ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ウイキリークスで世界メディア騒然も、日本は埒外?(学校で教えてくれない経済学)

2010-11-30 08:52:46 | 経済学
ウイキリークス(WikiLeaks)という内部告発サイトがある。29日付けのWSJ紙は、JeremyPage記者が北京発で、「今回のウイキリークスによる米外交文書リ―クが、米国と中国との緊張を高めるだろう。5月に開かれた米中戦略会議で、米国が中国に対してイランに核開発技術供与阻止を提案したが、中国は断ったとの生々しいやり取りも含まれている」と記事冒頭で紹介した。

ウイキリークスのリ―クにより、「中国が米国にサイバー攻撃を仕掛けていたことも明らかになった」と29日付けのWSJ紙日本版記事でJaySolomon,AdamEntous,JulianE.Barnes記者が書いていた。同記事には「クリントン米国務長官が、ドイツ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE),フランス、アフガニスタン、中国、英国の各首脳に直接連絡をとって機密公電の公開について警告していた」。しかし、「米国務省の25万件を超える外交公電は,国際外交の舞台裏を露わにした。今後影響が出て来るだろう。」と書いていた。

先の北京発の記事では、中国の米国に対するサイバー攻撃について詳しく書いた。アメリカ人にとって見過ごし難い記述だから、NYタイムズはじめメディアも無視できなかった。今朝のNHK・BS「おはよう世界」でもこの問題を取り上げた。なかでもドイツZDFは時間を割いて紹介した。「メルケルは、創造性に欠け、中身がない」と書かれた。メルケル首相はコメントを避けた。「アメリカとドイツは長年の友好国である。今回のリークは問題にしていない。」とドイツ政府報道官が努めて冷静にコメントする映像を流していた。

冷静に受け止めようとすればするほど、今回の機密情報リークが、各国の外交関係者、首脳に深刻な問題を突き付けたことを示している。ドイツだけではない。イランもイスラエルもサウジアラビアもロシアも表向き「無視」する姿勢を「おはよう世界」が紹介していた。日本に関してどのように記述されているのか興味はある。しかし、仮に取り上げるに値しない内容であれば、メディアは報道しないであろう。それが現実なら情けない話だ。

一方、29日のNY株式市場はEU(欧州連合)が28日、アイルランド救済策発表後もポルトガル、スペインへ問題が波及する。欧州諸国の緊縮財政により2011年の経済成長にブレーキがかかるとしてNYダウは一時前日比162ドル下げた。あと買い戻され前日比39ドル安、11,052ドルで取引を終了した。米ブルームバーグは、ブラックホリデーの売り上げが前年比9%伸びたこと、金曜発表予定の11月米雇用統計に対する期待感を指摘していた。

29日のNY外国為替市場は、欧州財政懸念からユーロ売りが進み、一時1ユーロ=1.30ドル台までドル が対ユーロで値上がりした。ドルの対ユーロ上昇でドルは対円でも買われ、1ドル=84.27~30円までドルが値上がりした。一方、NY原油(WTI)期近物相場はバレル1.97ドル上げ、85.73ドルで取引された。ドルと原油が共に上げる展開は珍しい。(了)

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炉ばたの元祖:大関店内風(スケッチ&コメント)

2010-11-29 09:29:50 | スケッチ



炉ばたの元祖:大関店内風

江嵜企画代表・Ken



友達のTさんが炉ばたの元祖ふれこみの「酒肆 大関」(050-5816-9794)という店に案内してくれた。神戸に生まれ育った人間だが、神戸にこう言う店があること自体知らなかった。

店に入りまず目に付いた光景が珍しかった。畳十畳じきほどの大きなテーブルに生魚、干物、魚介類、ナスビ、キュウリ、トマトなどの野菜などお皿に入れてずらりと並べてある。それだけで絵になるなと思った。

お店は午後4時オープン、JR三宮駅西改札で待ち合わせ、徒歩6~7分で店に着いた。平日だったので入った時は客足はまばらだったが仕事帰りの仲間や馴染客であろう、一人コーナーに陣取っておいしそうに炉ばた焼きを楽しんでいた。

いつもの調子で店内の様子をスケッチした。正面に座布団に座ったお姉さんがいる。客は食べたい物を注文する。やおら熊手のような棒の先にヘラのついたものが飛び出してくる。お皿の下にヘラを刺し込み巧みに取り上げ、お姉さんが皿から注文の品を取る。焼き網に乗せる。焼きあがると、お皿をヘラに乗せて、器用に差し出してくれる。

