちきれんばかりに嬉しそうな孫の顔が忘れられない。心優しい人というのは彼のような人のことを言うのだろうといつも思う。

大阪へ出られる機会があれば、時間が許せばであるが、最終日の29日(6時終了)まで開かれているので、会場の阪急梅田11階画廊にお立ち寄りいただければありがたい。(了)


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リビアと日本の震災に目を奪われるな、欧州経済に「激震」警報:NW誌最新版

2011-03-24 11:55:12 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)




「3.11東日本大震災」を近着のNW誌日本版は、十数ページを割いて、原発事故中心に問題点をあぶり出した。福島原発については「想定されていた「フクシマ」の暴走」と題して、中村美鈴、藤田岳人、長岡芳裕記者連名で「津波対策を拒んだ東電」、「消化ポンプによる注水や格納容器の圧力を下げる排気(ベント)ラインの設置を怠ったのではないか」との宮崎慶次・元大阪大学名誉教授(原子力専門)の話を紹介していた。21日付けのWSJ紙も 福島原発は震災前からたびたびトラブルを起こしていたと書いていた。病気と同じである。全ての病気には必ずそれなりの兆候{信号}は出ている。

別ページで、「放射線はどこまで浴びて大丈夫か」とジェレミ―・シンガーバイン記者が「被ばく量の国際的な安全基準は存在しない。そもそも被ばく量の「許容限度を判断する根拠はな何か。それは原爆被爆者に関する研究だ。放射線量は年間1ミリ・シーベルト以下が望ましい」と書いていた。23日、東京と茨城の上水道で放射線が検出された。乳幼児が継続して飲めば問題だが、大人は大丈夫だと繰り返し政府は説明している。説明した尻から次々と問題が出て来ると誰も信用しない。

16年前の神戸の地震では、ガス爆発の危険があると地震発生当日の朝発令があり不安だった。しかし、水道管は破裂したが井戸水は飲めた。井戸水は貴重だった。今回はどうなのか。飲み水に加えてトイレはどうなっているのか気になる。トイレも大変だったが、多くの遺体が火葬能力不足で放置された。地震は子供には特にショックが大きい。心のケアにも万全の態勢をとっていただきたい。

原発に話を戻す。NW誌は、原子力発電が、世界のエネルギーに占める割合は6%と低い。原発への依存度は、フランスの75%は飛び抜けて高いが、日本は29%と高い。アメリカは20%だが、お隣の韓国は35%、スエ―デンも35%と原発比率は高い。

計画中の原発の数では、中国が160基で群を抜いて高い。インド58、ロシア44、アメリカ32で日本はベトナム14に次いで多く13基あると出ていた。全人代の後の記者会見で、温家宝首相は、中国では新規の原発建設を凍結すると発表した。中国は自分の国の情報は、76年の河北、08年の四川地震でも情報を隠した。しかし、今回の原発事故では、日本の情報を非常に知りたがっている。正確な情報を出せというが、中国自身はどうなのか、とNW誌は別ページで書いていた。

原発を現在104基持ち、電力需要の20%を占めるアメリカでは、オバマ大統領の「クリーンエネルギー政策」に米議会が見直しを求めている。米国でも代替エネルギーへ注目度が高まり、太陽・風力エネルギー関連銘の株価が大幅値上リしているとNW誌が書いていた。

日本で火力発電が増えるとの思惑から、23日のNY原油先物相場は一時、バレル106ドル台まで値上がりした。24日の東京市場では、飲料水不足を材料に、飲料水メーカーや食品株が値上がりしている。23日のNY株式市場では、日本での復興需要期待から、NYダウは前日比67ドル高、10,086ドルで取引を終えたと「モーニングサテライト」で解説していた。

23日のNY外国為替市場では、G7による円安介入警戒感もあり、1ドル=80.80円前後の小動きで推移した。ただ、ユーロがポルトガル国債格下げを材料に売られた。NW誌本号で、同誌コラムニストのロバ―ト・サミュエルソンは、リビア情勢と日本の原発のみに目を奪われていてはいけない。ヨーロッパ経済に「激震」警報が発令されていると指摘していた。

自分の目、耳、足で確かめることが、混乱期であればある程、一人一人に求められる。(了)

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原発の余波、日本の夏場の電力不足は火力でカバー、一層の原油高懸念(学校で教えてくれない経済学)

2011-03-23 08:31:52 | 経済学
「東京での再会」というタイトルで、WSJ紙に文化・文芸関連で執筆しているMichaelJudge氏が「友人や知り合いに東京に戻る計画だと告げた時、気でも狂ったのかと言われた。奥さんが日本人のマイケルさんにしてみれば東京に生活している家族に会いに行くことが「不要不急(nonnessential)」なものかと反論している。実は、アメリカ政府は、今回の震災で、東京への「不要不急」渡航自粛を勧告している。

22日付けWSJ紙に「日本脱出組、恐る恐る職場に復帰」というタイトルで、MarikoSanchanta記者が「週末3日間、大阪で過ごして東京の職場に戻った時、上司にこっぴどく叱られた」と語る、大手の日本企業に勤務するさる外国人男性の話を紹介していた。

外国人は、一般論であるが、戦争や大災害が起こればまずその場を離れる。離れたところから様子を眺める。状況に改善の兆しが現れれば元の場所に戻ってくる。鳥や動物が基本的に身に付けている生活パターンと酷似している。株式や商品など相場の世界で常々起こっている現象もこれと似ている。

