NY市場は29日、米景気回復期待からダウ、34,060ドル、239ドル、0.71%高、S&P500,4,211,0.68%高、ナスダック、14,082,0.22%高と揃って値上がりした。29日、大統領就任100日を迎えてバイデン大統領が施政方針演説でジョッブズプラン2兆ドル、ファミリープラン2兆ドルその他コロナレスキュープラン支援策入れて併せ6兆ドル規模の財政対策を改めて強調したことも相場を支援した。日本時間29日朝10時過ぎから始まった1時間半にわたった演説はNHKが実況で流した。演説は「アメリカは再び動き出したのです」との言葉で始まった。バイデン氏は「ありがとう、マダム・スピーカー、マダム・バイスプレジデント」と壇上のペロシ下院議長、ハリス副大統領、2人の女性を称えた場面は演出とはいえ強く印象に残った。NY市長は7月1日からNY市を全面オープンすると宣言した。
29日、NY市場で恐怖指数VIXは17.61,1.91%増、米10年債利回り、1.642%、1.33%増、NY外為市場では1ドル=108.91円、1ユーロ=132.02円、1英ポンド=151.80円と主要通貨に対して円安が進んだ。NY原油(WTI)はバレル64.87ドル、1.58%高、北海ブレント、68.00ドル、0.09%高と値上がりした。ワクチン接種進展、相次ぐ商業施設再オープンのニュースが相場を支援した。一方、NY金はオンス1,771.90ドル、0.11%安、ビットコインは5万2,904ドル、3.51%安と冴えなかった。
29日、NY市場ではダウ採用の30銘柄の内24銘柄が値上がりした。値下がりしたキャタピラーは半導体供給不足で生産が落ち込むとの会社発表が響いた。値上がり銘柄は都市封鎖解除を好感してマクドナルド、利回り上昇期待の金融株、住宅関連のホームデポ、アメリカンエキスプレスなど旅行関連株も値上がりした。ナスダックではテスラが2.51%安、ズームが3.1%安と冴えなかったが、好業績を発表したフエイスブック7.3%高、グーグル、2.1%高が相場をリードした。この日は小幅高だったが売り上げ44%増、利益3倍、来期4~6期売上30%増予想のアマゾンが堅調だった。アマゾンは時間給を50セントから最大3ドルまでの幅での引き上げを発表した。29日のバイデン施政演説でも最低賃金時給15ドルを強くアッピールしていた。従業員の待遇を改善しないと人は集まらない。人の集まらない企業に未来はない。ポストコロナは人の確保が至上命令であることをアマゾンは行動で示した。
29日、ブルームバーグ電子版は米新規失業保険申請件数が前週より1万3,000件減少、55万3,000件、パンデミック(世界的大流行)以前の水準に回復したと伝えた。米商務省は29日、1~3月期、年率換算のGDPが19兆1,000億ドル、6.4%増加、昨年10~12月の4.3%増から改善したと発表した。パンデミック入り直前の19兆3,000億ドルにほぼ並んだ。低迷していた旅行、サービスの回復が貢献したと29日、ロイター電は解説した。
株価は全てではないが人の心の鏡であり企業の司令塔の社長の通信簿でもある。朝起きて自社の株価が値上がりしていると元気になる。NY株高は米国の希望を象徴している。(了)
29日、NY市場で恐怖指数VIXは17.61,1.91%増、米10年債利回り、1.642%、1.33%増、NY外為市場では1ドル=108.91円、1ユーロ=132.02円、1英ポンド=151.80円と主要通貨に対して円安が進んだ。NY原油(WTI)はバレル64.87ドル、1.58%高、北海ブレント、68.00ドル、0.09%高と値上がりした。ワクチン接種進展、相次ぐ商業施設再オープンのニュースが相場を支援した。一方、NY金はオンス1,771.90ドル、0.11%安、ビットコインは5万2,904ドル、3.51%安と冴えなかった。
29日、NY市場ではダウ採用の30銘柄の内24銘柄が値上がりした。値下がりしたキャタピラーは半導体供給不足で生産が落ち込むとの会社発表が響いた。値上がり銘柄は都市封鎖解除を好感してマクドナルド、利回り上昇期待の金融株、住宅関連のホームデポ、アメリカンエキスプレスなど旅行関連株も値上がりした。ナスダックではテスラが2.51%安、ズームが3.1%安と冴えなかったが、好業績を発表したフエイスブック7.3%高、グーグル、2.1%高が相場をリードした。この日は小幅高だったが売り上げ44%増、利益3倍、来期4~6期売上30%増予想のアマゾンが堅調だった。アマゾンは時間給を50セントから最大3ドルまでの幅での引き上げを発表した。29日のバイデン施政演説でも最低賃金時給15ドルを強くアッピールしていた。従業員の待遇を改善しないと人は集まらない。人の集まらない企業に未来はない。ポストコロナは人の確保が至上命令であることをアマゾンは行動で示した。
29日、ブルームバーグ電子版は米新規失業保険申請件数が前週より1万3,000件減少、55万3,000件、パンデミック(世界的大流行)以前の水準に回復したと伝えた。米商務省は29日、1~3月期、年率換算のGDPが19兆1,000億ドル、6.4%増加、昨年10~12月の4.3%増から改善したと発表した。パンデミック入り直前の19兆3,000億ドルにほぼ並んだ。低迷していた旅行、サービスの回復が貢献したと29日、ロイター電は解説した。
株価は全てではないが人の心の鏡であり企業の司令塔の社長の通信簿でもある。朝起きて自社の株価が値上がりしていると元気になる。NY株高は米国の希望を象徴している。(了)