熊手の往復が店の売りだということがだんだん分かって来る。店がオープンしてかれこれ50年以上たっていると言うから知る人ぞ知る店なのだろう。

背中の壁の上段に丸ぼし、干カレイ、生カレイ、もろきゅう、トマト、シイタケ、冷ややっこ、げそ、アジ、カマス、サツマイモ、紅サケ、イカ、エビ、アナゴ、スダコ、貝柱などなど野菜、魚介類順不同で並んでいる。好学のために数えてみたら札が60あった。

値段の方は単品で260~500円である。気軽に次々注文すれば皿数が増える。高いと言えば高いと言えるだろう。しかし、元々はお酒の当てである。小腹がすけば代1000円で寿司を注文することも出来る。長居するつもりでなければ、3000円も出せばワイワイ言いながら結構楽しめるなと思った次第である。

いつの間にか8時前になっていた。振り返ったら背中の後ろにも大勢の客が入っていた。入りの悪さをぼやく経営者は結構多い。その前にいままで来ていた客がなぜ来なくなったのか反省するのが先だろう。

日本は平和である。昨日、元「教室」仲間の個展を訪れた。京都河原町界隈もひとひとひとでごったがえしていた。神戸もJR三宮駅ガ―ド下には居酒屋、一杯飲み屋が軒を並べている。若者で一杯だった。

ぶつぶつ不平不満をぶつけるだけでは、日本の景気は永遠に良くなるまい。(了)


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ブラックフライデー好調も、欧州不安、朝鮮半島情勢でNYダウ95ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2010-11-28 08:50:56 | 経済学
11月第4木曜日の感謝祭翌日のブラックフライデーからクリスマスセールがはじまる。なぜブラックフライデーと言うのか?小売店が黒字(ブラック)になるからそう呼ぶのだと、フリー百貨事典ウイキぺディアが説明していた。

NHK・BS「おはよう世界」は、米CNNが伝える前日から開店待ちに長い列を作っている様子を紹介していた。26日付けのWSJ紙も「値引きなどがブラックフライデーの集客に奏功」のタイトルで「今年の年末商戦が過去2年と比べて堅調と期待が高まっている。この日だけでホリデーシーズン全売り上げの6%強を占める」とWSJ紙が解説していた。

ところが、26日のNY株式市場は、ブラックフライデーの好調な滑り出しにも関わらず、欧州危機や朝鮮半島での緊張の高まりに押しつぶされ、前日比95ドル安、11,092ドルで取引を終了したと上記WSJ紙が書いていた。

26日のNY外国為替市場では、欧州の金融不安からユーロ売り、ドル買いが進み、一時、1ユーロ=1.31ドル台までユーロが値下がりした。ドルは対円でも買われ、1ドル=84.07円までドルが値上がりした。円をあれこれいじくらずともドルが上がれば円は値下がりする。こだわるようで恐縮だが、あれだけ円高を非難していた向きは矛先をどこに向けるのか。

NHK・BS[おはよう世界](経済情報)に出演した三菱東京UFJの勝藤史郎氏は「NYダウが、来週、11,000ドルを割る可能性が出てきた。一方、ドル円相場は、現在の地合いが続きこの先もドルは対円でじりじりと値を上げていくだろう」と明快に予測していた。

欧州の金融危機については、27日付けのWSJ紙は多くのページを割いて、アイルランドへの救済策の実施は、ポルトガル、スペインさらにはイタリア、フランスに続く、アイルランドと比べてはるかに経済規模の大きい国々の財政赤字救済の先駆けに過ぎないと厳しく分析、ユーロは再び1ユーロ=1.20ドル台まで値下がりすると予測していた。

一方、欧州金融危機はギリシャ救済劇から始まった。5月5日の政府の緊縮政策に反対、デモ隊が銀行に放火した。3名が犠牲となった。あの事件の後から、放漫な財政政策を放置すれば自分自身が生き残れないと多くの市民が思い始めた。政府は26日新たな緊縮財政策を議会に提出した。しかし市民は冷静に受け止めたと「3人の死、ギリシア危機のコ―スを変える」の見出しでMarcusWalker記者のレポートを26日付けのWSJ紙が紹介していた。

27日放映の朝日ニュ-スターの番組で北朝鮮問題を長時間取り上げた。その中で「日本人は平和ボケしている。戦争の怖さを肌で感じていない。平気で北朝鮮を孤立化させろという暴言を吐く」という発言が印象に残った。日本は韓国の苦しみをシエア出来ていない。(了)