昨日、NHK神戸放送局のテレビ番組を見ていた。兵庫県は今回の東北関東大震災救援活動の一環として、東北からの避難家族に500戸を一年間、無償貸し出しを始めた。茨城県から来たという娘さん連れのある主婦は、「原発の30キロ以内に住んでいた。放射能汚染が、特に子供の将来について、なにかと心配だったものですから。家が提供されて有難いです。」と答えていた。

今朝の「モーニングサテライト」で、アメリカで放射能測定器の売り上げが急増している。値段は一台150ドルから高い物は4000ドルもある。台湾でも放射能測定機がよく売れている。あるレストランは、日本から輸入される食材を測定するためだと、語る店のマスターの声を紹介していた。

海外での放射能汚染の反応を過剰とみるか、それともごく自然な行動とみるか、日本ではまだ見方は、二つに分かれているようだ。日本政府が、風評を恐れるあまり意味不明の解説を連発していることも大いに影響している。文学の世界では奥ゆかしいことは褒め言葉である。しかし、生き死にに関わる今回のような原発事故にはふさわしくないだろう。

一方、アメリカ時間22日、NY株式市場は、NYダウは、ここ1週間で420ドル上げた反動とリビアと日本と二つの不透明要因から利益確定の売りが出て、前日比17ドル安、12,018ドルで取引を終えた。NY原油{WTI}先物相場はバレル104.0ドルで取引を終了した。NY外国為替市場では、1ドル=80.98~99円で取引された。対ユーロでのドル安が影響した。

23日朝の「モーニングサテライト」に出演した、三菱東京UFJ証券、ストラテジスト、藤戸則弘氏は、「日本では地震と原発の話題だけだ。世界はリビア情勢や原油上昇を注視している。22日NY原油WTI相場は、バレル104ドルを付けた。鉄鉱石はトン170ドル、原料炭はトン330ドルと異常な高値である。この先、原発にブレーキがかかる。結果、日本は火力で夏場の電力不足を凌ぐことになる。リビア不安も短期解決は難しそうだ。」と資源相場急騰を示唆していた。日本の原発事故が世界経済の先行きにも大きく影を落しそうだ。(了)

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原発はきれいなエネルギーだという講釈だけは止めて欲しい(学校で教えてくれない経済学)

2011-03-22 09:32:14 | 経済学
「地震の危険にさらされる多数の原子炉」と題して、20日付けのWSJ紙日本版がMauiceTamman記者、BenCssenlman記者、PaulMozur記者連名の記事を紹介していた。同記事によれば「日本と台湾が原子力発電から脱却することは難しい」という見解だと紹介していた。

ウオールストリートジャーナル(WSJ)は、ロンドンに本部を置く世界原子力協会(WNA)のデ―タを用いて、世界の原子炉400基以上と、建設中または今後建設が予定されている100基の所在地を調査した。その結果、全体の11%(48基)が、中規模以上の地震活動が見られる地域に位置する。福島第1原発もその中に含まれる。3%(14基)は高危険区域にある。その内10基は海岸線から1マイル(1.6キロ)以内にあり、地震と津波両方のリスクにさらされている」と指摘している。

「日本を襲った地震は、福島第1原発が想定していた10倍以上の大きさだった。2007年には、設計者が想定していた以上の地震が発生したことにより、世界一の大きさを誇る柏崎刈羽原子力発電所が破損を受けた。」と書いている。日本には50基の原発がある。建設を予定している原発も多い。日本政府は、真剣に見直しをするのだろうか。

一方、週明け21日のNY株式市場は、AT&Tがドイツテレコム子会社TモバイルUSA買収で合意を材料とリビア空爆による原油反発、日本での原発事故の影響が沈静化しつつあるとの楽観論が台頭して、NYダウは先週末比171ドル高、12,036ドルで取引を終了したと大和キャピタル、三栖健児氏は解説していた。21日付けのWSJ紙は、「福島原発、2,3号機で発煙、作業難航」という記事を掲載している。何をもって、日本の原発問題が鎮静化と判断するのか俄かに理解できない。今朝の「モーニングサテライト」では、シカゴ日経指数が、先週末の大証先物指数を300円以上上回ったと報じていた。売られ過ぎの修正という面もあろう。しかし、世界的な金余りの中で、日本株は余りにも安すぎると見ているのであろう。

21日、日本政府は、現時点で死者、行方不明併せて2万人以上と発表した。20日付けのWSJ紙は、犠牲者の遺体を一部集団で土葬を余儀なくされていると書いた。牛乳、ホウレンソウで放射能被害が出たこと、三陸沿岸の主要漁港が壊滅的被害を受け、さらに放射能汚染で、日本の二大ブランドであるお寿司と神戸ビーフにも影響が出てくる。仮に安全と判明しても、「日本品は安全」とのブランドイメージが一端壊れると回復するには数年かかると指摘していた。今朝の「モーニングサテライト」は、今回の災害でルイビトン、ボルボなど高級品の日本での販売に影響が出てくる。日本は放射能汚染で危険だとして日本での出展キャセルが増えていると米誌USTodayが報じたと紹介していた。

NY外国為替市場では、G7による協調介入警戒感からドル円相場は1ドル=81.13~14円で小動きで推移している。一時的には80円割れの場面もあるが中長期的には日本以外は利上げムード、日本はゼロ金利継続、地震災害に伴う財政悪化必至で円は売られ易い流れとの専門家の見方が多い。

「きれいなエネルギー」を謳い文句に原子力発電見直しの空気が世界的に流れていた。今回の福島原発事故は、原発に対する見方に一石を投じたことは確かであろう。どこの国にも日本のどの業界にも御用学者は存在している。危機感を煽るのは好ましくないが、原発は「きれいなエネルギーだ」という講釈だけは止めて欲しい。(了)

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