なかもずグリークラブ演奏会
江嵜企画代表・Ken
なかもずグリークラブ演奏会が、みどりの日4月29日午後2時からあり、
阪急北口駅近くの兵庫県立芸術文化センター小ホールへ出かけた。
この日開催の話は、年の初めに聞いていた。カレンダーに書き込んで
いたが、肝心の切符の手配はしていなかった。念のため会場に電話を
入れたら当日券の発売はない、という。現場に行けば何とかなると開場
少し前に着いた。
これこれしかじかじかと説明した。会場受け付けのご婦人は、開演5分前
までお待ちくださいと予約先着のルールを優先した。代金を払って、会場に
入って分かった。ほとんど座る場所がない。見通しの甘さを反省した。
舞台袖と言えば聞こえはいいが、ビデオ撮影のカメラマン席横にあった
席にからくも潜り込んだ。初めての角度だったが、あわただしく会場の
様子をスケッチした。
第一ステージは、Sea Shantiesと題して、東京なかもずグリークラブ
が5曲歌った。第二ステージが、男声合唱組曲「おおさかグラフィティ」
と題して「いうやんか」「かぞえうた」「へんなひと」「けったいな
ひと」「ややこ」「あいうえおおおさか くいだおれ」5曲を楽しんだ。
青、緑、えんじ色、赤の結構はでな半袖で、踊るように歌う団員の姿を
見て、この日会場に詰めかけたなかもずグリークラブファンは筆者
のみならず、元気をもらったであろう。年齢を忘れ、本当に楽しそうに
歌っていた。
第三ステージは女声合唱のためのメドレー「TOKYO物語」、賛助
出演のピュアエンジェルが歌う「リンゴの唄」「東京の花売り娘」
「星の流れに」「東京ブギウギ」「青い山脈」「銀座カンカン娘」
「君の名は」「お祭りマンボ」「ここに幸あり」を昔なつかしい
歌の数々を堪能した。
第四ステージはなかもずグリークラブが「愛はすばらしきもの」
<Old Popular Love Songs>と題して映画音楽から「雨に唄えば」
(Singin' in The Rain)(1952),映画「慕情」の主題歌「Love is
Many Splendored Thing」など映画音楽から5曲、晴雅彦指揮、
ピアノ、源氏万紀子、キーボード、小笹山紀子、パーカッション、
前川典子の演奏を楽しんだ。
この日は、はからずも会場入口で数10分待った。そのお陰で来訪
者のお顔、衣装、立ち居振る舞いなどをしかと観察出来た。人生
それぞれだとこんな時分かる。いろいろなことを教えられた。
この日教えられたと言うか、残念だったことが一つ。撮影禁止にも
関わらず演奏中、デジカメのシャッターを切る男がいた。ご面相
からいえば、しかるべきお立場の神士とお見受けした。家族同伴
だったが止める気配なし。係員が駆けつけるまで、欄干から身を
乗り出し、撮り続けた。スケッチ左袖のご婦人から3番目の男で
ある。
昨晩NHKの夜9時過ぎに、「現代ぼけ」というテーマで面白い番組を
流していた。自分がボケだと分かっていない人をボケと言う。身に
つまされる話が多かった。連休初日、自らの反省も込めて、
収穫の多い一日だった。(了)