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森田りえ子さん:天満屋展初日会場にて

2010-11-27 12:19:59 | スケッチ
 
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森田りえ子さん:天満屋展初日会場にて

江嵜企画代表・Ken



日本画家、森田りえ子さんの「花・華・はな」個展が、岡山市内の天満屋5回画廊(086-231-7523直通電話)で11月30日まで開かれている。初日の24日会場へ駆けつけた。

今回は「画廊 たず」(森井毅社長)がお世話しておられる。森井さんに森田りえ子さんの晴れ姿を撮っていただいた。「画廊 たず」は天満屋さんとは10年以上のご縁があると聞いた。

2ケ月前の京都高島屋個展の時もそうだった。今回も開催3日前まで展示絵を描いておられたそうだ。人気画家の嬉しい悲鳴だと言うが、健康にだけは留意してほしいと「教室」で教えを受けた生徒共通の気持であろう。

今回、「森田りえ子画文集  女が女に惚れる女性 オンナマエ 英文タイトル、Paintings of 'Handsome Women(Onnamae)(求龍堂発行)が、出版日前倒しで発売されており大勢の来訪者が買い求めていた。

彼女独特のおしゃれな文章の解説の要所々々には英文の翻訳がついている。平易な英語であるが作者の言わんとするところが見事に伝えられている。そこにも彼女自身が日本にのみ埋没しないぞという強い意思が感じられる。

「オンナマエ」と言う言葉、はやるとおもうよ、と、会場で、森田りえ子さんは話しておられた。今回の会場には花の絵に加えて人物画も展示されている。画集「オンナマエ」に「女性を描くときに注意を払うのは、眼差しと指先の表情です」と書いておられた。

新神戸駅から「ひかり」に乗れば時間帯にもよるがノンストップで35分で岡山に着くことを体験した。お時間の許す方はひとっ走り天満屋画廊を尋ねていただければ有難い。(了)

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名前だけ一人前の情報に高い顧問料を日本は払っている、一冊450円のNW日本版最新号は安い?

2010-11-26 10:05:37 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「アジアが戦場になる日」という表紙のニューズウイーク日本版最新号は読みごたえがあった。一冊450円である。煙草を吸う方でもひと箱節約して読んで欲しい。ただ、日本の話題がひとつもなかった。話題を提供すること全てよいことではない。しかし、日本関連の記事ゼロの日本版というのも日本の今の姿をある種、象徴してはいないか。

「アジアに広がる軍拡中毒」のタイトルで「中国や北朝鮮で軍の強大化が進み、周辺の民主主義国でも軍拡に拍車がかかっている」とジョシュア・カ―ランジック(米外交評議会研究員)が書いていた。こう言う記事は日本以外の国では当り前なのだろうが、日本で住んでいると知らないことが多すぎて目から鱗だった。

「父親に比べて権力基盤の弱い金正恩(キムジョンウン)は、党幹部や軍指導部に益々頼らざるを得なくなる」と、北朝鮮情勢に詳しいヘリテ―ジ財団(ワシントン)のブルース・クリングナ―上級研究員は予測すると紹介していた。今回の砲撃は一つの証拠だろう。

「スゴ腕長官の米軍改造計画」のタイトルで「ゲ―ツ国防長官には退任前に重大な任務が残っている。その戦場はアフガニスタンでもイラクでもなく国防省だ」とジョン・バリー(軍事問題担当)とエバン・トーマス連名の記事が出ていた。そのなかで「まともに結果を出していない人間を、ゲ―ツは淡々と更迭する」というくだりが特に印象的だった。

経済関係では、「世界経済が陥る負のスパイラル」のタイトルで「G20の罵り合いから脱却するため各国は「大人になる」べきだ」とラ―ナ―・フォル-ハ-(ビスネス担当)記者が1ページ割いた記事の中で、「共同声明の不明瞭な表現が交渉の混乱を物語っていた。」と書いた。そこまではいい。「不明瞭だからこそ、20の国と地域が揃って承認できたのだ」の一行が光っていた。どの国も自分の国を守ることに精一杯であることを教えてくれる。

経済であとひとつ「財政危機でもやせ我慢するアイルランド」のタイトルで、ウイリアム・アンダーヒル(ロンドン支局長)が、「(アイルランドは)融資の条件として、EU諸国が現行12.5%の法人税率の引き上げを求めて来ることを懸念している。そこに魅力を感じたファイザーやグーグル、インテルなど巨大な多国籍企業が次々進出し「ケルトの虎」と呼ばれるまでに成長した」と書いていた。

ヨーロッパの法人税率はドイツ30%、イギリス28%など高い。アイルランドが現行税率を保てないのは明らかだろうが、「ヨーロッパが強いアイルランド経済とユーロの安定を実現したいなら、低い税率には目をつむった方が良さそうだ」と明快に結論を出していた。

日本は名前だけ一人前の情報に高い顧問料を払っている。一冊450円は安い買い物だ。(了)

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エステ鍼灸経営セミナー

2010-11-26 08:35:58 | 診断即治療と虹彩学
期日:新年2月27日
場所:新大阪クライトンホテル
内容:経営能力の判定・経営ノウハウ・治療テクニックを3人でお話します。

独立か就職かは自分の生まれた星で決めたほうが賢明で、仮に開業したとして、開業後にスタッフを採用するときも、お互いが成長するような組み合わせで人選する必要があります。

開業一年で 炭酸エステ鍼灸院 を盛況にした方がいますので、その方の経営ノウハウを学ぶことで、開業準備や現在の治療院の経営に役立てることができると思います。

エステ鍼灸で使える手技での治療法や、即効的な治療法でお客さんに喜んでもらえる方法を公開致します。
パフォーマンス的な治療ですが、的確な診断と的確な治療法で、根本からの治療がそれを可能にします。

詳細は近日中に ホームページ に掲載します。


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北朝鮮、アイルランド問題無視、NYダウ150ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2010-11-25 10:03:25 | 経済学
10月の米個人消費支出が0.4%増加、個人所得も回復した。週間米失業保険申請件数が予想下回る40万7千件に低下した。一方、米耐久財受注が大幅減、米製造業の伸び鈍化が予測される。24日のNY株式市場は、グッドニュースにのみ反応し、アイルランド問題、北朝鮮危機などバッドニュースは無視、前日比150ドル高、11,187ドルで取引を終了した。つれてシカゴ日経も前日比230円値上がりした。

一方、24日付けのWSJ紙日本版は、「韓国の限界を探るための攻撃」と題してソウル発でEvanRamstad記者が「1953年の休戦以来、北朝鮮は少なくとも30回韓国を挑発してきた。韓国が直面するリスクはソウルが南北国境から48キロしか離れていないことだ。韓国の大統領は今回の事件以後、公の場に姿を見せていない。彼にとって新たな試練だ。」とリスク・アナリストのアンドルー・ギルホルム氏の見解を紹介していた。

韓国KBSが、「新たに民間人2名の死亡が確認され、北朝鮮の国旗に火を付けて抗議した。韓国世論は硬化している」と伝え、イ・ヨンバク大統領は、日米首脳と電話会談した。北の砲撃に「激怒した」オバマ大統領は航空母艦ジョージワシントンとイージス艦を日本から派遣した。菅総理は「(北の砲撃は)明白な挑発だ」と語ったと伝えていた。

中国中央テレビは「理性的に行動すること。南北対話を進めることを北朝鮮に促した」と中国政府高官の発言を紹介していた。ただ、ドイツZDF,英BBC,フランスF2,ロシアRTRは朝6時台の「おはよう世界」を見る限りでは、北朝鮮砲撃問題を今朝は取り上げていなかった。

ドイツZDFは、アイルランドが、向う4年間で150億ユーロの支援を要求する条件として、賦課加価値税の増税、公務員給与カットなど具体的財政再建計画を発表した。財政難から公務員給与の大幅カットを決めたポルトガルでは、バス、列車、国内航空便がいずれも一斉にストライキに入り、交通はマヒ状態に陥ったと伝えていた。

英BBCは、大学補助金を大幅にカットされる大学生や大学生予備軍がデモに繰り出している様子を紹介していた。アイルランドの財政改善計画の発表後も、NY外国為替市場では、ユーロが対ドル、対円で売られ、1ユーロ=1.33ドル台、1ユーロ=111円台で取引された。ユーロが売られ易い地合いが続きそうだ。

11月26日で、ドバイショックの日から1年を迎える。米国経済が個人消費回復気配から底打ち気配を材料にNYダウは反発した。ただ、財政赤字不安が消えないヨーロッパや北朝鮮問題は火種として残っている。あなた任せ、人任せの日本のリーダーの資質が益々問われることになりそうだ。(了)

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北朝鮮が韓国砲撃、韓国の冷静な対応が光っている(学校で教えてくれない経済学)

2010-11-24 09:13:59 | 経済学
黄海に浮かぶ南北境界線の南約3キロにある延坪島(ヨンビヨンド)に向けて北朝鮮が20数発の砲弾を撃ち込んだニュースが世界各国を駆け巡った。24日朝のNHK・BS「おはよう世界」は、さまざまな反応を示す世界各国の放送をトップ扱いで紹介していた。

まず北朝鮮放送は、南の無謀な挑発行為である。断固たる軍事措置をとると声を荒げていた。韓国KBSは、イ・ミョンバク大統領が「新たな攻撃があれば断固対応する」という談話を冒頭に紹介、あとは北の海岸の断崖に掘られた洞窟に、1,000基を超える大砲が最大130ミリ砲(飛距離27キロ)など砲径ごとに詳しく解説していた。

英BBCは、後継者ジョンウン氏を今後を考えた「国内へのアッピール」が狙いである。米ボズワ―ル大使の訪中最中と言うタイミングを選んだのもそのためだと解説していた。ドイツZDFは、キム・ジョンイルからジョンウンへの引き継ぎが、軍に十分な支持を得ていないためにとった「危険なたくらみ」だと分析していた。

フランスF2は、「朝鮮戦争後50数年で最も深刻な事態だ。しかし韓国は冷静に反応している。韓国大統領は、新たな挑発があれば断固対応すると述べたにとどめた。ソウルの街も犠牲者に何本かのローソクが置かれただけで、パニックになっていない」と伝えていた。

中国国営テレビは「まず事実関係を確認する必要がある。朝鮮半島の平和の維持が重要だ」と「注視する」姿勢を敢えて強調した。ロシアRTRは、「戦争にまで拡大させないよう、あくまで「対話」で解決しなければならない。」と伝えた。アメリカは、異例の現地午前4時半に北朝鮮の行動を強く非難するホワイトハウス声明を発表した。

一方、23日のNY証券取引所では、NYダウは前日比142ドル安、11,036ドルで取引を終了した。米ブルームバーグは、「北朝鮮問題も影響したが、中国の金融引き締め、アイルランド財政危機に加えて米証券取引委員会がインサイダー取引捜査に入った。今回は投資信託の取引にまでメスが入った影響が大きい。その結果、ゴールドマンサックスはじめ主要な金融株が大幅値下がりしたことがNYダウを引き下げた」と解説していた。

NHK・BS「おはよう世界」(経済情報)に出演したみずほコーポレート銀行、柳原英敏氏は「9月までの米GDP統計の上方修正が発表されたが、かき消された。欧州の債務問題が陰を落としている。NY外国為替市場で一時、有事のドルで、1ドル=83.85円までドルが買われたが株の急落を受けて83.15円近辺までドルが反落した」と解説された。

15年前震度7強の地震が神戸を襲った。家々は倒壊し、7千人近い方がなくなった。国道2号線沿道のイチヨウの木が何事もなかったかのように立っていた姿が忘れられない。(了)

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アイルランドは日本から遠い国か?お金は地下茎で繋がっている(学校で教えてくれない経済学)

2010-11-23 11:27:05 | 経済学
日本では柳田法相辞任問題が話題を占めている。国会審議を久しぶりに見たが、菅総理が自民党女性議員が舌鋒鋭く迫る質問にまともに答えられない姿をテレビ画面が冷酷に写していた。法務大臣の場所をわきまえぬ発言もひどいが、首相の答弁も一国のリ―ダ―として見苦しかった。弱いリーダーをいただく国民は不幸である。

23日のNHK・BS「世界のニュース」では、アイルランド政府が正式にEUおよびIMFに支援を求めた二ユースを、英BBC,ドイツZDFそれぞれが時間を割いて詳しく取り上げていた。アイルランド問題は遠い国の物語なのか。総理官邸にとってどの程度の優先順位を占めているのか、余計なお世話なのかもしれないが、心もとない。

19日付けのブルームバーグ電子版は、アイルランド第2位の銀行、アライド・アイリッシュ銀行の他行からの借り入れが6月30日時点の100億ユーロ未満から270億ユーロに増えた。債務危機の中、企業や個人の顧客が預金を引き出したからだと書いていた。動物は身の危険を感じたら即その場を理屈なく離れる。自然な行動であろう。

23日付けの読売朝刊によると、21日夜の緊急記者会見で、アイルランド、カウエン首相は「800~900億ユーロ(約9兆1,000億~10兆2,000億円)の支援をEUとIMFに要請した。アイルランドの銀行は以前より小さなものになるが徐々に自分の足で立てるようになる」と語ったが、欧州危機の収拾には程遠いと書いていた。

連立を組んでいる緑の党が「支援要請」に反対して、政権離脱を表明、カウエン首相は、2011年予算を成立後、来年1月に総選挙を実施すると語った。政局不安の高まりからムーディーズが債券格下げ観測が出て米債券が上昇(利回りは低下)した。

22日付けのWSJ紙は「22日のNYダウは、アイルランド財政危機と米金融機関に財務調査が入るとの情報を嫌気して一時149ドル下げたが、あと買い戻しが入り前日比24ドル安の11,178ドルで取引を終了した。金融株の下げが相場下落をリードした。」と書いていた。お金は地下茎で繋がっているから金融株下げは分かり易い。

英BBCとドイツZDFの映像では、インタビューに答えるアイルランド市民の声が印象的だった。10年前から問題があった。にもかかわらず、アイルランド政府は、全く手を打たなかった。全て政府の失態だとバッサリ切り捨てていた。国民不在は日本の専売特許と思っていた。妙なところで日本のお友達を見つけた次第である。

ドイツがアイルランド問題に強い関心を示している。なぜか。ポルトガル、スペインが次に救援を求めて来る。ドイツの財布が当然狙われることを恐れているからだろう。(了)

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ええかっこしい(オバマ)は米大統領選挙に再選されない?!(学校で教えてくれない経済学)

2010-11-21 23:37:51 | 経済学
バ―ナンキ米FRB議長は「中国始め一部新興国は、「自国通貨を過小評価する」間違った選択をして、市場を混乱させている」と、フランクフルトでの19日予定の講演原稿で反撃した、と19日付けのWSJ紙日本版でJonHilsenrath記者のレポートを掲載している。

先に米FRBイエ―レン副議長の「FRBはドル安を目標に金融の量的緩和政策をとっていない」と反論していた。従来からバ‐ナンキの量的緩和政策に懐疑的だったミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁が、18日のシカゴでの講演で「(バ―ナンキは)正しい方向に向けた動き」と表現した。ただ「米経済にとって万能薬ではない」と語ったと紹介している。

ドルが下げようが上げようが、「カラスの勝手でしょ」という空気が依然として日本では大勢である。喫茶店で話題にでもしょうものなら「変人」扱いされる。中国は、通貨政策を「国家戦略」の一環として捉えている。日本という国には、それが基本的にない。

卑近な例として、マスコミ含め、ドルが1ドル=80円割れ寸前まで売られた時でも、ドル安と捉えない。円高と捉える。ドルが下がる限り、円が結果として高くなる。当り前のことと思われることさえ「市民権」を得ていないところによく出ている。

「国益」(National interest)の意味を聞くと「ほとんどの学生がまともに答えられない」と20日の朝日ニュースタ―の番組に出演された平林紀子埼玉大教授が概嘆しておられた。戦後教育のツケが多くの日本の若者の国家意識そのものを根底から奪い去った証であろう。

エコノミストや評論家がメシの種として話すことと一国の総理大臣が話す中身と全く違う。政治家は目先の選挙のことで頭がいっぱいである。昔、大野晩睦が、「サルは木から落ちてもサルだ。代議士が選挙で落ちればただの人」と言った。政治家の真髄を見事に表現している。岐阜羽島駅がことの善悪は別として彼の落し子であることも話題に出なくなった。

先の朝日二ユースターの番組で、「オバマの再選はない」という結論で盛り上がっていた。クリントン元米大統領も中間選挙で大敗した。ところが残り2年間、地べたを這いずり回って見事再選を果たした。「オバマは体質的に「ええかっこしい」だ。彼にはクリントンのような行動はとれない」と先の平林紀子教授は話した。その点では菅総理と似ている。

ドル安はどこまで続くのであろうか。先に開かれたG20会議のあと、「ドルを積極的に売りづらい」雰囲気が出てきたとの見方がある。ドル相場を「人為的に」捉えると間違う。お金は本来臆病な生き物である。リターン(利回り)に敏感に反応する。バ―ナンキは世界大恐慌だけは回避したい。彼の執念が、19日のフランクフルト演説の草稿に出ている。(了)

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